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2004/07/31

Defferent Days, Different Ways/Karin Krog

Karindiffer
世界初CD化。’76年に日本でのみ発売された超幻盤とのことなんですが、カーリン・クローグの「Some Other Spring Blues And Ballads」や「Hi-Fly」を聴いてきたヴォーカルファンは色めきたってしまうでしょうが。ところが、です。このアルバム、幻盤なだけあって、かなりの実験作なんですね。出だしのベースとのデュオのライヴは、まあ、いいでしょう。中盤はヴォイスの多重録音や当時のエレクトロニクスを使った実験作、後半にいたっては当時のバリバリのフリージャズの音の洪水の中で、ヴォイスが叫んでいる、という構図です。だから聴く人をかなり選びます。あくまでも自己責任でご購入下さい(笑)。

私はかなりの雑食性なので、こういうアルバムでもそれなりに楽しめてしまうわけなんですけれども。考えてみれば、彼女はオーソドックスな路線と実験的な路線を行ったり来たりしているヴォーカリストでした。逆にそれが魅力だったりして。


Defferent Days, Different Ways/Karin Krog(Vo, Electronics)(Fab) - Recorded January 19, June 21, 1972 and December 12, 1974. Arild Andersen(B), Joachim Kuhn(P, As), Eje Thelin(Tb), Palle Danielsson(B), Aldo Romano(Ds), Adelhard Roidinger(G), Elisabeth Sonstevikd(Harp) - 1. God Bless The Child 2. Round Midnight 3. Lonely Woman 4. Aria With Fontano Mix 5. For My Two J.B's 6. Santa Monica 7. As A Wife Has A Cow 8. Tine's Nightmare 9. Glissando 10. Different Days, Different Ways

世界初CD化。3つのセッションを集めたもので、1-3曲目がベースのアリルド・アンデルセンとのデュオでモントルー・ジャズ・フェスティヴァルでのライヴ録音。ベースとのデュオはなかなか難しいと思うのですが、やや気だるそうに、しかし堂々と歌いきっています。4-7曲目はヴォイスを重ねたりエレクトロニクスを入れたりして、エコーもかかっていたり、6曲目にはハープも参加したりと、かなり実験的な曲が並んでいます。8-10曲目はヨアヒム・キューンをはじめとするバンド編成での曲。しかし、これも聴くのに覚悟がいりそうなフリージャズで、ヴォーカルも歌い、叫び、ヴォイスとしてなど、実験的な要素が強い曲たち。最初のセッション以外は当時としてはやはりかなり前衛的で、やはり彼女のディープなファン向けかも。(04年7月21日発売)

2004/07/30

佐藤允彦プレイズ富樫雅彦#2

Masahiko2
久しぶりにジャズを聴くことができました。と言いつつも、これをジャズのアルバムと言い切って良いのかどうか。半分ほどの曲はややジャジー、時によってはすごくジャズしている部分もありますが、どちらかというと旋律で聴かせるような静かな曲が多いのです。美旋律。元パーカッショニスト富樫雅彦の意外な側面だし、なかなかこういう印象的な旋律は書けませんよね。地味かも知れませんけれど、印象に残ります。それを料理する佐藤允彦もベテランですので、安心して音の流れに身をまかせることができます。


佐藤允彦(P)プレイズ富樫雅彦#2(ewe) - Recorded November 13, 2003. - 1. I'll Sing For My Friends 2. Sometime I Feel Lonely 3. Orange 4. I Saw The Midnight Star 5. Everlasting Friendship 6. Dancing In The Dream 7. I Say Clear Up 8. Twinkling Star 9. Where Am I Going? 10. The STar Of Al-Alarf 11. Fake Blues 12. The Past Is Beautiful After All

文字通り佐藤允彦がソロ・ピアノ(エレキピアノもあります)で富樫雅彦の曲を演奏するという趣向で、これが第2弾。富樫雅彦はフリージャズでのパーカッショニストの側面が有名ですが、実にいいメロディを書く人です。半分ほどは、切ない、あるいは包み込むような美しいメロディがあらわれてきます。それを慈しむように奏でていくピアノ。これをジャズと言うのかどうかはともかく、しっとりとして聴いていて落ち着きます。目を閉じると、パステルカラーの情景が浮かんでくる感じ。残り半分ほど、3、6-7、9、11曲目のように、陽気な曲をややジャジーに、あるいはフリーの要素も交えて弾いていくという場面もあります。エレキピアノでのアプローチは2、8、10曲目。それぞれ曲ごとに色合いが違うのが面白いです。(7月21日発売)

2004/07/25

Not Quite A Ballad/Charlie Mariano

Charlienot
通常ならば、土日で次の週の記事を書いておいて、自動的に毎朝出していくというスタイルをとっていますが、22日に、同業者団体の座談会のテープ起こしの仕事(ボランティアですが)が急に入ってきて、2時間半もの座談会でしかもテープの録音状態があまり良くないという事で、それをやるのにだいぶ時間がかかっています。土日もつぶさないと、本業の仕事の方が追いつかなくなってしまうので、アルバムコメントの方はもしかすると、中断してしまう可能性があります。

ただ、以前のような「インプレッションズ」の日記形態を望む方もいらっしゃるようで、その配分が難しいところ。このところの記事としては、うちの小学生の長男がそろばん6級にこの4月受かったばかりで、毎月受かり続け、まさかの7月に3級を合格(点数はギリギリでしたが)してしまったことぐらいです。(家庭内では大騒動。もちろん家でスパルタ特訓がありましたが。)

そしてホームページのアクセス数は学校の夏休みとBlogへの比重移行もあって、ホームページはアクセス減、Blogはアクセス増の傾向が出ています。ホームページの各ページの検索エンジンからのヒットも、不思議なことにここ数ヶ月、減り続けています。検索エンジンへの増え続けるBlog上位の影響かどうか分かりませんが。

意地でオマケのアルバムコメント。(私自身のホームページから引っ張ってくるので、これだけならいくらでも出来るのですが、やっぱり適当な時期に適当なものを紹介したいわけで、そこで自分自身、葛藤があります(笑))。


Not Quite A Ballad/Charlie Mariano(Sax) featuring New On The Corner(Intuition)(輸入盤) - Recorded July 21, 2000. New On The Corner: Bernhard Pichi(P), Rudi Engel(B), Bill Elgart(Ds), Wurzburger Philharmoniker - 1. Adagio 2. Plum Island 3. Yagapriya 4. Vesti La Giubba 5. Not Quite A Ballad 6. The Next Last Wave 7. Lopin' 8. Candy Lip 9. You Better Go Now

(04/06/06)チャーリー・マリアーノがピアノトリオと、曲によってクラシックのオーケストラをバックにしたライヴの演奏。ここではオーケストラのサウンドがけっこう強く出ていて、1曲目のように哀愁漂うメロディのサックスをオーケストラのアレンジで包み込むような、ジャズとは一線を画すようなサウンドになっている曲も。オーケストラが入るもののエキゾチックな雰囲気がクラシックらしからぬ3曲目、やはり哀愁路線のたゆたうような4曲目、綾織のようなサウンドでせまってくる6曲目。ただ、彼自身の作曲による2、5、7曲目はクァルテットでの演奏なので、十分にジャズしています。やはりジャジーながらもメロディで唄い込むようなサックスのフレーズが印象的。7曲目は8ビート。ビッグバンド的華やかさのある彼の作曲の8曲目。

2004/07/24

Flamingos/Max Nagl, Otto Lechner, Bradley Jones

Hat609
しばらく前に聴いていたアルバムなんですが、アップするのを忘れていました。Hatologyレーベルも今後は当分聴く機会がないかなと思ってアップしておきます。トリオの作品でも、基本的にはサックス、アコーディオン、ベースという組み合わせはなかなかないんではないかと思います。フリー度はあまり高くなく、曲としてはけっこうまとまっている方だと思いますけれど、やっぱり参加しているメンバーはコラボレーションしつつも、いわゆるジャズにはとらわれずに自由に飛翔している感じです。だから「フラミンゴ」なのかも。

怪しげな雰囲気をふりまきつつも、そのエキゾチックなまとまりがマニアックでちょっとクセになりそうなサウンドです。


Flamingos/Max Nagl(As, Bs, Ss), Otto Lechner(Accordion, P, Voice), Bradley Jones(B)(Hatology 609)(輸入盤) - Recorded January 27-29, 2003. - 1. Bowing 2. Pills 3. Cigar 4. Essig 5. Weird Nightmare 6. Bad Hotel 7. Frolic 8. Flamingo 9. Work Song/Haitian Fight Sing 10. Bat Chain

(04/06/19)2曲(5、9曲目)がチャールズ・ミンガスの曲で、他はMax Naglの作曲。アコーディオンが多用されることで、サウンドに妖しげな感覚が出てきます。1曲目は5拍子系でちょっと浮遊感を伴ったメロディの曲。ちょっとアラビア系を意識したような軽いエキゾチックさのある2曲目、やや哀愁を持ち込んだ雰囲気のある、進んだり立ち止まったりと変化のある3曲目、テーマがありつつも全員が自由に寄り添ったり離れたりする4曲目、フリーのようなサウンドでもったりと進む5曲目、ややビート感がありつつもちょっと妖しげな6曲目、アップテンポで絡み合いながらの4ビートの7曲目、ひっそりとした掛け合いでゆったり進む8曲目、メロディに哀愁が漂っている緩急自在な9曲目、エキゾチック・ジャズ路線を行く10曲目。

2004/07/23

Brain Dance/Peter Bernstein

1130
最初は書きだめをしておけば、余裕で毎日更新できると思ったのですが、けっこう追いかけられるものですね。つい安心してしまって書きだめ分のストックがなくなることも最近はしばしば。このところ、たまたま直近に聴いていたものをアップする機会が多かったわけですが、以前聞いていたものを紹介する機会があってもいいかなあ、とも思っています。何をセレクトするかは、また、いずれ。

このところピーター・バーンスタインが続いてますが、あと1枚リーダー作が揃えば、Criss Crossでの5枚のリーダー作を聴き終えます。ただし、まだ入手はしていないんですけれども。粒立ちのはっきりしたフレーズが好みで、最近よく聴いていますけれど、ピアノと組むよりはオルガンと組んだ方が合っているような気もしています。


Brain Dance/Peter Bernstein(G) Quintet(Criss Cross 1130)(輸入盤) - Recorded December 2, 1996. Eric Alexiander(Ts), Steve Davis(Tb), Billy Drummond(Ds), Larry Goldings(Org) - 1. Brain Dance 2. Chant 3. Means And Ends 4. Dual Nature 5. While We're Young 6. You Leave Me Breathless 7. Lady Bug 8. Dance Zone

(04/07/19)Peter Bernsteinの作曲は4曲(1、3-4、7曲目)。オルガン入りのベースレス・クインテットは彼らしいかも。ホーンは曲によって抜けます(2、5-6曲目)。タイトル曲の1曲目はメロディアスでスピーディーながらけっこう難しそうな展開を持つテーマの曲。ホーンが生きています。オルガンジャズ的な渋さを持っているデューク・ピアソン作のミディアム・テンポの2曲目、後にVenusのアルバムで「Venus Blues」となるメリハリのあるテーマのブルースの3曲目、ちょっと浮遊感を伴うようなホーンがまとわりつくテーマの4曲目、スタンダードをちょっとエキゾチックなオルガンでの5曲目、しっとり感たっぷりのバラードの6曲目、ジャズロック的なノリなのにフレーズはなかなかの7曲目、ゆったりとした進行の中を朗々と唄う8曲目。

2004/07/22

Exit/田村夏樹

Natsukiexit
田村夏樹氏の新作が出ました。前作「KO KO KO KE」はヴォイス入りのある意味非常にのどかなトランペットソロのアルバムでしたけれど、こちらの方は、エレクトリックギター、シンセサイザーを使用している上にトランペットにもエコーやエフェクターが深くかかっていて、そのでてくるサウンドも凶暴性を帯びている部分もあったりします。フリージャズともまた違う世界の「フリー」なので、聴く人を選ぶかもしれませんが、これはこれでなかなかスリリングな世界。インディーズレーベルからの発売なので、大手ショップか通販で。

それにしてもLibraから藤井郷子氏の新作、旧録・再発アルバムと合わせて計6枚が6月、7月に出ました。インディーズとしてはものすごいペースでの発売です。


Exit/Natsuki Tamura(Tp)(Libra Records) - Recorded October 28, 2003. Takayuki Kato(G), Satoko Fujii(Synth), Ryojiro Furusawa(Ds) - 1. Entrance 2. Endanger 3. Eliminate 4. Expired 5. Exit

全曲田村夏樹の作曲。グループ2作目で、ドラムスが入れ替わっています。ベースレス。ただ、その方がメンバーがやりたいことをやれている感じ。エコーも多めでエレクトリック楽器の影響が大きい。1曲目は幻想的な出だしのスペイシーな中を、凶暴性を隠し持って抑え気味に演奏しています。2曲目はリズムもはっきりした部分もあって自由度もかなり高く、アメーバ的なファンクといった感じの破壊性もある曲、そして26分台の大作の、エレクトリックなフリーとも言える雰囲気でエネルギッシュに盛り上がっていくと思ったらドラマチックに、しかし緊張感のある静かな場面もあったり、ヴォイスも入ったりの3曲目、静かにはじまり徐々に絡み合いながら流れていく4曲目、ちょっとユーモラスで静かなタイトル曲の5曲目。(04年7月18日発売)

2004/07/21

Ultimatum/George Colligan

1222
2000年を過ぎるとゲイリー・トーマスの参加作品がグッと少なくなってきてしまいます。やはり飽きられたのか、それとも日本の我々の知らないところで活躍しているのか。でも、このアルバムのクァルテット、皆個性的なミュージシャンでオーソドックスな部分が薄いため、ゲイリー・トーマスが浮いてしまうということがなく、なかなか面白い仕上がりになっています。ピアニストのジョージ・コリガンもどちらかといえば非メロディアスというか無機的な要素を持っていますが、アクがあまり強いタイプではありません。色合いで言うと中間色的なピアノのサウンド。

全曲オリジナルで勝負しているのも潔くていいかもしれません。6曲目はソロ・ピアノで美しさも感じますし、やっぱり4人の個性がアルバムを支えていると思います。ただ、そういう意味からすると、万人向けではないのかも。と言っても、私のここでのアルバム紹介、一般受けするものよりはマニアックなものの方がずうっと多いのですけれども(笑)。


Ultimatum/George Colligan(P) Quartet(Criss Cross 1222)(輸入盤) - Recorded December 20, 2001. Gary Thomas(Ts. Fl), Drew Gress(B), Ralph Peterson(Ds) - 1. Ultimatum 2. Ancestral Wisdom 3. Catalyst 4. Was It Not Meant To Be? 5. Shiva's Dance 6. Silkscreen 7. Accross... 8. Wishful Thinking 9. Lords Of Justice

(04/07/17)全曲George Colliganの作曲。浮遊感覚を伴うような曲やピアノのフレーズが多いです。誰風でもないややメカニカルなピアノがゲイリー・トーマスのホーンにマッチしていますが、ちょっととっつきにくい面もあるかも。1曲目からややアップテンポで現代的な演奏が繰り広げられています。微妙な色彩感覚に包まれながらもだんだん盛り上がっていく2曲目、淡いメロディアスなテーマにモーダルな雰囲気を加えた3曲目、フルートもあって空間を生かしつつ静かな4曲目、急速調で切れ味の良いスリリングな5曲目、ソロ・ピアノで美しいメロディを聴かせる6曲目、フレーズは速いながらも浮遊感があってリズムはミディアムの7曲目、ゆったりとしてしっとり感のあるバラードの8曲目、やや重たい進行で聴かせる9曲目。

2004/07/20

Straight Street/Tom Williams

1091
最近はゲイリー・トーマスの参加作品がなかなか見当たらなくて残念なのですが、’80年代後半から’90年代にかけてはけっこうあちこちに顔を出していて、その旋律転換法(わざと無機的なフレーズをだす奏法)のフレーズが非常にカッコよく感じられて、当時私は追いかけていました。

そこで、今日、明日とゲイリー・トーマスのサイド参加作品を出してみたいと思うのですが、’93年録音のここでのアルバムはやっぱりゲイリー・トーマスがひとり浮いている、という感じもなきにしもあらずでした。彼にとってはベースとドラムスがオーソドックスというか。ピアノはそれなりにアウトしますけれど、全体的にはバランスの問題もあったかと思います。ただ、こういう録音も、聴いてみると面白い部分も多いわけで。ジャズメン・オリジナルばかりを取り上げている、ということで、その料理法はなかなか興味深かったでした。


Straight Street/Tom Williams(Tp) Quintet(Criss Cross 1091)(輸入盤) - Recorded December 18, 1993. Gary Thomas(Ts, Ss), Kevin Hays(P), Peter Washington(B), Kenny Washington(Ds) - 1. If 2. Straight Street 3. Jitterbug Waltz 4. Duke Ellington's Sound Of Love 5. Nefertiti 6. Short Story 7. To Wisdom, The Prize 8. Do Nothing Till You hear From Me

(04/07/17)ジャズメン・オリジナルばかりのアルバム。フレーズ的にはTom Williamsはじめ、ケヴィン・ヘイズやゲイリー・トーマス(彼がダントツ?)らがトンガッている部分もありますが、全体的には現代的ながらややオーソドックスな印象。ウディ・ショウ作の1曲目から元気な4ビートを見せています。ジョン・コルトレーン作の現代的なアレンジのテーマでよみがえった2曲目、ファッツ・ウォーラー作のモダンな感じにまとめ上げている3曲目、チャールズ・ミンガス作のしっとり感の高いバラードの4曲目、「ネフェルティティ」を前半レゲエ風味の緊張感のある味付けで展開する5曲目、ケニー・ドーハム作のハードバップ的な4ビートの6曲目、ボッサでちょっと思索的な雰囲気の7曲目、デューク・エリントン作の緩急自在な進行の8曲目。

2004/07/19

How Many? と South Wind が再発

Satokohow
Satokosouth
暑い夏にはやっぱりフリージャズです(って誰が決めたんだ?そんなこと)(笑)。ええ、ともかく。田村夏樹氏と藤井郷子氏のアルバムがインディーズレーベル(Libra)ながら再発されました。24ビットリマスターで紙ジャケットでの発売で、ジャケットデザインもかわっています。私はブルーノートなどでもリマスターの再発モノには手を出さないのですが、こういうアルバムは、つい、買ってしまいます。インディーズレーベルのため、CDショップでは大きいところでないと置いてないかもしれませんが、通販では手に入ります。

オーケストラ作品のSouth Windの方は、サウンドのまとまり具合とフリーの部分のバランスがなかなか見事だと思います。


How Many?/Natsuki Tamura(Tp), Satoko Fujii(P)(Leo Lab)(輸入盤) - Recorded January 19, September 12 and November 9, 1996. - 1. Akumu 2. Lightning Attack 3. Self Portrait 4. Who Are We? 5. How Many? 6. A Day After Yesterday 7. Kaleidoscope 9. Subjective Gravity 10. Correlation 11. One Morning In February 12. A Bench In The Park 13. Micro & Macro 14. A Whisper Of Maple Wood

全14曲中12曲が2人によるフリー・インプロヴィゼーション。抑制が効く場面がありつつも、まさにフリージャズのサウンド。トランペットはフリーキーな部分が多いし、ピアノもギャロンギャロンというフレーズが目立っている曲もあります。しかし、なぜかトランペットの音使いやピアノのフレーズに、やっぱり日本のフリーか、と思わせる部分も。そんな中で内面を向いている曲もあって、内省的ながら叙情的な表情を見せています。ほら貝かヴォイスか分からないような音が続いていく4曲目もヒトクセあります。小品ながら強烈なカウンターパンチをくらわせるタイトル曲の5曲目。7曲目は田村の日本的なフレーズのソロ、8曲目は藤井のソロ。さまざまなフリーの世界を垣間見せてくれながら、14曲目までの時間が過ぎていきます。


South Wind/Satoko Fujii(P) Orchestra(Leo Lab)(輸入盤) - Recorded June 19, 1997. Oscar Noriega(As, Bcl), Briggan Krauss(As, Cl), Tony Malaby(Ts, Ss), David Castiglione(Ts, Ss, Bamboo Fl), Andy Laster(Bs, Cl), Herb Robertson(Tp, Cor, Soprano Hunting Horn), Steven Bernstein(Tp), Dave Ballou(Tp), Natsuki Tamura(Tp), Joe Fiedler(Tb), Chrtis Hasselbring(Tb), Joey Sellers(Tb), Yuko Yamaoka(P), Stomu Takeishi(B), Aaron Alexander(Ds) - 1. Jet Lag 2. No More The Seasons 3. Indication-Spring 4. Silence-Summer 5. This Is About You-Fall 6. Freeze-Winter 7. I Don't Know 8. South Wind

ビッグ・バンドでの録音の第一弾。アンサンブルとしてのまとまりある部分もありますが、各メンバーの裁量でかなり自由に演奏しているのでは、と思わせるアレンジです。重々しくはじまったと思ったら途中で静かになりバリトンサックスをはじめアグレッシヴな演奏で再び盛り上がる1曲目、静かな場面からフリーのフレーズを中心にドラマチックに盛り上がっていく田村夏樹作の2曲目。3-7曲目は「四季」という組曲になっています。なかなか難解でシリアスな四季ですが、それぞれの季節感はそこはかとなく感じる事はできるかも。浮かび上がってくるアンサンブルとフリーの対比が印象的。ダイナミックな部分と静かな部分があってヴォイス(叫び?)もある田村作の7曲目、沖縄の旋律を使ったタイトル曲の8曲目。

2004/07/18

Earth Tones/Peter Bernstein

1151
三連休の真っ只中の今日も、ジャズCDの話題です(笑)。実はここに書いているのはある程度書きだめしてあって、書いているときと自動的に公開されるときには時差があるのですが、ここに訪問してくる方は、この人毎日ジャズCDを聴いているのかー、スキ者だなあ、と思われているかもしれません。まあ、それはそれとして。

最近ピーター・バーンスタインのリーダー作、参加作を多めに買っていますけれど、たまたまこの時期がそういう時期だったということでお許し下さい。メインストリームでの、比較的若手で白人のジャズギタリストという点では、前に紹介した、ジェシ・ヴァン・ルーラーと双璧をなすのではないか、と思っています。ピーター・バーンスタインの場合、なぜかギター・トリオというとこのアルバムみたいにオルガンを含むトリオを連想してしまいます。フレーズがカッチリとしていて、最近では好きなギタリストのひとりです。


Earth Tones/Peter Bernstein(G) Trio(Criss Cross 1151)(輸入盤) - RecordedDecember 14, 1997. Larry Goldings(Org), Bill Stewart(Ds) - 1. Metamorphosis 2. Subline Indifference 3. Dragonfly 4. Who Can I Turn To 5. The Acrobat 6. How Deep Is The Ocean 7. The Breakthrough 8. The Pivot 9. Carrot Cake

(04/07/17)Peter Bernsteinの作曲が5曲(1-3、8-9曲目)。彼にはオルガントリオが似合います。ここでは白人トリオ。何となく浮遊感を伴うコード進行ながらもはっきりしたフレーズが印象的な1曲目、メロディがカッチリとしているテーマで4ビートで中間部のノリも良い2曲目、ちょっと落ち着いていて渋めな感じで進んでいく3曲目、スタンダードをソロ・ギターからトリオになって4ビートで優しくメロディを奏でている4曲目、Larry Goldings作の、8分の6拍子の渋めながらも盛り上がっていく5曲目、しっとり感が高めで静かなバラードの6曲目、ハンク・モブレー作のけっこう元気のあるジャズの7曲目、やや地味目ながらもさりげない渋さを感じさせている8曲目、8ビートでジャズロック的にせまってくるカッコ良くて懐かしい9曲目。

2004/07/17

Here And There/Jesse Van Ruller

1217
さて、三連休です。毎日更新のためにネタ選び。といっても私の場合、購入したものも聴きかえしたものも、とにかく聴いたジャズ/フュージョンのCDをほぼ全てアップしていく方式のため、私のザリガニ的な雑食性があらわになってしまいますね(笑)。玉石混交とも言いますか。聴いたものが見当たらない日だけ、何かCDをみつくろって、ということになります。いくらなんでも1ヶ月に30枚もCDは買うことは、無理です。

ギタリストでハッとするミュージシャンは多いのですけれど、オーソドックスなジャズでのフレーズの確かさや流麗さでは、今日紹介するジェシ・ヴァン・ルーラーがけっこう素晴らしいのではないかと思います。シングルトーンのすばやいフレーズや合いの手的に入るコード・トーンなども見事。基本的にはベースとドラムスを従えたギター・トリオで真価を発揮すると思います。以前は国内盤が2枚ほど出ていたのですが、最近はこのアルバムのように輸入盤でしか聴くことができなくなってしまったのが、少々残念かも。まあ、通販が発達しているので、あまり困ってはいませんけれど。


Here And There/Jesse Van Ruller(G)(Criss Cross 1217)(輸入盤) - Recorded January 17 and October 28, 2001. David Hazeltine(P), Nat Reeves(B), Joe Farnsworth(Ds), Frans Van Geest(B), Willie Jones 3rd(Ds) - 1. The Best Things In Life Are Free 2. Christina 3. Bye Bye Baby 4. Subconscious-Lee 5. Prelude To A Kiss 6. Debits And Credits 7. Everything I Love 8. In Walked Bud 9. Ballad Of Sad Young Men 10. Ceder's Blues

(04/07/16)曲によってはピアノが抜けてギタートリオになり、7曲目以降はリズム隊がかわります。Jesse Van Rullerのオリジナルはアップテンポの6曲目のみで、スタンダードやジャズメン・オリジナルが多い。オーソドックスなジャズのギタリストとしては個人的にはいちばん注目しています。メロディアスな曲ではアドリブの部分でもギターが印象的なフレーズで歌い続けています。1曲目ではシングルトーンで速いメロディを奏で、2、5、9曲目ではバラードを抑え気味に。それでも時々速いパッセージが。3、7曲目はうまくバッキング的にコード弾きも交えて。リー・コニッツ作の無機的でアクロバティックな4曲目もなかなか。セロニアス・モンクの曲もスマートに料理する8曲目、これまた洗練されてスピーディに展開するブルースの10曲目。

2004/07/14

Reminiscence/Myriam Alter Quintet

Myriamremi
澤野工房の作品は、基本的にはハズレが少ないので、レーベル買いしている方も多いんではないかな、と思います。ヨーロッパのジャズが中心なので、どちらかというとスマートな感じですけれど、今回のミリアム・アルターも、クインテット編成ながら、温度感はやや低めの、耽美的で美旋律が前面に出ているような、そんな感じのアルバムです。全曲オリジナルですが、分かりやすいメロディが多いので親しみも持てるし、じっくり聴いても小音量でBGM的にしてもいいんじゃないでしょうか。個々のソロよりは全体のメロディが耳に届く場面が多いのが特徴かも。

ミリアム・アルターは本業はベルギーの作曲家とのことで、ピアニストとしてはやはりジャズよりも映画音楽に近いものを感じてしまいますが、ちゃんと数曲、4ビートの曲も入っています。


Reminiscence/Myriam Alter(P) Quintet(Atelier Sawano AS039) - Recorded May 7, 1994. Gino Lattuca(Tp, Flh), Ben Sluijs(As), Michel Benita(B), Jan De Haas(Ds) - 1. Romantic Mood 2. Converation 3. Tenderness 4. Somewhere 5. Bossa 6. What Can I Do? 7. So Far, So Close At The Same Time 8. Keep Going 9. Mystery 10. Reminiscence 11. Don't Rush

ミリアム・アルターがリーダー(全曲彼女の作曲)の、澤野工房にしては珍しいクインテット作。1曲目からグループ全体の耽美度、哀愁度が高め。美しいサウンドや美旋律を基準に聴いている人向けかも。スマートなイメージ。そのままの薄暮の哀愁が続く2曲目、包みこまれるような淡いワルツの3曲目、映画音楽のようなしっとり感が漂う渋めの4曲目、それなりに盛り上がっているボッサの5曲目、スマートながら4ビートでけっこうジャズしてる曲調の6曲目、甘く切なさが漂うバラードの7曲目、珍しく4ビートで明るめなサウンドを持つ8曲目、曲名のように「ミステリー」な雰囲気で静かなバラードの9曲目、メロディアスながら浮遊感をともなうバラードでタイトル曲の10曲目、切れ味の鋭いソロを聴ける4ビートでの11曲目。(04年6月23日発売)

2004/07/13

Illuminations/McCoy Tyner

Mccoyillu
ジャズの大物が次々に他界していて寂しい限りですが、マッコイ・タイナーは相変わらず元気な新作を発表し続けています。ゴンゴンいう左手と16分音符の右手、その強靭な力でバランス的にもピアノがメインになってしまい、それでも俺は俺流にやるんだぜ、というような強い個性がけっこういいです。4曲目の豪快な「Come Rain or Come Shine」は他ではなかなか聴くことができません(笑)。

10曲目の「Alone Together」はそれに対してけっこう渋めで、この曲も気に入りました。しかし、9曲目のバラードを除いて、結局はマイペースで豪快気味にピアノを弾いてしまうので、そのあたりが好みの分かれるところかもしれません。ある時期(10年ぐらい前?)、いろいろなレーベルからたくさんCDを出していて追いかけるのが大変でしたが、今はTelarcレーベルと専属契約になっているようですね。


Illuminations/McCoy Tyner(P)(Telarc) - Recorded November 18-19,2003. Gary Bartz(Sax), Telence Blanchard(Tp), Christian McBride(B), Lewis Nash(Ds) - 1. Illuminations 2. Angelina 3. New Orleans Stomp 4. Come Rain Or Come Shine 5. Soulstice 6. Blessings 7. If I Should Lose You 8. The Chase 9. Wset Philly Tone Poem 10. Alone Together

ゲイリー・バーツ(Sax)、テレンス・ブランチャード(Tp)、クリスチャン・マクブライド(B)、ルイス・ナッシュ(Ds)。4曲(1-3、8曲目)がマッコイ・タイナーの作曲で、他のメンバーの曲が3曲と、スタンダード。今回はスゴいメンバー(曲によって編成は変わります)で、相変わらずゴンゴンいう左手と16分音符が時に連なる右手のピアノは健在。タイトル曲の1曲目はジャズらしさと元気が横溢しているクインテット編成の曲。各メンバーのソロも印象的。ラテン的だけどピアノはマイペースな2曲目、ニューオリンズ的な陽気さが満開でブルース的でもある3曲目、ピアノ・トリオで豪快さを秘めたスタンダードの4曲目、アップテンポでスリリングに進む5曲目、ちょっと知的で入り組んでいる6曲目、心が和みつつもピアノが強力な7曲目、スピーディで豪快なドラムスとの8曲目、唯一のバラードとも言える9曲目、渋めのジャズを聴かせる10曲目。(6月23日発売)

2004/07/12

Petra Haden And Bill Frisell

Petrabill
通常のCDの流通経路にのっていないレコード会社(Green Energy)から日本盤(輸入盤仕様に解説書をつけたもの)がでているので、ちょっと入手しづらいかもしれませんが、Webの通販では取り扱っているようです。最近のギタリストはジャズにこだわっていない人が多く、このビル・フリゼールも、聴いているとフォークやカントリーなどを含む、アメリカン・ミュージックを聴いている感じです。私も4ビートかどうかというよりもミュージシャンの個性で聴いているので、そういうこだわりはありませんが、「ジャズCDの個人ページBlog」というタイトルはちょっと違うんではないか、とも思えます。まあ、現在進行形なんでこういうのもアリだと思うんですけれども。

このアルバム、デュオとはいいながら多重録音をしていたり、ギターやループを重ねてけっこう分厚いサウンドの曲があったりと、やっぱりサウンドもビル・フリゼール流なのですが、そこがまたいい感じ。ヴォーカルも実はジャズの歌い方ではないのですけれど、この2人で不思議な空間を作っています。


Petra Haden(Vo, Vln) And Bill Frisell(G, Loop)(Skip Records) - Released 2004. 1. Satellite 2. Floaty 3. Bai-laa Taigam 4. Moon River 5. Yellow 6. I Don't Want To Grow Up 7. The Quiet Room 8. When You Wish Upon A Star 9. I Believe 10. John Hardy Was A Desperate Little Man 11. I've Got A Crush On You 12. Throughout

ペトラ・ヘイデンはチャーリー・ヘイデンの娘。彼女のオリジナルは歌詞がなくてコーラスで聴かせる7曲目、ビル・フリゼールの曲は12曲目で、あとはポップス、スタンダード、トラディショナルなど。ヴォーカルは技量で聴かせるというよりは、ポップス的に歌っている感じ。ギターはアコースティックもエレクトリックもありますが、フォークやカントリー的な要素も感じつつ、ややエキゾチックでまったりしたビル・フリ・ワールド。多重録音もしているのか、2曲目のようにデュオにしてはカラフルで分厚いサウンドの場面も。トラディショナルの3、10曲目もけっこう味があります。4曲目の「ムーンリヴァー」や8曲目などに、ジャズファンとしては郷愁を求めてしまいますが、素朴なアレンジが秀逸。個人的には9曲目のメロディが好み。(04年5月2日発売)

2004/07/11

Follow Me/Jean-Michel Pilc

Jeanfollow
どちらかというと、繊細な美旋律などがウリで聴かせるピアニストよりは、個性的なピアニストが好きです。ここのジャン=ミシェル・ピルクや、ミシェル・カミロ、大御所ではマッコイ・タイナーなどです。まあ、ビル・エヴァンスは別格にしても。いわゆる私自身の耳の良さ・悪さ、ということもあるのでしょうが、繊細さの部分よりも、分かりやすいダイナミックな部分にスリルを感じるように、どうしてもなってしまうようです。

追いかけているピアニストの中ではジャン=ミシェル・ピルクは比較的新しい方なのですが、あまり似た例のないようなスタイルで、個性的でした。ただ、トリオに比べて、美しくおとなしめのフレーズを奏でている曲もありましたが、けっこうトリッキーな曲からこういった方面まで、幅広く表現しています。順番からいくと、まずトリオの作品、「ウェルカム・ホーム」「カーディナル・ポインツ」(ともにDreyfus)を聴いてからの方がいいんじゃないかと思いますが、このソロ作から入っても楽しめると思います。


Follow Me/Jean-Michel Pilc(P)(Dreyfus) - Recorded December 2 and 3, 2003. - 1. Follow Me 2. Les Amants D'un Jour 3. St Louis Blues 4. My Favorite Things 5. If I Should Loose You 6. St James Infirmary 7. Happiness Seven 8. One For My Baby 9. The Racoon 10. Autumn Leaves 11. Ain't Misbehavin' 12. Beaver Dam 13. Vous Qui Passes Sans Me Voir 14. B Minor Waltz 15. Oleo 16. Les Copains D'abord

ソロ・ピアノの演奏で、50分台の長さに何と16曲も。ジャン=ミシェル・ピルクの作曲はタイトル曲の1曲目を含め、4曲。あとはスタンダードやジャズメン・オリジナル、ブルース、シャンソンなど。トリオのアルバムの時は、ちょっと風変わりなフレーズでインパクトのあるピアニスト、という感じだったのですが、ソロ・ピアノでもそういう面もあるものの、1-2、7、12、14曲目のようなしっとり感の高い美しいフレーズも聴くことができ、けっこう繊細だったんだ、と思わせます。3曲目以降、スタンダードやジャズメン・オリジナル、ブルースなどでは個性的な演奏が多いですが、それもあまり風変わりではなく、安定しているサウンド。6曲目あたりが超個性的か。8曲目は口笛入り。そして、やはり10曲目の「枯葉」が彼らしいかも。(6月23日発売)

2004/07/10

Journey/Fourplay

Fourjour
フォープレイもこれで8作目だそうで、途中ギタリストがリー・リトナーからラリー・カールトンにかわったものの、これだけの売れっ子ミュージシャンたちがグループでレコーディングをずっと続けられる、というのも、スゴいことなのかもしれません。何だ、スムース・ジャズか、と斬って捨ててしまう方もいるかもしれませんが、アルバム全体を聴いて、それなりに気楽に聴いても飽きないし、聴きこむと曲やコード、展開やソロなどの仕掛けがけっこう手がこんでいて、ウーム、とうなってしまうこともあります。ある意味マニアックな部分も、目立たないようにしていながら、あるようです。

実は今回、BGMで何度も聴いていて、ホームページにアップするのが遅れてしまったのですが、それだけ心地よかった、というのもあるのかもしれません。いざアップしようと真剣に聴きはじめると、また別の局面が見えてきた、そんなアルバム。なぜか私の場合、「渋め」がこのアルバムのキーワードになってしまいました。売れてるようです。


Journey/Fourplay(Bluebird) - Released 2004. Bob James(Key), Nathan East(B, Vo), Larry Carlton(G), Hervey Mason(Ds), Bikki Johnson(Back Vo) - 1. Fields Of Gold 2. Play Around It 3. From Day One 4. Journey 5. Rozil 6. Cool Train 7. Avalabop 8. The Firehouse Chill 9. Departure 10. 147 4th St.

息の長いグループで、売れセンかつ内容も充実しているところがスゴい。スティング作のメロディアスな1曲目から、自然に懐の中に入りこんできますが、他の曲は全てメンバーいずれかの作曲。打ち込みっぽいリズムでやはりちょっと渋めなメロディがかぶさる2曲目、ボブ・ジェームス作の、変化に富んだ展開をしてソロもカッコよい3曲目、ネーザン・イースト作の甘いメロディアスなヴォーカルが聴きどころの、タイトル曲の4曲目、ちょっとボッサ気味で抑制の効いたサウンドでせまってくる5曲目、ギターのブルースフィーリングを強く感じる6曲目、落ち着いたファンクでテーマがはっきりしている7曲目、皆が渋く絡み合いながら進む8曲目、朝日が昇って青空が広がる爽やかな9曲目、都会的ながらややユルめに絡む10曲目。(6月23日発売)

2004/07/08

ファット・タイム/Mike Stern

Mikeneesh
世界初CD化。デビュー作が日本制作というミュージシャンが少なくないです。そういうCDって、なかなか出てくれないんですよね。いろいろな事情で、廃盤になっていたり未CD化作品だったりして、やっとこのアルバムもCDになってくれました。待ちましたよ、ホント。こういうCDはなくなるのは早いので、気になっている人は、今が買い時だと思います。あと私が待っているのはカサンドラ・ウィルソンの日本制作のデビュー作ぐらいかと思いますが、そちらはJALとのタイアップ盤で、’85年にCDで出たときにほとんど話題にもならなかったので、たぶん出ない可能性が強いです。

さて、ギター野郎のマイク・スターンです。シャープで無機的なテーマを持つハード・フュージョンというイメージが強かったのですけれど、4ビートの曲も2曲あり、ベースやドラムスのフレーズや音色から、ややジャズ寄りの雰囲気を持つ感触になっています。とりあえず、初期の頃の彼を知るにはいいアルバム。プロデュースは同じギタリストのハイラム・ブロック。


Neesh/Mike Stern(G)(ArtUnion) - Recorded August and September, 1983. Hiram Bullock(G), David Sanborn(As), Tom Barney(B), Victor Lewis(Ds), Buggsy Moore(Per) - 1. Zee Frizz 2. Fine Line 3. Bruze 4. Mumbley Peg 5. Up-Ology 6. Banacos 7. Neesh Zone

邦題は「ファット・タイム」。世界初CD化。ベースのサウンドのせいか、ちょっとモッタリしたジャズ的なボトムが印象的。全曲マイク・スターンの作曲で、当時からギター度も高し。ロック的といえばロック的ですが柔らかい音色を使うときもあって、フレーズはキメ細かい気がします。1曲目からメカニカルなテーマで、彼らしい世界を作り出していますが、サックスとギターのソロがなかなか。浮遊感のある美しいメロディを持つバラードの2曲目、ブルースをもじった無機的なテーマで珍しく4ビートジャズを演じている3曲目、やはり4ビートで、テーマの一部に速めのキメを持っているジャジーな4曲目、印象的なテーマを持つボッサの5曲目、小品のバラードで空間表現のうまい6曲目、静かな場面からギターが盛り上がっては落ち着く7曲目。(04年6月23日発売)

2004/07/07

Tomorrow Yesterday Today/Melvin Rhyne

1252
以前もちょっと書きましたが、私がジャズを聴いてきた中で、オルガンのアルバムって非常に少なかったような気がします。何だかモコモコしてドヨーンとした低音が好きではなかったのかも。今回このアルバムに出会って、そんな先入観が払拭された気がしています。けっこうメロディアスで、オルガン、ギター、ドラムスという編成に、曲によって(半分ぐらい)テナーサックスが参加する、というバランスが良かったのかもしれません。オリジナルでバリバリ攻めるよりは、スタンダードやジャズメンオリジナルを多めにしているので、聴きやすかったでした。

それにしてもギターのPeter Bernstein、最近私が聞くアルバムに非常によく登場します。まだ彼のリーダー作が数枚残っているので、これからも聴くのが楽しみなギタリスト。たまにはオーソドックスなジャズ路線に戻らないと、読者の方から怒られそうなので(笑)。でも、次に何が出てくるかは、実は私もお楽しみなのです(笑)。


Tomorrow Yesterday Today/Melvin Rhyne(Org) Trio(Criss Cross 1252)(輸入盤) - Recorded December 11, 2003. Tad Shull(Ts), Peter Bernstein(G), Kenny Washington(Ds) - 1. Lover Come Back To Me 2. Buffalo 3. Jingles 1 4. Darn That Dream 5. Niambi 6. Five Flat Minor 7. Enchantment 8. Tangerine 9. Easy Living 10. Jingles 2

(04/07/01)スタンダードやジャズメンオリジナルが中心で、Melvin Rhyneの作曲は2曲(5-6曲目)のみ。サックスは2、4,8-9曲目の参加。やっぱりハモンドオルガンのサウンドは渋い。1曲目からメロディアスに、そして優しさを保ちながらややアップテンポでフレーズを歌い上げていきます。ケニー・ドーハム作のゴキゲンなブルースの2曲目、ウェス・モンゴメリー作のヴァージョン違いでそれぞれ3、10曲目、バラードでオルガンの良さが出ている抑え目な4曲目、ちょっとミステリアスなテーマからオーソドックスに流れ込んでいく5曲目、ややスローでちょっとユルめに進行する6曲目、ホレス・シルバー作のちょっと渋めなメロディの7曲目、どちらかと言うとゴキゲン系の8曲目、切なげなバラードを淡々と綴っていく9曲目。

2004/07/06

Italuba/Horacio "El Negro" Hernandez

Horacioita
オラシオ・”エル・ネグロ”・エルナンデスというドラマー、以前にマーヴィン・”スミッティ”・スミス(Ds)がシーンから姿を消してしまって寂しいなあ、と思っていたところ、じわじわとあちこちに登場して、そのテクニシャンぶりを見せつけて、私も追いかけるようになりました。誰のことだ、と思っても、最近の綾戸智絵の作品のバックで叩いていたり、渡辺香津美のNew Electric Trioにも参加している、手と足がいっぱいある(笑)ドラマーだ、と言えば分かるかもしれません。

さすがに最近は新たなミュージシャン特集を作るには手間がかかりすぎるためやっていませんが、次に誰を追いかけたいか、というと、このドラマーなんですね。このアルバムは日本では無名のミュージシャンばかりと演奏していますが、けっこう変化に富んでいて、面白いかも。ラテン色を堂々と隠すことなくフュージョン、ファンクを自由自在に操っています。なお、ベースはエレクトリック。


Italuba/Horacio "El Negro" Hernandez(Ds)(ewe) - Recorded March 26-29, 2002. Amik Guerra(Tp, Flh), Ivan Bridon Napoles(P), Daniel Martinez Izguierdo(B) - 1. Free Latin 2. Puerto Rico 3. Danzon For You 4. Tropical Madrid 5. 90 Miles to Miles 6. A Night In Torino (Tunisia) 7. Only With Me 8. Que Negro Esta

ダニエル・マルチネス(B)、イヴァン・ブリドン・ナポレス(P)、アミック・グェラ(Tp、Flh)。3曲目にゲストでアルフレッド・デ・ラ・フェ(Vln)。オラシオ・”エル・ネグロ”・エルナンデスとイタリア在住の3人のミュージシャンとの録音。6曲目に「チュニジアの夜」がある他は、メンバー全員のオリジナル。CD全体で34分と、短かめの録音です。フュージョン&ファンク&ラテン&曲により変拍子のけっこうゴキゲンかつ複雑なサウンド。やはりリズムのシャープさやタイトさが見事で、4拍子のようにも聴こえるし、複雑なリズムが絡み合っているようにも聴こえます。時おりラテンの血が騒ぎ出して、2曲目にはキューバ人らしいヴォイスも聴くことができます。しかしこの変幻自在のリズム、どうしてくれよう。3曲目はどことなく懐かしいキューバの香り。5曲目は4拍子なのだけれどキメが面白い。6曲目は、さすが変拍子ラテンできたか。8曲目はリズミックなのに浮遊感が。(5月21日発売)

2004/07/05

Habyor/Jim Black

Jimhabyor
紹介アルバムにアラウンド・ジャズというか、正直言ってジャズではないようなアルバムが続いていますが、このアルバムもジャズ色は全然なく、むしろそのビートやサウンドからロックのアルバムと言っていいんじゃないかと思います。実はこのジム・ブラックというドラマー、藤井郷子さんとトリオを組んで6枚もアルバムを出していて、やっぱりジャズドラマーらしからぬ、メリハリの効いたビート感が好きだったりします。

ただ、このアルバムはたぶん4ビートジャズが好きな方からはお叱りを受けるんじゃないかと思うので、要注意盤かもしれません。むしろこういうアルバムを難なく出してしまうヨーロッパのレーベル群にふところの深さを感じてしまいます。こうやって自分の聴いているものをどんどんアップしていると、私は非常に雑食性の強い、あるいはジャズにはこだわっていないんじゃないか、と思えるようなところもありますね(笑)。


Habyor/Jim Black(Ds, P, etc) Alasnoaxis(Winter&Winter 910 073-2 Music Edition) - Recorded September 23-26, 2003. Chris Speed(Ts, Cl, P, Accordion, etc), Hilmar Jensson(G), Skuli Sverrisson(B) - 1. Talk About 2. Z 3. Rade 4. Cha 5. Part Wolf 6. Hello Kombiant 7. Let Lt Down 8. Be Real 9. Endgatherers 10. Stay Go

AlasNoAxisというグループ名では3作目にあたります。全曲ジム・ブラックの作曲。ドラムスのビートの叩き方、曲全体のサウンドからしてジャズ度はなく、むしろ、インスト・ロックのアルバムと言った方がふさわしいアルバム。演奏全体からはヒネクれた音は出てこないで、やや淡々としたストレートなロックなのですが、例えば1曲目のように変拍子の曲もあり、他の曲でも自然に5拍子や7拍子が混ざっていたりと、ビートは意外性があります。曲ごとに表情を変えつつも、そのロック性という点では一貫したイメージがあります。ややタイトなドラムスの上をさまようベースとメロディとでも言えばいいのか。6曲目はその中でもアップテンポで過激なロック。意外なことにアドリブとしてのホーンのフレーズはあまり全面に出てきません。(04年6月20日発売)

2004/07/04

リオの孤独/Azhar Kamal

Azharme
昨日、アクセスカウンターとサイト内検索を見よう見まねで付けました。アクセスカウンターの種類はユニークアクセスと通常のアクセス(おそらくページビューごとにカウンターがまわる)があったのですけれど、ココログのアクセス解析にあるカウンターと似た数字の方が良いと思い、通常のカウンターにしました。ホームページと比べて、カウンターがまわっているBlogが多いのは、こういう理由だったのか、とひとり納得。

Enjaレーベルというのはジャズにこだわらず、ボーダーレスにワールドミュージックも出しているレーベルです。今日のアルバムはパキスタンで生まれたギタリストながら、昨日紹介したラビ・アブ・ハリルほどの民族色はなく、基本は西洋音楽です。そう言えば哀愁に特色あるかなあ、という雰囲気のサウンドなのですが、4ビートジャズでもなく、ギター・ミュージックと言った方が良いような感じ。今はパット・メセニーその他、ジャズ色のない(あるいは薄い)アルバムがいっぱいあるので、その点は違和感がなく聴けるでしょうけれど。

もっと速弾きの場面が多いと見どころが多かったと思いますが、スリルよりも安定した演奏の方がメインだと思います。エレキギターよりも、アコースティックギターを多用していてそれが中心になっている点も、やはりこれはジャズと言うよりはギター・ミュージックなんだと思えます。彼の作曲も陰影の富み方がけっこうハマります。


Me Rio/Azhar Kamal(G)(Enja) - Released 2002. Roberto Digioia(P), Johannes Enders(As, Fl), Patrick Scales(B), Zoe(Vo), Saam(Per), Sebastian Fisher(Vln), Kiko Pedrozzo(Harp), Peter Erskin(Ds) - 1. Indecisive 2. Me Rio 3. Raindrops 4. Ocean In Your Eyes 5. Feroza 6. Guardian Angel 7. In Way In 8. Summer 9. Easy Rider 10. Zoe's Ponytail 11. Lotos 12. Chant

邦題「リオの孤独」。パキスタン生まれのドイツ育ちのギタリスト。6曲目(ジョン・マクラフリン作)を除き、アザール・カマルの作曲。一部の速弾きのところなど(けっこうこれがスゴい)ジョン・マクラフリンの影響が強い感じで、ギター・ミュージックではあるけれどもいわゆるジャズとは一線を画すようなサウンド。やや哀愁を混ぜ合わせた色合いです。タイトル曲の2曲目はカラフルなカラーの5拍子の世界。3曲目はギターの定型句にピアノの高音域の絡むさまが面白い。アコースティック・ギターのアルペジオのところなど、けっこうカラッとして渋い。他の曲もギターが中心で、多重録音で2台の演奏になっている曲が多め。明るめだと思うと陰影に富んでいたり、さまざまに表情を変えます。エキゾチックさを強く感じる1、10曲目。(04年5月26日発売)

2004/07/03

Morton's Foot/Rahib Abou-Khalil

Rabihmorton
これまた「CDショップ+αのオススメCD日記」の6月30日付けのところに書いたものなのですが、こちらに転載させていただきます。かわりダネ盤としては、かなりなものだと思うのですが、どうでしょうか。ヨーロッパではこういうのがけっこう聴かれているんだそうです。

今月のオススメ盤は皆さんに、というわけではなくて、ちょっと要注意盤です。楽器編成はウード、クラリネット、アコーディオン、チューバ、ドラムスという異色の編成で、フレーズなどの語法も中近東色が強い感じでジャズではない。しかし、このジャズとは対極にある編成とサウンドから、なぜか私は広い意味でのジャズを感じてしまいました。変拍子だらけでスリリングな曲が多く、素朴なヴォイスや楽器のサウンドもありと、幅広いアルバムです。

レバノン育ちのウード奏者、ラビ・アブ・ハリルの他のアルバムでは、ヨーロッパ圏内で何と10万枚売り上げたものもあるそうです。Enjaレーベルでも有名なミュージシャンとのこと。そういう意味では、ちょっとどういう世界が繰り広げられているか、のぞいて見たい気がするアルバム。


Morton's Foot/Rahib Abou-Khalil(Oud)(Enja) - Recorded Febryary 25 - March 6, 2003. Gabriele Mirabassi(Cl), Luciano Biondini(Acoordion), Michel Godard(Tuba), Gavino Murgia(Vo), Jarrod Vagwin(Ds), Walter Quintus(Sound Engineer) - 1. Ma Muse M'abuse 2. Morton's Foot 3. Il Ritorno Del Languore 4. Lobotomie Mi Baba Lu 5. L'historie D'un Parapluie 6. O Papaia Balerina 7. Dr. Gieler's Wiener Schnitzel 8. Il Sospiro 9. Hopping Jack 10. Waltz For Dubbya 11. The Return Of The Maltese Chiken

非常に変わった編成で中近東的なワールドの楽曲でもあるのですが、変拍子バシバシのスリリングでスピーディーなテーマと、それに続く魅力的なソロは、まるでファンクを聴いているような雰囲気におそわれます。1曲目から飛ばしまくりの曲でテーマもソロも魅力的。かの地のお経のようなヴォーカルにはじまりサウンドの綾織の中にはまり込んでいく2曲目、ちょっと抑え目のサウンドになるもあちらの雰囲気の3曲目、やっぱりスリルのあるヴォーカル入りの4曲目、変拍子エキゾチック・ファンクの5、9(こちらは静かな部分も)曲目、やや軽めに楽器が唄う6曲目、良いテンポの中に哀愁もある7曲目、訥々と語りかけてくる8曲目、静かな雰囲気で異郷感覚のノスタルジーがある10曲目、そしてなぜか鶏の鳴き声で、幕。(04年4月21日発売)

2004/07/02

Fire/Fleurine

Fleufire
フルーリーンはブラッド・メルドー(P)の奥さんですが、ここでは彼も3曲に参加しています。やっぱりピアノも存在感があります。そして曲ごとに様々な小編成ながらも、バックの他のメンバーもスゴいのも魅力。特にギターのジェシ・ヴァン・ルーラー度が高め(1、3-7、10-11曲目に参加)で、ふんだんに彼の演奏も聴くことができます。場合によっては彼だけでバッキングがもっているような場面も。Peter Bernstein(G)は6曲目のみ、しかもジェシ・ヴァン・ルーラーとの共演で参加しています。

AmazonとHMVの通販ではカタログに載っていなくて、かろうじてTowerにありますが、入手の困難度はちょっと高そう。私はTowerの川崎店の店頭で見つけました。こういう入手困難盤を紹介するのは少々気が引けますが、内容が良かったということで、欲しい方は何とか見つけて下さい、ということで、すいません。


Fire/Fleurine(Vo)(Coast To Coast)(輸入盤) - Recorded September 3-6, 2002. Jeff Ballard(Ds, Per), Peter Bernstein(G), Seamus Blake(Ts), Gil Goldstein(Accordion), Brad Mehldau(P), Johan Plomp(B), Jesse Van Ruller(G) - 1. Fire 2. Fruit Tree 3. Show Me The Way 4. Suavidade 5. Brass In Pocket 6. Don't Be Blue 7. So Tinha De Ser Com Voce 8. Haven't We Met 9. Apres Un Reve 10. Still Crazy After All These Years 11. Voce 12. Hey Little Girl

(04/07/01)ロック/ポップスの曲が多めで、フルーリーンの共作または自作の曲も3曲(4、11-12曲目)。ブルース・スプリングスティーン、ニック・ドレイク、ピーター・フランプトン、マイケル・フランクス、ポール・サイモンなども取り上げているのが特色。参加しているメンバーは曲によって入れ替わりますが、豪華。1-4人のシンプルな編成をバックに、やや低めの声で時にあっさりと、時に情感をこめて歌っています。英語以外の曲もあって、ややミステリアスな雰囲気も。4曲目はアコーディオン、ベース、ギターのバックによる綾織り系の中間色のボッサ。6曲目はけっこうジャジー、8曲目はベースのみがバック。変則的な小編成がなかなか味を出してます。ギター度が高め。旦那のブラッド・メルドーも2、9、12曲目に参加。

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