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2004/06/30

Signs Of Life/Peter Bernstein Quartet

1095
Blogを開設してから何だかんだ1ヶ月が過ぎてしまいました。取り合えず、最初の1ヶ月は1日も休まずに(実際には暇なときに書き溜めたものを毎日自動的にひとつずつ出していたわけですが)続けることができました。分量もそれなりにたまってきたので、もっと増えるとどうなるか、興味があります。ただ、Blogゆえに、取り上げたアルバム一覧表を作るスペースが無かったりしますが。まあ、そちらは本編の「ジャズCDの個人ページ」をご参照下さい、ということでお願いします。

さて、今日ご紹介するのはPeter Bernsteinの2枚目のアルバム。’94年の録音なんですが、メンバーがブラッド・メルドー、クリスチャン・マクブライドにグレゴリー・ハッチンソンのクァルテット。今ならこんなスゴいメンバー、そろわないでしょうね。さすがCriss Crossレーベル、と思ってしまいます。クァルテットなので、私のお目当てのメルドーも、けっこう露出度が高いです。何よりもリーダーのギターが、いいんですけれどね。


Signs Of Life/Peter Bernstein(G) Quartet(Criss Cross 1095)(輸入盤) - Recorded December 17, 1994. Brad Mehldau(P), Christian McBride(B), Gregory Hutchinson(Ds) - 1. Blues For Bulgaria 2. Jet Stream 3. Jive Coffee 4. The Things We Did Last Summer 5. Minor Changes 6. Will You Still Be Mine 7. Signs Of Life 8. Nobody Else But Me 9. My Ideal

(04/06/27)Peter Bernstein作は5曲(1-3、5、7曲目)。スゴいメンバーのクァルテット編成で、個性が強くなってきたブラッド・メルドーの参加もうれしいところ。ややスマートで少し浮遊感も伴うようなブルースの1曲目、スタンダードのような流麗かつやや複雑なテーマを持ち、4ビートで軽めに展開していく2曲目、JIVEの5拍子で、気軽に聴けでもやや複雑なメロディ(コード進行)を持つ3曲目、ソロ・ギターではじまり優しくメロディを奏でていくバラードの4曲目、マイナーで少し渋め路線をいく5曲目、おなじみの曲を軽快なアップテンポから盛り上がる6曲目、やはり複雑なテーマを持つ8分の6拍子でやや渋めなタイトル曲の7曲目、スタンダードをメロディアスに伝える8曲目、優しく包み込むようなギターが印象的な9曲目。

2004/06/29

Illusion Suite/藤井郷子

Satokoillu
藤井郷子さんのアルバムがインディーズながら、6月20日に出ました。このメンバーでは6作目にあたり、過去に同メンバーで以下のアルバムが出てきます。

Looking Out Of The Window/Satoko Fujii(P)(Ninety-One)
Kitsune-bi/Satoko Fujii(P)(Tzadik)
Toward, "To West"/Satoko Fujii(P)(Enja)
JUNCTION/Satoko Fujii(P)(ewe)
Bell The Cat!/Satoko Fujii(P)(Onoff)

さすがにずっと一緒に録音しているだけあって、そのフリー(そう、フリーなんですが)の方向性とまとまりが見事で、一見3人がバラバラのベクトルで音を出しているかと思ったら、急に3人がまとまって動いていったり、何度も急展開があって、その3人の出方が、まるで書き譜のような統一感がある部分もあります。実際に譜面で構築された部分もあると思うのですが、自由な部分との組み合わせが、やっぱり見事。

ある種このドラマ性とカチッとした部分にひかれてしまいます。そして時折発作的に爆発する、時に静かにうごめいていくフリーの部分。いいですねえ。ただし、オーソドックスなジャズが好きな方には厳重に取り扱い注意なんですが。私は最近のフリー作の中では、これ、けっこう好きです。


Illusion Suite/Satoko Fujii(P)(Libra) - Recorded July 14, 2003. Mark Dresser(B), Jim Black(Ds) - 1. Illusion Suite 2. An Irregular Course 3. Flying To The South 4. An Insane Scheme

このメンバーでは第6作。1曲目のタイトル曲は何と34分。ピアノと、ベースのアルコで静かにはじまり、ドラムスも加わって、少しずつ盛り上がります。バラバラのフリーのような部分と、3者のまとまりが見事な部分が繰り返されます。5分台、21分台のところで変拍子系のビートが合わさり、ややファンク系のノリに。ピアノのメロディは時に舞うように、時に激しく、ドラムスも変幻自在。中盤から一転フリーになったり3人がまとまったり、静かになったり盛り上がったりを繰り返し。ラストは荘厳な雰囲気。2曲目は奇妙な音のベースとドラムスの出だしで、次第にパワフルに盛り上がっていきます。ピアノではじまりプログレ変拍子的からフリーに盛り上がる3曲目、浮遊感がありつつ、かなり自由かつ急展開に変化していく4曲目。(04年6月20日発売)

2004/06/28

New Vistas/Jim Rotondi

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「未来派検索livedoor」というのを知りました((追記)今は無いようです)。ブログの検索だけをしてくれる検索エンジンで、ためしに自分のBlog名を検索してみたら、発表順に全部出てきました。他の使い方はまだですが、便利そうです。

下記の文章は「CDショップ(+α)のオススメCD日記」に書いたのですが、最近そちらへの訪問者が少ないため(笑)こちらにもそのまま転載しておきます。少々手抜きかもしれなくて、ゴメンナサイです。

昔学生時代には私はエレキベース(フレットレス)を弾いていた関係もあって、やっぱりジャズを聴くときでもベースにけっこう耳が行ってしまうんですね。そういうわけで昔からオルガンジャズはあまり聴かないで過ごしていて、モッタリしたフットペダルの動きには偏見を何となく持っていました。

ただ、ここでのSam Yahelは白人のオルガニストで、あまり泥臭いような雰囲気もなく、けっこうハマッてしまいました。アップテンポの曲が私にはインパクトが大きかったですけれど、バラードや8分の6、ボッサなど、バラエティに富んでいるアルバムです。


New Vistas/Jim Rotondi(Tp, Flh)(Criss Cross 1251)(輸入盤) - Recorded November 1, 2003. Chris Potter(Ts, Fl), Peter Bernstein(G), Sam Yahel(Org), Bill Stewart(Ds) - 1. Blues Nouveau 2. John Force 3. Firewater 4. My Love Waits 5. Autumn Chill Isn't It A Pity 7. Assisi 9. Stranger Than Fiction

(04/06/26)8曲中3曲(1-2、8曲目)がJim Rotondiのオリジナル。参加しているメンバーも興味深いですが、メンバーが全員白人のせいか、ジャズの王道を行ってもあまり泥臭くはないような気も。1曲目からアップテンポで洗練されたテーマの後に各ソロが活躍、突っ走っていきます。8ビート気味でファンキーな雰囲気がけっこうハマッている2曲目、渋めで浮遊感の漂っているサウンドから4ビートでせまってくる3曲目、やはりメロディアスなちょっと淡い感じのボッサで柔らかく語りかけてくる、でもソロは自己主張する4曲目、8分の6拍子でソフトなテーマからジャズしていく5曲目、ガーシュイン作の歌い上げていくバラードの6曲目、不可思議でエキゾチックな響きを持つ7曲目、再びアップテンポの4ビートで勝負する8曲目。

2004/06/27

Feels Like Home/Norah Jones

Norahfeel
HMVの店頭で1,490円セールで大量にこのアルバムを見つけたのですが、コピーコントロールCD(CCCD)だったので、手を出しませんでした。数日後Tower Recordの店頭でUS輸入盤の非CCCD仕様が、セールで1,590円だったので、そちらでは迷わず購入。仮に1,000円を切っていたとしても私はCCCDには手を出しません。まあ、いろいろな考えの人はいていいんだろうけれど、お客を悪者扱いする商品を、私はお金を出してまで買いたくはありません。

ノラ・ジョーンズのアルバムは、デビュー作の前作を含め、もはや完全なポップスのアルバムだと思います。ただ、最近のBlue Note全体を見渡してみるとこういったアルバムから、かなり硬派なジャズのアルバムまで幅広く出しています。国内盤では売れそうな一部しか出していないところが、残念。(どうせCCCDだし、国内盤とヨーロッパ盤は買いませんが。)USAの輸入盤しか頼れないのですね。

うれしかったのが、13曲目の彼女の弾き語りのピアノのフレーズやハーモニー。何気ないバラードなんですけれど、ほのかにジャズの影響を受けている香りがしています。そのうち、ジャズっぽい(あくまでもジャズっぽい、でいいんです、彼女の場合)アルバムも出してくれるかな、と、ちょっと期待しています。


Feels Like Home/Norah Jones(Vo, P, Org)(Blue Note)(US輸入盤) - Released 2004. Daru Oda(Vo, Fl), Adam Levy(Vo, G), Lee Alexander(B), Kevin breit(G, Banjo), Andrew Borger(Ds), Tony Scherr(G), Garth Hudson(Org), Jesse Harris(G), Jane Scarpantoni(Cello), David Gadd(Viola), Arif Mardin(String Arr), Kevin Breit(Vo, G), Dolly Parton(Vo), Rob Burger(Org), Brian Brade(Ds) - 1.Sunrise 2. What Am I To You? 3. Those Sweet Words 4. Carnival Town 5. In The Morning 6. Be Here To Love Me 7. Creepin' In 8. Toes 9. Humble Me 10. Above Ground 11. The Long Way Home 12. The Prettiest Thing 13. Don't Miss You At All

(04/06/26)相変わらずのカントリー、フォーク路線で、ブルーノートレーベルなのにポップスのアルバム。たいていの曲はノラ・ジョーンズあるいは参加したメンバーの作曲。全13曲で45分ほどの長さも、ポップスとしては好感が持てます。デビュー作よりは少々地味かなとも思えますが、それでもいろいろなところで聴きなれたメロディ(2曲目など)が。さらに彼女自身の世界に入りこんで行きます。カラッと晴れている曲が多いのですが、5曲目はちょっとエキゾチックな風味のあるロック、という感じ。7曲目なども、けっこうゴキゲンなサウンドのカントリーソングに仕上がっています。10曲目は、この中ではやや渋めか(特にギター)。ラストの13曲目は彼女の弾き語りによるソロでの曲ですが、そこでのピアノのフレーズに注目。

2004/06/26

Consenting Adults/M.T.B

1177
たまにはオーソドックスなジャズも取り上げていかないとお叱りを受けそうなんですが、幸いオランダのジャズレーベル、Criss Crossをまとめ買いしてあります。なぜかミュージシャンはアメリカ人指向が強いレーベルなんですね。メンバーを見てみるとけっこう強力な布陣。マーク・ターナーもいるし、ギターのピーター・バーンスタインもなかなか。私のお目当てのブラッド・メルドーも’94年のこの頃になると個性がやや強くなってきます。以前ある方からこのアルバムの紹介を受けていたのですけれど、今回やっと自分で聴くことができました。


Consenting Adults/M.T.B.(Criss Cross 1177)(輸入盤)- Recorded December 26, 1994. Brad Mehldau(P), Mark Turner(Ts), Peter Bernstein(G), Larry Grenadier(B), Leon Parker(Ds) - 1. Belief 2. Little Melonae 1 3. Phantasm 4. Aftergrow 5. Limbo 6. Consenting Adults 7. From This Moment On 8. Peace 9. Little Melonae 2

(04/06/20)9曲中4曲がメンバーいずれかのオリジナルで、特に6曲目はブラッド・メルドー作。アルバムを通して、これぞジャズ、という感じ。ピアノ度もやや高し。オーソドックスなマイナーな進行でメンバーのスマートながら渋さを見せつけてくれる1曲目、ジャッキー・マクリーン作の曲を一部出だしを8ビート感覚で、そして本編は4ビートで堂々と演奏してみせる2曲目、メランコリックなメロディをもつワルツ進行の3曲目、これまたしっとり系でピアノがいい味を出している4曲目、ウェイン・ショーター作の、ほんのちょっとミステリアスな感触の5曲目、ボッサのタイトル曲の6曲目、スタンダードだけれどもアップテンポで攻めている7曲目、静かに語りかけてくるバラードの8曲目。そして9曲目は2曲目の別テイクでずっと8ビート。

2004/06/25

As It Grows/Russ Lossing

Hat605
’60年代から’70年代にかけてのフリージャズというのは、どちらかというとドシャメシャ型に展開されていく演奏が多かったような気がします。今のフリージャズ(フリー・インプロヴィゼーション)は、もっと静かに耽美的なサウンドの中で、緊張感を持ちつつドラマチックに情念的に盛り上がっていくような演奏が多いのではないかと思います。全てを聴いているわけではないので断言はできませんが。

そんな中で再びHatologyレーベルなんですが、作曲者は決まっているにしても、やっぱりフリー・インプロヴィゼーションに近い世界だと思います。ドラムスにポール・モチアンが参加しています。ヨーロッパのレーベルですけれども録音場所はアメリカ。3曲目は4ビートで演奏されているのに、やはり彼ら独自の自由な世界を持っているなあ、という印象。聴く人を選ぶかもしれないアルバム。


As It Grows/Russ Lossing(P), Ed Schuller(B), Paul Motian(Ds)(Hatology 605)(輸入盤) - Recorded March 16, 2002. - 1. Motion Units 2. Coyote Jumps 3. Nagual 4. Verse 6. No Trace Suiteof Time: 6. As It Grows 7. Nothing Exists Without 8. Form And Color 9. Other Beings 10. Naturalness

(04/06/17)全曲Russ Lossingの作曲。ピアノトリオなのですが、このメンバーでこのレーベルだと、やはりフリー色が強いです。全体的にやや静か系か。1曲目はメロディよりもあふれてくる音の流れ全体で聴かせるような、フレーズの速い場面もある曲。温度感は低い方だと思うのですが、盛り上がってみたり、静かになってみたりと、ドラマチックな進行をしていきます。3曲目は4ビートというフォーマットの中での非常にシリアスなメロディ。それほど静かではないけれど、なぜか沈潜していく4曲目。後半6-10曲目は組曲。ただ、個々の曲としても聴ける雰囲気。6曲目は比較的静かで、7曲目は冷ややかな情念で盛り上がる感じ。その後もゆったりと寄せて盛り上がってはサーッと引いていくように進行していきます。

2004/06/23

Somethin's Burnin'/Peter Bernstein

1079
現在私の知る限り、ブラッド・メルドー(P)の参加作品としては最も早い方のアルバムではないかと思います。ピーター・バーンスタインとは同じ音楽学校出身だったとか(ちょっと記憶があいまいなんですが)。ただ、ここでのメルドーは確かにうまいんだろうけれども、まだ右手がメロディで左手がコンピングという、オーソドックスなスタイルでの演奏が多いです。あの強烈な右左バラバラのフレーズが紡ぎ出される個性が出てくるのはもう少し経ってからになります。

ふとした縁で、Criss Crossレーベルの参加ミュージシャンが私の好きな人が多かったので、20枚ほどこのレーベルのCDを集めることになりました。ただ、いつもはあまりオーソドックスな4ビートジャズを聴いていなかったので、アルバムのコメントのしづらいこと(笑)。でも、やっぱり王道を行く作品も聴いておかねば、とも思います。


Somethin's Burnin'/Peter Bernstein(G) Quartet(Criss Cross 1079)(輸入盤) - Recorded December 22, 1992. Brad Mehldau(P), John Webber(B), Jimmy Cobb(Ds) - 1. This Could Be Start Of Something Big 2. Afterglow 3. Booker's Little Blues 4. Mr. Kenyatta 5. On A Misty Night 6. Isn't This A Lovely Day 7. Love For Sale 8. Sideburns

(04/06/20)8曲中3曲(2-3、8曲目)がPeter Bernsteinの作曲。デビュー作で、若い時のブラッド・メルドーも参加。皆若々しいフレーズで、それをベテランのジミー・コブがプッシュしているという感じ。1曲目からノリの良いメロディアスなチューンで、オーソドックスながらも健康的なフレーズが繰り出されます。一転抑え目のバラードで、美しいメロディを聴かせている2曲目、なかなか現代的でスマートなマイナーのブルースの3曲目、リー・モーガン作の突っ切っていくような感じがカッコ良い4曲目、ソフトなメロディで語りかけてくるような5曲目、繊細なソロ・ギターではじまりバラードで優しいメロディがゆっくりと出てくる6曲目、おなじみの曲を8分の6拍子でちょっと変わった料理をしている7曲目、ラストはブルースでしめる8曲目。

2004/06/22

藤井郷子の初期2作品再発

Satokosome
Satokoindi
藤井郷子さんの初期のアルバムが2枚、24ビットリマスターで再発されました。藤井さん本人のインディーズレーベルからの発売なので、購入できるところは限定されていると思いますが、私はHMVの通販を使いました。今までも持っていたのだけれど、紙ジャケ、リマスターと言うことで、また手が出てしまったんですねー。

ジャンルとすれば、これまたフリーの世界で、とくにSomething About Waterでのポール・ブレイとのデュオ、これができるだけでもスゴいことなんでしょうけれど、演奏では藤井さんも決してひけをとっていないところがスゴいと思います。ところで、何だか私のところのCD紹介、フリーの作品が多いかなあ、と思ってもみたりしています(笑)。ちょっとアップする順番の関係もあるのですけれどね。


Something About Water/Satoko Fujii(P)(Libra) - Recorded Decembre 1, 1994, Fabruary 3 and 23, 1995. Paul Bley(P) - 1. Something About Water 2. Stream 3. The Surface Of It 4. Thought About Spring 5. Shadow 6. Light 7. Thawings 8. Strings 9. Waiting 10. Yad Nus 11. Lake

1-8曲目がポール・ブレイとのフリー・インプロヴィゼーションで、9-11曲目が藤井郷子のソロ。まだ無名だった時代にブレイとの録音を残していることもスゴいですが、その演奏を聴いて納得しました。聴いていてどちらがブレイのピアノか分からないほどにその演奏は緻密で高度。流れていく音から表情を変えて浮かび上がってくる情景。タイトル曲の1曲目でパラパラと舞い降りてくるフレーズは高い所から低い所へと流れる水のよう。禅のように「間」を感じる3曲目、珍しく聴きやすいメロディのあるしっとりした4曲目、スピーディーで激しさのある6曲目、抽象的な8曲目、その他タイトルとしっくりハマる曲が多いです。9曲目以降の繊細で浮遊感漂うソロもなかなか。この深遠な世界に入りこんだら抜けられないかも。


Indication/Satoko Fujii(P)(Libra) - Recorded May 17 and September 12, 1996. - 1. Itsuki No Komoriuta 2. Vague 3. 210 4. Tsuki No Sabaku 5. Haru Yo Koi 6. Indication 7. I Haven't Seen You Since Then 8. Autumn 9. Ballad

ソロ・ピアノ集。「五木の子守唄」「月の砂漠」「春よこい」と日本の有名な歌が3曲(1、4-5曲目)もあるところが特色ですが、1曲目はいきなりスペーシーかつ緊張を強いる和声で、おおっ、とうなります。そしてそのまま彼女の世界の中へ入っていきます。4曲目はテーマ部ではしっとりしながらも、中間部ではやや思索的な展開。静かながらも明るめの色調で少々浮遊感もある5曲目。そしてオリジナルは、中間色の叙情的な世界が移ろいながら目の前に広がる2曲目、抽象的な音使いながらクリアなタッチが心地良く、ドラマチックに展開していく3曲目、内省的で沈潜していくタイトル曲の6曲目、研ぎ澄まされた不協和音が存在する7曲目、しんみりしたタッチで季節感のある8曲目、硬質な音使いのバラードの9曲目。

2004/06/21

Farmers Market/Stian Carstensen

Stianfarmer
Stianback
ジャズの中でもさらにマイナーでマニアックな路線を行っているため、コメントやトラックバックがほとんどないのも止むを得ないなあ、と思いつつ、書いている本人はけっこう楽しかったりします。暇なときに書きだめをしておいて、毎日ひとつずつ自動的にアップできるのもココログプラスのいいところです。

今日紹介するアルバムは、4年も前に発売されたアルバムだし、いわゆる普通のジャズの要素はほとんどなく、東欧ミュージックを大幅に取り入れて、変拍子バシバシのかの地のプログレッシヴ・ロックというような雰囲気も強いグループです。そのサウンドの個性と、超絶技巧的変拍子にホレてしまいました。

1曲目だけを聴くとアコーディオンとサックスでのデュオで、東欧の懐かしい感触がプンプンするのですが、2曲目以降どんどん彼らのペースにはまっていきます。ジャズファンでこのサウンドを聴きたいという人は少ないかもしれませんが、ある一定層ではウケそうです。今年の4月にもアルバムが出ています。ただ、そのインパクトの大きさの点をネラうならば、このレーベル1枚目の「Farmers Market」の方かな、と思います。


Farmers Market/Stian Carstensen(G, Accordion, Banjo, Tmboura)(Winter & Winter 910056-2 Artist Edition) - Recorded September 10-14, 1999. Finn Guttormsen(B), Nils Olav Johansen(G, Vo), Trifon Trifonov(Sax, Cl), Jarle Vespestad(Ds), Guest: Goergi Andreev(Gadulka), Ivan Atanassov(Tapan), Krassimir Kondoff(Gaiba), Nedjalko Nedjalkov(Kaval), Jai Shankar(Tablas), Filip Simeonov(Tp, Cl), Choir: Tsonka Dimitrova, Darina Miteva, Radka Stefanova, Diana Velichkova - 1. Ramadan's Slow Song & Dance 2. A Young Girl Made A Crown Of Forest Flowers 3. Graovo Dance 4. Monkey's Dance 5. Les Paul, More John 6. New Smeseno 7. Some Fag Rag 8. Jog Trot 9. Jabber 10. The Straight One 11. Ornamental Boogie 12. Old Slow Melody 13. Trifonov's 5th

グループはノルウェー出身ですが、たぶんブルガリアの民俗音楽を中心にさまざまな音楽(ジャズ、ロック、インド音楽など)を抱合する演奏。どの曲もメロディや旋律の味付けに東欧色が強く、なかなかに郷愁を感じますが、エレクトリック楽器も使用している場面も少なくないです。3、6、10-11曲目はロックビートの上をさまよえる東欧の旋律。4曲目はバンジョーを使って東欧的ブルーグラスミュージックのようですが変拍子がバシバシと入っている気配。5曲目はモロに懐かしいロックの変拍子世界。他の曲も、陽気な東欧音楽に見えて、けっこう超絶技巧のような気がします。インド的要素の強い8曲目、遊園地の音楽をアップテンポにしたような9曲目、バラードでせまる12曲目。躍動感と変拍子、ドラマチックな展開。(00年7月23日発売)


Backwards Into The Backwoods/Stian Carstensen(Accordion, Banjo, G, Vln, Kaval)(Winter & Winter 910 087-2) - Recorded June 5-7, 2002, February 12-14, November 10, 11 and 25, 2003. Arve Henriksen(Tp, Vo, Spinet), Ernst Reijseger(Cello), Jarle Vespestad(Ds), Haavard Wiik(P, Spinet) - 1. Dimitri's Polynesian Vacation 2. Death Of A Neutered Choir Boy 3. See Fair Lis (Is Her Veneer Real?) 4. Backwards Into The Backwoods 5. Zat Was Zen...Zis Is Now 6. Solo Improvisation No.1 7. Solo Improvisation No.2 8. Solo Improvisation No.3 9.Solo Improvisation No.4 10. Solo Improvisation No.5 11. Gyorgy's Appalachian Vacation 12. What's That Horsehead Doing On My Pillow? 13. (Look Granpa!) Buckwheat's On Dogweed 14. One Legged Cow's New Age Square Dance 15. Vrad Tepes' Two-step (Swing That But) 16. Funeral March For A Neutered Choir Boy

かわった編成のユニットによる演奏。ジャズの要素は薄く、東欧の民俗音楽的要素もあればロックの要素もあり、何気ない高度な変拍子に聴こえる部分はプログレッシヴ・ロックの影響か、それにアコーディオンの素朴なサウンドやエレクトリックなシンセサイザーのようなサウンドも混ざって何が何だかわからないエスニックさがあるところがミソ。曲は短めのものが16曲で、編成はさまざま。曲によっては雰囲気がどんどん変わっていって目まぐるしいものもあって、特に2曲目のロック度は高し。一転3曲目がギターとヴォーカルの素朴なフォークになるところなど、何が何だか、という急な変身。6曲目から10曲目はソロでのフリー・インプロヴィゼーションでアコーディオンが中心。12曲目は荘厳な雰囲気。とにかくゴタマゼ。(04年4月25日発売)

2004/06/20

ミシェル・カミロの初期作品2枚再発予定

Michelwhy
Micheltrio
ながらく国内盤では廃盤だったミシェル・カミロの初期作品2枚が8月4日に再発されます。しかも値段も手ごろでそれぞれ税込み1,800円。国内制作盤だったゆえ、ライセンスされた輸入盤でも手に入ることもありましたが、なかなか見つからなかった人も多かったのでは。今回聴き返して、アルバムコメントを短めのものから直しました。

聴き返してみて、ラテン、フュージョン、超絶技巧、メロディ、キメ、などのキーワードでけっこうスリルある演奏を楽しめると思いました。渋い味わいよりもこういった方面を求める方は、これを機会に聴いておいても損はないんじゃないでしょうか。発売日がちょっと先なので、待ち遠しいかもしれませんが。


Why Not/Michel Camilo(P)(Electric Bird) - Recorded February 25-27, 1985. Lew Soloff(Tp), Chris Hunter(As, Ts), Anthony Jackson(B), Dave Weckl(Ds), Sammy Figueroa(Per), Guarionex Aquino(Per) - 1. Just Kiddin' 2. Hello And Goodbye 3. Thinking Of You 4. Why Not 5. Not Yet 6. Suite Sandrine Part 5

全曲ミシェル・カミロの作曲。強力でパーカッシヴな明るいラテンタッチのピアノ が非常に印象的なデビュー作。しかもこのリズムセクションなので、リズムのキメの連続のような曲もあります。 アレンジはラテン・フュージョンという感じできわめて爽快。1曲目でキメがバシバシとくるファンクタッチの曲で、サックスのソロなどもけっこう盛り上がりを見せます。ややマイナー系の表情も見せるメロディの展開が印象的な、これも強力な2曲目、静かなバラードなのだけれどもピアノのフレーズは時々全開で美しく飛ばす3曲目。4曲目はマンハッタン・トランスファーに曲を提供したことでも有名。トリオでの演奏で、この曲だけでも聴く価値が。 哀愁系フュージョンでキメも心地良い5曲目、豪快なテーマと4ビートの部分が面白い6曲目。


Michel Camilo(P) In Trio(Electric Bird) - Recorded June 29 and 30, 1986. Anthony Jackson(B), Dave Weckl(Ds), Joel Rosenblaff(Ds) - 1. We Three 2. Tombo In 4/7 3. Las Olas 4. (Used Be A) Cha-Cha 5. Suntan

ミシェル・カミロの曲は1(共作)、5曲目のみで、3、4曲目はジャコ・パストリアスの作品。ピアノ・トリオも強力でリズムもタイトにキマります。デイヴ・ウェックル は2、4、5曲目に参加。もうひとりのドラマーもけっこういい。力で進んでいくような勢いのある曲で、ベースやドラムスのけっこう超絶な技巧が気持ち良い1曲目、アイアート・モレイラ作の、しっとりとしたピアノのみの出だしからアップテンポの4分の7拍子の部分もあってスリリングな展開をする10分台の2曲目、美しいメロディを持っているバラードの3曲目、4ビートで突っ走りもするし、バラードもあり、キメも多くカッコ良いドラマチックな展開の12分台の4曲目、明るい青空のようですが、中間部でマイナーに沈む部分もあるこれまたドラマ性のある12分台の5曲目。

2004/06/19

New Jazz Meeting Baden-Baden 2002

Hat607
最近クレジットを見ていると、「エレクトロニクス」と書かれたパートを時々見ます。「ターンテーブル」の方はまだ分かるにしても、エレクトロニクスって何ぞや。「コンピュータ」との違いは? 下記に2枚のエレクトロニクス参加のアルバムがあるのですが、かつてのハービー・ハンコックのようにターンテーブルのスクラッチがバリバリのファンクという雰囲気では全然なく、ユルくアコースティック楽器と人工音(エレクトロニクスだと思う)が混ざり合ったようなサウンド。融合している感じで、境い目ははっきりとしません。ややジャズ色がありますが、ユルい感じはあります。いずれにしても聴く人をかなり限定するかと思います。


New Jazz Meeting Baden-Baden 2002(Hatology 2-607)(輸入盤) - Recorded December 2-8, 2002. Steve Lacy(Ss), Peter Herbert(B), Wolfgang Reisinger(Ds), Marcus Weiss(Ts, Ss), Philippe Racine(Fl), Paulo Alvares(P), Bernhard Lang(Electronics), Christof Kurzmann(Electronics), Philip Jeck(Turntables) - 1. Defferenz/Wiederholung 1.2.1 2. Dw 1.2 Remix Karlsruhe 3.2 3. Dw 1.2 Remix Tubingen 1.3 4. Dw 1.2 Remix Karlsruhe 3.11 5. Differenz/Wiederholung 1.2.2 6. Dw 1.2 Remix Freiburg 2.2 7. Dw 1.2 Remix Freiburg 2.9 and 2.10 8. Differenz/Wiederholung 1.2.3 9. Dw 1.2 Remix 11.1: 10. Dw 1.2 Remix 7.7: 11. Dw 1.2 Remix 8.3: 12. Defferenz/Wiederholung 1.2.4 13. Dw 1.2 Remix 7.4: 14. Dw 1.2 Remix 9.1: 15. Dw 1.2 Remix 11.4

(04/06/09)CD2枚組。ライヴ録音(1枚目)とスタジオ録音(2枚目)があり、フリージャズの部類。ただ、1、5、8、11曲目はBernhard Langによる作曲とアレンジとのこと。これらの曲もやや統制のとれたフリージャズには違いありません。他の曲はソロ、デュオ、トリオ、それ以上の大編成と、編成はさまざまですが、タイトルにRemixのついている曲は、曲によってまさにエレクトロニクスやターンテーブルの効果も使われていて、単なるフリージャズには終わっておらず、不思議な感覚を聴く人にもたらします。ただ、あまりエレクトロニクスなどのエフェクトが目立たない部分が多いです。 ハイスピードで展開する部分はほとんどなく、ちょっと抑え目。ただ、現代前衛ジャズの範疇なので、聴く人を選ぶのではないかな、と思わせます。

2004/06/18

Live At The Village Vanguard/Uri Caine Trio

Uriliveat
ユリ・ケインというピアニスト、おそらく知らない人の方が多いんじゃないかと思いますが、けっこうアルバムを出していて、ジャズだけでなく、クラシック方面でも、ワーグナー、バッハ、ベートーベン、マーラーなどを取り上げたりしています。しかし、その取り上げ方が尋常ではなく、クラシック的に演奏していたかと思えば、そこにジャズ、クレズマー、民族音楽などをぶち込んだりして、純粋なクラシックファンが怒るんではないかなあ、と思えるような爽快な?アルバムを何枚も出しています。

以前紹介したデイヴ・ダグラスのアルバムにも参加、また4年ほど前エレクトリック・ファンク系で「ザ・フィラデルフィア・エクスペリメント」というグループも組んでいて、まさに八面六臂の活躍です。彼のピアノはどうかというと、メロディを味わい深く奏でるというよりは、ハービー・ハンコックのようにメカニカルにバリバリと弾いていく方が得意なようで、そこで好き嫌いが分かれるところかもしれません。久しぶりのジャズでのリーダー作。


Live At The Village Vanguard/Uri Caine(P) Trio(Winter & Winter) - Recorded May 23-25, 2003. Drew Gress(B), Ben Perowsky(Ds) - 1. Nefertiti 2. All the Way 3. Stiletto 4. I Thought About You 5. Otello 6. Snaggltooth 7. Go Deep 8. Cheek To Cheek 9. Most Wanted 10. BushWack

ライヴでもオリジナルを10曲中6曲演奏。ピアノの演奏は素晴らしいですが、多面性があるような気も。1曲目、アップテンポの「ネフェルティティ」で斬り込んでくるあたりは、自信のあらわれかも。一転静かにしっとりとバラードを奏でたりする2曲目、キメの多いテーマだと思ったらアップテンポのまま突っ走っていく切れ味の鋭い3曲目、やや複雑なハーモニーのストライドピアノを見せた後に、トリオで古くて新しいようなサウンドを奏でる4曲目、ラテンのようなリズムの上をピアノの旋律が舞う5曲目、4ビートながら飛び跳ねるようなフレーズで盛り上がる6曲目、やや個性的なバラードの7曲目、アップテンポでスタンダードを鋭く演奏する8曲目、8ビート的でちょっと陰影もある9曲目、いろいろに変化しつつも疾走していく10曲目。(04年5月23日発売)

2004/06/17

田村夏樹の初期のアルバム2枚

Nutsukisong
Natsukiwhite
田村 夏樹のCD特集のページ」が完成しました。下記の初リーダー作とセカンド作を最後に残していたのですが、ジャンルはフリージャズ。しかも、Song For Jyakiはトランペットのソロ、White & Blueはドラムスとのデュオという編成なので、かなりマニアックなのではないかなと思います。

先日ニューヨーク在住のミュージシャンからメールをいただき、「日本の前衛ジャズは現在どうなっているのでしょうか」と聞かれ、実は私も良く分かっていないですけれど、どのミュージシャンも日本だけではけっこう大変なのではないかと思います。ここの田村夏樹さん、あるいは奥さんの藤井郷子さんも、むしろ欧米の方での評価が高いと聞いています。このお2人、かなりたくさんCDを出してますので、できる限り追いかけていこうと思っています。


Song For Jyaki/Natsuki Tamura(Leo Lab)(輸入盤) - Recorded July 22, 1997. - 1. Kappa 2. Insect Of Mars 3. Conversation With Martian 4. A Hole On The Ceiling 5. A Song For Jyaki 6. Blues For Myself 7. Blackhole 8. Family Of Mole 9. Practice 10. Friend Of From Sky 11. Yan-Sado 12. My Fork Song

(04/06/13)何とトランペットのソロ。フリーなので、さまざまな音色、フレーズを使ったアプローチがあります。1曲目は低いうなり声も混ざった「河童」の鳴き声のような。比較的速いパッセージと定型的なテーマが繰り返される2曲目、哀愁と浮遊感の混ざったような後半盛り上がる3曲目、高音でひたすら叫んでいる雰囲気の4曲目、ゆったりと幽玄な世界を漂っているタイトル曲の5曲目、ブルースというタイトルでの内面的なメロディの発露の6曲目、重々しいヴォイスとトランペットが対比される7曲目、ヴォイス(?)とホーンで複数音階が続く8曲目、タイトルのように「練習」にもとれる9曲目、フレーズが舞い踊っている10曲目、今後も登場する日本情緒がたっぷりでエコーの効いた11曲目、やはり日本的にせまってくる12曲目。


White & Blue/Natsuki Tamura(Tp)(BUZZ)(輸入盤) - Recorded October 26, 1998 and April 18, 1999. Jim Black(Ds), Aaron Alexander(Ds) - 1. White & Blue 1 2. White & Blue 2 3. White & Blue 3 4. White & Blue 4 5. White & Blue 5 6. White & Blue 6 7. White & Blue 7 8. White & Blue 8 9. White & Blue 9 10. White & Blue 10

(04/06/13)トランペットとドラムスとのデュオで、Jim Blackが1-5曲目に、Aaron Alexanderが6-10曲目に参加。フリー・インプロヴィゼーション。1曲目の出だしはかなり静かで、間を重視した空間的なやり取りが聴かれます。トランペットも高音のつぶやき。どちらかというと内省的なやりとりが多いです。Jim Blackはジャズにとらわれないドッシリとした音のドラムスで、Aaron Alexanderの方がフリージャズ的なサウンドを感じます。そんな中で2、3曲目後半、5曲目、9曲目後半のようなやや盛り上がる場面も。曲によってトランペットの音色(というより音の出し方)が変わり、静かな中に変化が加わります。4、6曲目は原初的なヴォイス入り。7曲目はストレートな外向きのホーン。10曲目は9分もの曲で後半にクライマックスが。

2004/06/16

Toutakoosticks/Stephane Huchard

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あるレコード会社の人(東芝EMIではありませんが)から、「これ良いよー、聴いてみてよ」といただいたのがこのアルバム。通販で調べてみたけれど、日本では入手が非常に難しく、入手可能なところも値段がかなり高かったのでした。だからある意味、ここに掲載してもあまり意味が無いんじゃないか、とも思えるのですが、実際に聴いてみて、現代的で非常にカッコ良いジャズに仕上がっているんですね。だから、あえて書きます。

Blue Noteのフランスのアルバムで、日本ではほとんど紹介されていませんが、ビートも4ビートではなくて現代的でフュージョン的な構成とも言え、複合ビートというのか変拍子に聴こえるところも。アンサンブルやフレーズも都会的なジャズになっています。これも一時期ヘヴィーローテーションでした。


Toutakoosticks/Stephane Huchard(Ds)(Blue Note)(輸入盤) - Released 2001. Remy Vignolo(B), Pierre De Bethmann(P), Stephane Guillaume(Sax, Fl, Cl), Nicolas Folmer(Tp, Flh) - 1. Zarbi Street 2. Jakawa Jungle Spoon 3. Doux Maloya 4. Sacres Lascars 5. Mr Smile 6. Yin Before 7. Yang After 8. Bop Chez Bob 9. La Pierre Magique 10. Mrs Cartoon

(04/06/05)全曲Stephane Huchardの作曲。フランスの作品。4ビートにはあまりこだわらず、リズムやアクセント、メロディのカッコ良さで聴かせる現代的な曲が多い。1曲目も、複合的なパターンの中をサックスやピアノが展開して、ノリもいい感じ。小刻みなリズムに乗って、ドライなメロディが流れる2曲目、知的な雰囲気で都会的なサウンドの3曲目、スマートなメロディながらけっこう盛り上がったりドラマチックな4曲目、ロックビート風サウンドのゴキゲンな5曲目、ちょっと浮遊感のあるメロディを繰り返す6曲目、16ビート系の各ソロパートが燃える7曲目、快活なテーマが繰り返され4ビートが展開する8曲目、3拍子系のゆったりとしたバラードの9曲目、舞い踊るフルートやその後のピアノが印象に残る、テンポの良い10曲目。

2004/06/15

Hatologyレーベル

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Hatologyレーベルの新譜は、ごく一部を除いてはフリー・ジャズ色が強い、あるいはアヴァンギャルドなアルバムが多いレーベルです。ここで紹介するのもちょっとためらわれるようなマニアックな作品が多いのですが、考えて見れは欧州(会社はスイスにあります)では、細々とでしょうけれど、こういうビジネスも成り立っているんですね。私がアメリカのレーベルよりもヨーロッパのレーベルの方が好きな理由のひとつです。

Tales Out Of Timeはホーン2人のクァルテット、Formsはホーン1人のトリオ作(こちらは’90年の録音でちょっと昔)ですが、やっぱりフリーに近い感触の部分からバリバリのフリーにかけての演奏。前者の何曲かは、本当に体力勝負。あくまでも「自己責任」でお聴き下さい(笑)。


Tales Out Of Time/Peter Brozmann(As, Ts), Joe McPhee(Ts, Pocket Cornet, Tp), Kent Kesseler(B), Michael Zerang(Ds, Per)(Hatology 589)(輸入盤) - Recorded June 19, 2002. - 1. Stone Poem No.1 2. Something There Is That Doesn't Love 3. Master Of A Small House 4. Cymbalism 5. Alto Lightning In A Violin Sky 6. From Now Till Doomsday 7. Do You Still Love Me/Did I Ever? 8. In Anticipation Of The Next 9. Blessed Assurance 10. Pieces Of Red, Green And Blue 11. Stone Poem No.2

(04/06/12)管楽器2本とドラム、ベースのクァルテットで、まさにフリー・ジャズの世界。ほとんどがメンバーいずれかのオリジナルで、トラディショナルが9曲目に1曲だけ。この曲もホーンでメロディがはじまったかと思ったら、繰り返しながらの盛り上がり。フリーといっても咆哮しっぱなしというわけではなく、抑えるところは抑えて、けっこうドラマチックな展開はしています。1曲目とラストの11曲目はホーンの2人による演奏。あちら側の世界に行きっぱなしの5曲目なども。7曲目は12分台なので体力勝負か。3曲目のようにテーマが哀愁漂ってはっきりしているものもありますが、この曲もそのままあちら側の世界へ入っていきます。これに対して4、6、8(日本的な感覚?)曲目あたりは自由ながらも静かな展開です。


Forms/Ellery Eskelin(Ts)(Hatology 592)(輸入盤) - Recorded March 27, 1990. Drew Gress(B), Phil Haynes(Ds) - 1. Blues 2. In Three 3. Ballad 4. Latin 5. Fleurette Africaine 6. Vignettes 7. Bebop

(04/06/09)7曲中5曲がEllery Eskelinの作曲。タイトルは簡潔で分かりやすいものがついていると思うのですが、1曲目にしても出だしと最後だけブルース進行で、サックスは自由に飛びまわっていてやはりフリーのジャズを表現しているサウンド。浮遊感のあるメロディのテーマと、その後の自由な展開は、やはり彼らならではの特徴かと思う2曲目、静かで内省的ではあるけれど、やはりフリーが基調になっている3曲目、どこがラテンなのだろうという気もしますが、フレーズ的には情熱的な感じの4曲目、デューク・エリントン作の、けっこう哀愁が漂う静かな場面から盛り上がっていく5曲目、静かな中にたゆたうようにながれ、後半はサックスのみで咆哮する6曲目、ディジー・ガレスピー作の疾走する4ビートが展開する7曲目。

2004/06/13

エンブレイス/石井彰トリオ

Akiraembra
下記のアルバムコメントは、私がCDを買った直後にホームページに掲載し、昨日「CDショップ(+α)のオススメCD日記」に転載したものを、さらに全文をこちらに転載したものです。コピペばっかりかよー、と文句が出ることも予想されますが(笑)、これらのページをダブってご覧になる方が少ないことを祈りつつ。できる限り毎日、短時間でアップすることが目標なので、お許し下さい。でも、良いアルバムですよ、これ。


このアルバムは私も発売直後の4月に購入していて、すでにホームページの方にもコメントをアップしてあるために、そこからのコピペですが、速攻でアップします(笑)。オススメ盤の選定にあたって、やっぱりeweレーベルのオススメ率って高くなりますね。特に石井彰は私もリーダー作を以前から追いかけています。独特の繊細さと美旋律の場面(もちろんこれだけれはなく3、5曲目のようにシャープな切れ味を見せる曲もありますが)が非常に印象的で、ピアノ・トリオ・ファンなら一度聴いてみても良いのではないかと思います。


エンブレイス/石井彰(P)トリオ(ewe) - Recorded November 3, 4, 20, 21, 2003 and January 19, 2004. - 1. Embrace 2. Aos Nossos Filhos 3. Chaotic Silence 4. Capriccio 5. Fortune-teller 6. Misterioso 8. Etarnally

俵山昌之(B)、江藤良人(Ds)とのトリオ。このメンバーでは3枚目。相変わらず耽美的な面を含んだ優しさが垣間見えます。8曲中6曲が石井彰のオリジナル。タイトル曲の1曲目は誰もが納得するであろうしっとり感とリリカルなメロディでせまってきます。イヴァン・リンス作の、切なさと哀愁をオブラートでくるんだようなタッチの、やや渋めなメロディの2曲目、低音浮遊感ともいえる出だしからはっきりとしたメロディが浮かび上がって緩急自在にサウンドが変化していく3曲目、淡彩色の4ビートともいえるもリズム的にはやや多彩な4曲目、スピーディーな4ビートで各楽器とも硬派にせまってくる5曲目、ポップスのようなきらめきを持っているテーマの6曲目、セロニアス・モンク作の「ミステリオーソ」を自分流に弾く7曲目。そして再びしっとり系のバラードの8曲目。(4月21日発売)

2004/06/12

What It Says/Marc Copland, Gary Peacock

Marcwhat
Blogを立ち上げて2週間弱が経過しましたが、何も登録していないのに、もう検索エンジンの方には引っかかるようです。なぜ「ジャズCDの個人ページBlog」などというまどろっこしいタイトルにしたかというと、「ジャズCDの個人ページ」で検索すると、ホームページだけではなくてBlogのほうも引っかかるんではないかと思ったのが理由のひとつ。ダサいのはセンスの問題なのでしようがないか(笑)。

澤野工房から発売されたばかりのSKETCH盤、早速聴いてみました。実はこの2人は、私が以前から好きなミュージシャンで、私のホームページでそれぞれCD特集も組んでいます。しかし、ただでさえ内省的な2人が組んだら、さらに内省的な世界になってしまい、よく国内盤として発売を取り扱ったなあ、という気もしています。やっぱり聴く人をある程度選ぶアルバムではないかなあ、と思います。

CDはオリジナルだけで構成されていますが、初回盤限定で10分ほどのオマケのCDがもう1枚ついていて、「Glad To Be Unhappy」というスタンダードと「Blue In Green」の2曲。こちらの曲の方が、彼らのメロディやハーモニー感覚が分かりやすいような気もしています。


What It Says/Marc Copland(P), Gary Peacock(B)(Sketch SKE333040) - Recorded September 16 and 17, 2002. - 1. Ladder 2. Vignette 3. Watching The Silence 4. Around In The Air 5. Colors Of Hue 6. Talkin' Blues 7. Calls & Answers 8. In A Dance 9. From The Well 10. Skim 11. Requiem 12. Vignette

2人の共作が3曲(1、3、7曲目で、フリー・インプロヴィゼーション)と、あとはそれぞれの作品が半々。内省的で叙情的なメロディとハーモニー。精緻なコラボレーションが見事ですが、マーク・コープランドの水彩画のような音を選ぶ感覚も新鮮。リズムやテンポがはっきりしてやや元気が良い2曲目も同様な印象です。3-4曲目のタイトルからして、静けさへのベクトルが作用している気がします。静かなベース・ソロのみの5曲目、フレーズの速い10曲目。6曲目は「ブルース」ではない緊張感が。寄り添いつつ哀愁漂う7曲目、ややテンポの良い、浮遊感もある8曲目、透き通ったクラシカルなピアノのフレーズの9曲目、厳かな旋律と中間部のベースが印象的な11曲目、そして2曲目の繰り返しながらも印象が違う12曲目。(04年6月9日発売)

2004/06/11

ブログの利用法に関するある方からのアドバイス

ある方からアドバイスを受けたのですが、ここのBlogのトップページをホームページ「ジャズCDの個人ページ」のトップページのようにしたらどうか、と言われ、とりあえずはミュージシャン特集やレーベル特集の各ページへの主なリンクを、ここのBlogの左側に並べてみました。まあ、本家の方はけっこうあちこちからリンクされているのでアドレスの変更は難しいのですが、どちら側からも入れるようにするのは面白いことなんじゃないかな、と思います。

ところで、Blogってけっこうデータ容量を食いますね。ホームページの方は6年半あれだけ書き込み続けてまだ7MB強しかデータ容量がありませんが、こちらは50MBの容量を文字だけで行っても2-3年で満杯になってしまうんではないか、と内心あせっています。

2004/06/10

Anything Goes/Brad Mehldau

Bradany
なぜかブラッドメルドーの公式ホームページのリンク集から私のホームページのブラッドメルドー特集((追記)現在はリンクがなくなりました)にリンクされていて、コンプリートなディスコグラフィーでもないのに恐縮しまくっております。そんなわけで最近Criss Crossレーベルの彼の参加作品を3枚買い集めたり(まだホームページにはアップしてませんが)、短いアルバムコメントも手直ししなければなあ、と思いつつもまだ手付かずだったりするわけで。

今回のAnything Goesは、カヴァー集なので、けっこう聴きやすいです。やっぱりヘビー・ローテーションだった時期があります。ただ、ちょっと不思議なのは’02年録音をなぜ’04年になって出してきたのか。まあ、あまり気にしてもしようがなく、楽しめればいいや、とも思えますけれども。


Anything Goes/Brad Mehldau(P)(Warner Bros) - Recorded October 8 and 9, 2002. Larry Grenadier(B), Jorge Rossy(Ds) - 1. Get happy 2. Dreamsville 3. Anything Goes 4. Trees Palabras 5. Skippy 6. Nearness Of You 7. Still Crazy After All These Years 8. Everything In Its Right Place 9. Smile 10. I've Grown Accustomed To Her Face

全曲スタンダードやジャズメン・オリジナル、ポップス、ロックなどのカヴァー集。相変わらず曲によって変拍子(タイトル曲の3曲目が5拍子)だったりしてトリッキーなところはありますが、曲のせいか聴きやすく感じます。ピアノの彼らしさやトリオ度も、十分。1曲目からリズムが変わっていますが、ピアノ・ソロのところもやりたい放題で、楽しい。5曲目のモンクの曲は、モンクらしいどころか、ピアノのフレーズが自然にアウトしまくりなのがうれしいところ。しっとり系のバラード(2、6、10曲目)やラテン(4曲目)もあって、心安らぐ調べが漂ってきます。7曲目はポール・サイモン作の個人的に好きな曲をあまり崩さずに。ミステリアスな雰囲気が漂う8曲目、メロディアスなはずなんだけど右手はメロディ、左手は浮遊感のある9曲目。(04年3月10日発売)

2004/06/09

Generations/Gary Burton

Garygene
ヴァイブラフォンとギター、あるいはヴァイブラフォンとピアノって、けっこう音がぶつかり合って、一緒に演奏するのって難しくなかったっけ、とふと、考えました。ましてやその3人が揃っていたら? ただ、ここでは音のアンサンブルというのか、3人の音の出し方がうまく制御されているようで、ぶつかって違和感を感じる、ということはありません。それだけスゴ腕なのだ、と言えるのかも。ギターなんて16歳ですぜ。まだ酒もタバコもやらない早熟のジャズマン(笑)。フレーズからは年齢は想像できないです。

世代も3世代にわたるようなところから「Generations」というタイトルになったのでしょうか。ブラインドで聴けば、年の差なんて分からないと思います。曲や演奏も若いイメージが何となく。でもゲイリー・バートンのヴァイブラフォンはどことなくクールな感じがあって、やっぱり全体的には彼のカラーが強いなあ、とも思います。端正な感じ。


Generations/Gary Burton(Vib)(Concord) - Recorded September 16-18, 2003. Julian Lage(G), Makoto Ozone(P), James Genus(B), Clarense Penn(Ds) - 1. First Impression 2. Early 3. Gorgeous 4. Wheatland 5. Take Another Look 6. Syndrome 7. Test Of Time 8. The Title Will Follow 9. Ladies In Mercedes 10. Heroes Sin Nombre

16歳のギタリストと、小曽根真のThe Trioが参加していて興味深いアルバム。ゲイリー・バートン作はなく、ジュリアン・レイジ作が何と3曲(1-2、8曲目)も。大らかな乾いた青空を想起させるようなロック的な1曲目、タンゴ的な哀愁が味わいのある2曲目、静かにメロディアスに進んでいくバラードの3曲目、オスカー・ピーターソンの曲でラテン的な明るくノリの良い4曲目、パット・メセニー作の温かい空気感の漂うような5曲目、カーラ・ブレイ作のスリリングなテーマを持っていて速いテンポでジャズしている6曲目、小曽根真作のスローでマッタリと流れていくブルースの7曲目、やはりメロディで聴かせるミディアムテンポの8曲目、スティーヴ・スワロウ作のバリバリのラテンタッチの9曲目、小曽根作の重みのあるメロディの10曲目。(04年5月21日発売)

2004/06/08

EnRoute/John Scofield

Johnenroute
このアルバムのようにジャズを演奏しようと、あるいはファンクバンドになろうと、ジャムバンドで演奏しようと、マイペースのギターおやじの風格すら漂わせているギタリストと言えば、このジョン・スコフィールド。ここではスティーヴ・スワロウとビル・スチュワートという鉄壁のリズム隊に身を任せながら、ホント、自由奔放にギターを弾きまくっています。前作のジャムバンドでの録音も良かったけれど、やっぱり私の好みはジャズ系かな、と思います。

ただ、こと最近のジャズギターについては、あるライターの方が言ってましたけれど、「ジャズ」ではなくて「ギターミュージック」という独立したジャンルになってもいいのではないか、という意見も納得です。そうとらえた方が聴き方も楽しくなりそう。ここでもギタートリオというフォーマットながらも、あまり4ビートジャズを意識せず(もちろん4ビートの曲もありますが)に、やっぱりギターミュージック、という感じです。


EnRoute/John Scofield(G) Trio Live(Verve) - Recorded December 2003. Steve Swallow(B), Bill Stewart(Ds) - 1. Wee 2. Toogs 3. Name What Tune 4. Hammock Sliloquy 5. Bag 6. It Is Written 7. Alfie 8. Travel John 9. Over Big Top

ニューヨークでのライヴ。9曲中6曲がジョン・スコフィールドのオリジナルで、ギターは強烈な個性のかたまり。ベースはエレキベースですが、さすがベテラン。1曲目の出だしから強烈なジョン・スコ節が出てきてファンをうならせます。やや抑え気味のサウンドですがやはり個性的なギターで後半盛り上がる2曲目、アップテンポで浮遊感あふれるテーマ、そしてアドリブがスピーディーな3曲目、テーマはゆったりしつつもドライヴのかかったアドリブが心地良い4曲目、けっこう個性的なブルースの5曲目、やはりモリモリと盛り上がってくる高揚感抜群の6曲目、有名な「アルフィー」をしっとりと聴かせる7曲目、これぞアップテンポの4ビートジャズといった感じでせまる8曲目、ファンク的なリズムでジョン・スコが暴れまわる9曲目。(04年4月21日発売)

2004/06/07

Steve Coleman, Greg Osby

Stevelucid
Gregpublic
スティーヴ・コールマンとグレッグ・オズビーの新作が相次いで発表されました。’80年代後半に出てきたときは2人がまるで双子のようなフレーズを紡ぎ出し、アルバムによっては共演もあったのですが、最近はそれぞれ方向性が違ってきて、彼で1ジャンルとも言えるスティーヴ・コールマン(今回は1曲だけ4ビートジャズがありますが)に対し、旋律転換法を用いながらもスタンダードなども演奏してジャズとの接点を強めているグレッグ・オズビー。ただ、最近は2人とも輸入盤でしか手に入らなくなっているので、やはりマニアックなのか、と思います。

確かにメロディアスとは対極の位置にあるようなサウンドですが、もっと出てもいいのではないか、という気もしています。まあ、知る人ぞ知る、でも良いのでしょうけれど。なお、グレッグ・オズビーは7月に国内盤で出るという情報がありますが、CCCDの可能性が高いので、ここはUSAの輸入盤をオススメします。


Lucidarium/Steve Coleman(As) And Five Elements(Label Bleu)(輸入盤) - Recorded May 27-30, 2003. Ravi Coltrane(Ts) Jonathan Finlayson(Tp), Ralph Alessi(Tp), Gregoire Maret(Harmonica), Dana Leong(Tb), Mat Maneri(Voila), Craig Taborn(Key), Anthony Tidd(B), Drew Gress(B), Dafnis Prieto(Ds), Ramon Garcia Perez(Per), Jen Shyu(Vo), Kyoko Kitamura(Vo), Judith Berkson(Vo), Theo Blackmann(Vo), Kokayi(Vo), Lobin Benedict(Vo), Yosvany Terry(Shekere) - 1. Ten Steppin' (Door To The Sixty) 2. Lucidarium (Beyond Doors) 3. Plagal Transiotions 4. Maditations On Cardinal 137 5. Kabbalah 6. Beyond All We Know 7. Diaspotatic Transitions 1 8. Diaspotatic Transitions 2 9. Egypt To Crypts In Hieroglyphs 10. Perspicuity

(04/06/05)5曲目の半分と10曲目以外はスティーヴ・コールマンのオリジナル。ヴォーカルがカラフルで人数も多く、しかも大編成。不思議感覚満点。1曲目はミディアムテンポの彼流のおなじみの感じのファンク。タイトル曲の2曲目はスローでエキゾチックなヴォーカルの絡むサウンドで、不思議な雰囲気で進みます。ノリの良いファンクと男声ヴォーカルの絡みでスピード感のある3曲目、ややスローでヴォーカルが重層的に不安感を生むようなハーモニー、絡む楽器のソロも同様な4曲目、スローで音が流れるような出だしからファンクに突き進む5曲目、重層的で荘厳なバラードから後半軽くなる12分台の6曲目、小品の7-8曲目を経て、不安定ファンク、プラス、ラップとも言うべきな9曲目、唯一4ビートジャズしている10曲目。


Public/Greg Osby(As)(Blue Note)(US輸入盤) - Recorded January 20 and 21, 2004. Nicholas Payton(Tp), Megumi Yonezawa(P), Robert Hurst(B), Rodney Green(Ds), Joan Osborne(Vo) - 1. Rising Sign 2. Summertime 3. Visitation 4. Bernie's Tune 5. Equalatogram 6. Shaw Nuff 7. Lover Man

(04/06/05)ライヴで、グレッグ・オズビーは3曲のみ作曲。スタンダードやジャズメン・オリジナルもありますが、独特なサウンド。ピアノのMegumi Yonezawaも旋律転換法的なピアノでなかなか。不協和音を多用した不安定なアンサンブルのテーマで、その不安定感のまま各ソロが続く1曲目、一度解体して再構築したような「サマータイム」で、ニコラス・ペイトンだけフツーのフレーズを吹いている、ある意味カッコ良い2曲目、いかにも彼らしい危うげな雰囲気の「ジャズ」を表現している13分台の3曲目、アップテンポでおなじみの曲を料理してしまう4曲目、浮遊感のある飛び飛びのフレーズから独自の旋律の盛り上がりのある5曲目、バップ・チューンを現代的に料理している6曲目、ヴォーカル入りで渋くオーソドックスな7曲目。

2004/06/05

Where Flamingos Fly/Karin Krog, Jacob Young

Karinjacob
特にテクニシャンというわけではないのですが、味わいのあるギタリストの参加しているアルバムが昨年後半と今年に2枚出ています。カーリン・クローグとのデュオは、静かながら印象に残るアルバムで、当時私のヘヴィー・ローテーションになっていたものでした。なぜかその後ECMからリーダー作(Evening Falls/Jacob Young(G)(ECM 1876))が出ていて、レーベルカラーと合うのか、不思議な感じがしました。やや温度感は低い感じがするものの、穏やかなマイペースのギターで音をつむぎだしています。北欧のギタリストでも、こんな感じの人がいるのだな、と実感。


Where Flamingos Fly/Karin Krog(Vo), Jacob Young(G)(Fab) - Recorded December, 2001. Arild Andersen(B) - 1. Where Flamingos Fly 2. Prelude To A Kiss 3. Once I Loved 4. Last Night When We Were Young 5. I'm Shadowing You 6. I'll Be Seing You 7. Caravan 8. Everything Happens To Me 9. Northern Sun 10. Cry Me A River 11. K.C. Blues 12. Everything We Say Goodbye

基本的にギターとのデュオアルバム。アリルド・アンデルセン(B)は3曲(9-11曲目)のみに参加。でも彼の参加も必然性ありで、9曲目など曲のテンポも良く、うまいスパイスに。カーリン・クローグのオリジナルは9曲目のみで、主にスタンダード、時にボッサやブルースを歌っています。彼女の、ある意味ではストレートな表現の、またある意味では独特のうねりを持ったフレーズのヴォーカルが心に残ります。北欧出身が見え隠れする旋律の場面も少々。また、ヤコブ・ヤングの音数の少なく、音符の要所要所を押さえ込んだギターが、その繊細さとともにデュオの渋みを増しています。ゆったりした曲が多いので、このしっとり感がなかなか。そんな中で5曲目がギターの多重録音も使用してテンポの良い曲に仕上がっています。(03年11月21日発売)

2004/06/03

Strange Liberation/Dave Douglas

Davestrange
ここのBlogに何を書こうか、というのはまだまだ手探り状態ですが、今のところは以前本編の「ジャズCDの個人ページ」でアップしたCD紹介を、なるべく新しいものを中心に、時には以前買ったものを交えて、紹介していこうかなと思います。ホームページの方には、数は数えていませんけれど、2000枚以上はコメントをつけてあるので、題材には不自由しないはずです。また、本編でのコメントはいわゆる5行コメントといって、1枚を紹介するにはちょっとストイックで、周辺事情やどう思ったかを書くスペースがないので、その書きたい部分も付け加える、という要素も出てきました。

さて、デイヴ・ダグラスの新譜ですが、今回はとうとう国内盤での発売予定がなくなってしまったようです。サイドメンだって、Bill Frisell(G), Chris Potter(Ts, Bcl), Uri Caine(Key), James Genus(B), Clarence Penn(Ds, Per)という、その方面が好きな人には垂涎モノのミュージシャンが揃っています。ただ、下記にも書いてある通り、4ビートものではなく、エレピだし、昔懐かしいようなエレクトリックなジャズも垣間見せて、やっぱりヒトクセもフタクセもあるアルバムになっていますが。


Strange Liberation/Dave Douglas(Tp)(Bluebird)(輸入盤) - Recorded January 2003. Bill Frisell(G), Chris Potter(Ts, Bcl), Uri Caine(Key), James Genus(B), Clarence Penn(Ds, Per) - 1. A Single Sky 2. Strange Liberation 3. Skeeter-ism 4. Just Say This 5. Seventeen 6. Mountains From The Train 7. Rock Of Billy 8. The Frisell Dream 9. Passing Through 10. The Jones 11. Catalyst

(04/05/23)全曲デイヴ・ダグラスの作曲。メンバーもスゴく、ビル・フリゼールの参加も大きいです。’70年代前半のエレクトリックがかったちょっと混沌感のあるジャズの曲も。ジャブで1曲目を短めに終わらせ、2曲目タイトル曲の抑え気味な渋めのファンクでせまってきて、そのサウンドが何とも言えずマニアックな世界。やや安定していてしっとりめの3曲目、哀愁が色濃くにじみ出している切なげな4曲目、一部変拍子系でスピーディー、キメもカッコ良い5曲目、何となくのんびりとした感じの6曲目、浮遊感のあるロックンロールからジャズになる7曲目、やはり浮遊系のメロディで淡々と綴る8曲目、全員が寄り添って進む小品の9曲目、サンバ風で流れるように進んでいく10曲目、パワフルなファンクでこれでもかとせまる11曲目。

2004/06/02

ブレイン/上原ひろみ

Hiromibrain
CDショップ(+α)のオススメCD日記」で、私の6月のオススメCDを上原ひろみのセカンド作に決めてみました。あちこちの掲示板やホームページなどで、これはジャズではない、だとか、いかにもヤマハ出身の音楽だ、とか批判は耳にするけれども、私はいわゆる4ビート派ではないのでべつにかまわないし、フュージョンチックなサウンドではあっても、すでに彼女自身のサウンドが出来上がっているようで、最近の私のヘヴィーローテーションになっています。

ベースはエレキベース(アンソニー・ジャクソンはもちろん良いですが、トニー・グレイもなかなか)ですし、シンセサイザーもけっこう多用していますが、そういう方面のサウンドにこだわらなければ、けっこうハマるのではないのでしょうか。速い切れ込むようなフレーズが爽快です。1曲目に個性的な曲「カンフー・ワールド・チャンピオン」を持ってきたところに彼女の自信の表れではないかな、とも思えます。前作は5万枚売れたのだとか。これはTV「情熱大陸」の影響が大きいのでしょうが、個人的にはもう少しマニアックなんではないのかな、という気もしています。


Brain/Hiromi Uehara(P、Key)(Telarc) - Recorded December 9-11, 2003. Tony Grey(B), Anthony Jackson(B), Martin Valihora(Ds) - 1. Kung-fu World Champion 2. If... 3. Wind Song 4. Brain 5. Desert On The Moon 6. Green Tea Farm 7. Keytalk 8. Legend Of The Purple Valley

曲によってアンソニー・ジャクソン(B)とトニー・グレイ(B)が入れ替わり、マーティン・ヴァリボラ(Ds)とのトリオ。今回はトリオのみの演奏で、シンセサイザーも加わっていますが、既成の枠にとらわれない、上原ひろみ流サウンドが展開。アイデアが次々とあふれてくるよう。全曲彼女のオリジナル。シンセサイザーと時々速いパッセージで「カンフー」の戦いらしさを見せている1曲目、メロディアスでちょっと洗練されて渋めなフュージョンの2曲目、優しくて切なげなバラードの3曲目、浮遊感を伴うテーマと哀愁漂うメロディが交錯し、自由に展開していくタイトル曲の4曲目、ラテンタッチですがピアノはスピード感があって彼女らしい5曲目、日本的情緒がたっぷりのソロ・ピアノによる静かな6曲目、怪しげなフレーズではじまり不思議なシンセのファンクとも言える7曲目、映画音楽のようなしっとりした感触の8曲目。9曲目はボーナストラック。(4月21日発売)

2004/06/01

Madrigal/Chihiro Yamanaka Trio

Chihiromadri
ここのBlog、グレードアップした機能も6月までは無料ということなので、無料の「ココログベーシック」から月額472円(税込み)の「ココログプラス」に変更しました。どこが違うかというと、アクセス解析がついて50MBまで容量が拡大。さらにいろんな機能が付いているけれど、まだ何のことやら分からない機能もけっこうあります。ただ、アクセス解析はアクセスしてきた人のIPアドレスやリモートホストが分かるものではなくて、アクセス数やリンク元など、総合的な部分が分かるだけの仕様。でもアクセス数が分かるだけでも便利です。

さて、山中千尋の新作がすごく売れているようです。ジャケットはミニスカート姿で何だか困ってしまいますが(なぜ私が困るんだ、という説も)(笑)、演奏はけっこう良いですね。1曲目であえてオーソドックスなことをやって、フツーに演奏しようと思えばできるんだぜ、という意思表示にもとれます。それでも私の好みはヒネクれた、メロディを素直に弾いている部分がなぜか強烈なリハーモナイズになっている5曲目だったりしますが。売れる理由も分かるような気がします。


Madrigal/Chihiro Yamanaka(P) Trio(Atelier Sawano AS038) - Recorded February 12, 13 & 15, 2004. Larry Grenadier(B), Rodney Green(Ds), Jeff Ballard(Ds) - 1. Antonio's Joke 2. Living Time Event V 3. Madrigal 4. Ojos De Rojo 5. School Days 6. Salve Salgrigio 7. Caravan 8. Lesson 51 9. Take Five

Rodney Green(Ds)(1、3-4曲目)またはJeff Balard(Ds)(2、5-9曲目)が参加。山中千尋は1、3曲目 を作曲。1曲目はオーソドックスなマイナーのコード進行を使って、ピアノの素材で聴かせる直球勝負の曲。ジョージラッセル作の8ビートのロックノリで突き進んでいく2曲目、アメリカにいながら日本情緒を隠さず、素直に今のメロディに表現してしまう3曲目、キメもなかなかカッコ良いシダー・ウォルトン作のスピーディーな4曲目、 日本の歌を左手の低音部で見事にハードなジャズしている5曲目、ゴキゲンでやや速めのテンポのボッサの6曲目、テーマがリハーモナイズでなかなか凝っているエリントン作の7曲目、多重録音を駆使してフレンチミュージックのような8曲目、やはり自分流の「テイク・ファイヴ」の9曲目。(04年5月12日発売)

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