ECM1251-1300番

2017年9月 8日 (金)

The Epidemics/Shankar(Vo, Vln, Synth, Ds Machine), Caroline(Vo, Synth, Tamboura)(ECM 1308)

1308

The Epidemics/Shankar(Vo, Vln, Synth, Ds Machine), Caroline(Vo, Synth, Tamboura)(ECM 1308)(輸入盤) - Recorded February, 1985. Steve Vai(G), Gilbert Kaufman(Synth), Percy Jones(B) - 1. Never Take No For An Answer 2. What Would I Do Without You 3. Situations 4. You Don't Love Me Anymore 5. You Can Be Anything 6. No Cure 7. Don't I Know You 8. Give An Inch 9. Full Moon

(03/07/24)全曲シャンカールの、あるいはCarolineとの合作。象のジャケットからインド音楽を想像したのですが、ギターにSteve Vai、ペースにPercy Jonesのクレジット。あれれ?と思ったら、やっぱり全曲ヴォーカル入りのロック、ポップスのアルバムになっています。ポップス的なノリのものからロックとしてある程度ハードなサウンドのものまで、いろいろですが、けっこう売れセンねらいと思えるようなミーハーな曲調。シャンカールのインド色は全然なく、歌詞も全曲英語です。ドラムスはドラム・マシーンによる打ち込み。個人的にはギターとフレットレス・ベースも、そしてエレクトリック・ヴァイオリンも骨があって 、気楽に聴ける中にもけっこう聴きどころがあります。よくECMから出せたなあ、と思うポップなアルバム。

2017年9月 1日 (金)

Bass Desires/Marc Johnson(B)(ECM 1299)

1299

Bass Desires/Marc Johnson(B)(ECM 1299) - Recorded May 2, 1985. Bill Frisell(G), John Scofield(G), Peter Erskine(Ds) - 1. Samurai Hee-Haw 2. Resolution 3. Black Is The Color Of My True Love's Hair 4. Bass Desires 5. A Wishing Doll 6. Mojo Highway 7. Thanks Again

今ならこんな大物4人が揃わないだろうなと思いつつ。個性派ギター2人がいるところがミソ。 ビル・フリゼールがストリングス的役割もするのでサウンドが厚めに。マーク・ジョンソン作の日本的旋律の1曲目でそのギターのやり取りを聴くことができます。ジョンコルトレーン作の「至上の愛」の一部を演奏していて(10分超)、この編成ならではでスゴい2曲目、トラディショナルを静かに美しく、そしてうら悲しく奏でていく3曲目、ピーター・アースキン作の思いっきり浮遊感のあるテーマと中間部や他のパートとの対比が面白いタイトル曲の4曲目、しっとり系のスタンダードのバラードの5曲目、ジョンソン作のファンク的な曲で静かな場面からドラマチックに展開していく6曲目、ジョン・スコフィールド作のスローなバラードの7曲目。

2017年8月31日 (木)

Azimuth '85(ECM 1298)

1298

Azimuth '85(ECM 1298)(輸入盤) - Recorded March 1985. John Taylor(P, Org), Norma Winstone(Vo), Kenny Wheeler(Tp, Flh) - 1. Adios Lony 2. Dream/Lost Song 3. Who Are You? 4. Breathtaking 5. Potion 1 6. February Daze 7. Til Bakeblikk 8. Potion 2

(03/05/29)3曲目のみケニー・ホイーラー作で、他はジョン・テイラー作曲、ノーマ・ウインストン作詞。変わった編成ですが、このメンバーならではの冷たさがあります。ゆったりとした複雑な色合いの厚みのあるサウンドからはじまり素早いパッセージが展開していく1曲目、しっとりと、そして切々と語りかけてくるような淡いサウンドの2曲目、ホーンとヴォーカルのさりげない絡みが印象的な3曲目、色彩感を徐々に変えながら浮遊感のあるメロディでせまってくる4曲目、叙情的な風景が目の前に広がる小品の5曲目、繊細な、それでいて鋭いフレーズがまさに冬の温度感を伝える6曲目、やはり寒色系ながらソロ・ピアノから徐々に3者で盛り上がっていく7曲目、ゆるやかなソロ・ピアノでエンディングを迎える8曲目。

2017年8月30日 (水)

Septet-Music For String Quartet, Piano, Flute and French Horn/Chick Corea(P)(ECM 1297)

1297

Septet-Music For String Quartet, Piano, Flute and French Horn/Chick Corea(P)(ECM 1297) - Recorded October 1984. Ida Kavafian(Vln), Theodore Arm(Vln), Steve Tenenborn(Viola), Fred Sherry(Cello), Steve Kujala(Fl), Pater Gordon(French Horn) - 1. 1st Movement 2. 2nd Movement 3. 3rd Movement 4. 4th Movement 5. 5th Movement 6. The Temple Of Isfahan

邦題は「七重奏曲」。全て書かれた譜面による曲らしい。弦楽四重奏団、ピアノ、フルート、フレンチホルンによる編成で、ジャズ色は全然な し。私はクラシックの素養はない ですが、それなりに面白いアルバムだったとは思います。とうとうこんなことまでやるようになったか。ただ、現代音楽っぽい感じはしていても、フレーズ的にはチック・コリアの繰り出すようなフレーズが随所にあって、心地良い緊張感と、哀愁の漂うようなフレーズ、時に無機的な感じもするメロディ、逆にメロディアスな部分もある、などが特徴です。1-5曲目までは一連の曲としてとらえられる統一感はあります。温度感はやはり低い。6曲目はアル・ディ・メオラのために作曲したものをアレンジし直したとのこと。こちらは哀愁、スパニッシュ色が強めの部分も。

2017年8月29日 (火)

I Only Have Eyes For You/Lester Bowie's(Tp) Brass Fantasy(ECM 1296)

1296

I Only Have Eyes For You/Lester Bowie's(Tp) Brass Fantasy(ECM 1296)(輸入盤) - Recorded February 1985. Stanton Davis(Tp, Flh), Malachi Thompson(Tp), Bruce Purse(Tp, Craig Harris(Tb), Steve Turre(Tb), Vincent Chancey(French Horn), Bob Stewart(Tuba), Phillip Wilson(Ds) - 1. I Only Have Eyes For You 2. Think 3. Lament 4. Coming Back, Jamaica 5. Nonet 6. When The Spirit Returns

レスター・ボウイ作が4、6曲目で、1曲目を除き、他の曲はメンバーの作曲。ブラスセクションとドラムというブラスバンドの編成で奏でる、まとまりがあってちょっとアヴァンギャルトなサウンド。1曲目はアート・ガーファンクルの歌でも有名なタイトル曲の「瞳は君ゆえに」。なかなか面白い10分間の世界ですが、ECMとしてはアレンジがおとなしいような気もしてちょっと異色かも。セレモニーのようなアンサンブルの小品の2曲目、やや混沌とした静かな状態からはじまり、ゆったりとやや妖しげに展開していく13分台の3曲目、ホーン・アンサンブルによる明るいレゲエ・サウンドの4曲目、作曲者のチューバが活躍する、タイトルのように「ノネット」でドラマチックに進んでいく14分台の5曲目、スローで明るい世界を演出している6曲目。

2017年8月28日 (月)

Withholding Pattern/John Surman(Bs, Ss, Bcl, Recorder, P, Synth)(ECM 1295)

1295

Withholding Pattern/John Surman(Bs, Ss, Bcl, Recorder, P, Synth)(ECM 1295)(輸入盤) - Recorded December 1984. - 1. Doxology 2. Changes Of Season 3. All Cat's Whiskers And Bees Knees 4. Holding Pattern 1 5. Skating On Thin Ice 6. The Snooper 7. Wildcat Blues 8. Holding Pattern 2

おそらく全曲ジョン・サーマンの作曲で、一人多重録音による作品。シンセサイザーなどの使い方がうまく、見事に 彼の空間が表現されてます。ジャズからは離れていますが、バス・クラリネットやバリトンサックスの音色が 印象深い良い音色。重厚でゆったりとしているヨーロッパ的な響きを持っている1曲目、風のような出だしから、シンセサイザーのシーケンサーのような音をバックにサックスを吹いている2曲目、エコーの効いている中を飛び回るバリトン・サックスの3曲目、やはりシンセサイザーが活躍する、重い雰囲気も立ち込めるようなサウンドの、タイトル曲の4、8曲目、やや速いフレーズでアンサンブルが活気のある5曲目、バス・クラリネット1本のみの小品の6曲目、さまざまな管楽器のアンサンブルとソロの7曲目。

2017年8月27日 (日)

It's OK To Listen To The Gray Voice/Jan Garbarek(Ts, Ss)(ECM 1294)

1294

It's OK To Listen To The Gray Voice/Jan Garbarek(Ts, Ss)(ECM 1294) - Recorded December 1984. David Torn(G、Synth), Ebarhard Weber(B), Michael DiPasqua(Ds, Per) - 1. White Noise Of Forgetfulness 2. The Crossing Place 3. One Day In March I Go Town To The Sea And Listen 4. Mission: To Be Where I Am 5. It's OK To Phone The Island That Is A Mirage 6. It's OK To Listen To The Gray Voice 7. I'm The Knife-Thrower's Partner

全曲ヤン・ガルバレクの作曲。曲の題名は詩人のトーマス・トランストローマーの詩 の引用。全員個性的な音色とフレーズで演奏していますが、まとまっています。神秘的で哀愁のある包み込むサウンドではじまって、同じようなサウンドカラーでゆっくりと進んで、時折りサックスやギターが舞う1曲目、ベースの静かなソロではじまり、スペイシーから民族的な合奏に移って盛り上がっていく2曲目、やっぱり幻想的からややアブナいフリーが混ざるようなサウンドに移っていく3曲目、8ビートの親しみやすくてメロディアスな曲の4曲目、ホンワリとしていてやや切ないようなフレーズが出てくる5曲目、ゆったりした不安定なサウンドから時々サックスの叫びが聴こえるタイトル曲の6曲目、サックスを中心に哀愁で聴かせる小品の7曲目。

2017年8月26日 (土)

Real Life Hits/Gary Burton(Vib) Quartet(ECM1293)

1293

Real Life Hits/Gary Burton(Vib) Quartet(ECM1293)(輸入盤) - Recorded November 1984. Makoto Ozone(P), Steve Swallow(B), Mike Hyman(Ds) - 1. Syndrome 2. The Beatles 3. Fleurette Africaine 4. Ladies In Merceres 5. Real Life Hits 6. I Need You Here 7. Ivanushka Durachok

自作はなし。元気もいい場面もあって、ECMとしてはちょっと異色。キーポイントは小曽根真のピアノ。当時から素晴らしかったのでした。ピアノとヴァイブラホンの組み合わせは音がぶつかるので難しいらしいです。 スピーディーなテーマの後にヴァイブラホンのドラムスとのデュオで速いパッセージの応酬し、その後ピアノがアップテンポのECMでは珍しい4ビートで活躍する1曲目、やや冷めた静かなバラードの2曲目、デューク・エリントン作を静かな出だしから徐々に8ビートで流していく3曲目、スティーヴ・スワロウ作のサンバで盛り上がる4曲目、複雑でゴツゴツしたテーマを持ってそのまま続くカーラ・ブレイ作のタイトル曲の5曲目、優しくて静かなバラードの6曲目、メカニカルなフレーズもあるけれど4ビートでノリの良い7曲目。

2017年8月25日 (金)

Seeds Of Time/Dave Holland(B) Quintet(ECM 1292)

1292

Seeds Of Time/Dave Holland(B) Quintet(ECM 1292) - Recorded November 1984. Steve Coleman(As, Ss, Fl), Julian Priester(Tb), Marvin "Smitty" Smith(Ds, Per), Kenny Wheeler(Tp, Cor, Pocket Pt, Flh) - 1. Uhren 2. Homecoming 3. Perspicuity 4. Celebration 5. World Protection Blues 6. Gridlock (Opus 8) 7. Walk-a-way 8. The Good Doctor 9. Double Vision

スティーヴ・コールマンの影響か、デイヴ・ホランドの資質か分かりませんが、曲によっては変拍子のオンパレード。ドラマーがマーヴィン・スミッティ・スミスに変わって、よりビートのはっきりした変拍子のサウンドになります。彼お得意のひとりドラム&パーカッションの場面も。ただし、ミキシングはECM的。今回はホランド作は9曲中3曲のみで、スティーヴ・コールマン作は1、6曲目。6曲目は声も入ったりしたフリーインプロヴィゼーションのような出だしからアップテンポに。今や有名になったメロディアスな2曲目が印象的。それとダグ・ハモンド作が2曲あり、どちらも少々前衛的で重厚な感じがします。7曲目はホランドとスミスのデュオ。ケニー・ホイーラー作のエキゾチックな8曲目を経て、アグレッシヴな9曲目に行きます。

2017年8月24日 (木)

Crossing/Oregon(ECM 1291)

1291

Crossing/Oregon(ECM 1291) - Recorded October 1984. - Ralph Towner(G, P, Cornet), Paul McCandless(Ss, Oboe, Fl, English Horn, Bcl), Collin Walcott(Sitar, Per), Glen Moore(B, P, Viola) - 1. Queen Of Sydney 2. Pepe Linque 3. Alpenbridge 4. Day By Day 5. Kronach Waltz 6. The Glide 7. Amaryllis 8. Looking-Glass Man 9. Crossing

全曲メンバーそれぞれの作曲。この録音の直後の11月に、メンバーのコリン・ウォルコットは交通事故で亡くなってしまいます。グループのサウンドは、彼によるところが大きかったので残念。美しさとエスニックの混ざり合った音が印象的。不思議な難解な音のつながりのテーマなのに美しく響いてくる1曲目、ややエスニックの分かりやすいメロディで進む2曲目、幻想的なサウンドでちょっと温度感の低い3曲目、ウォルコット作のギターとシタールを中心とした明るめな4曲目、物悲しいメロディとサウンドを持つ5曲目、4ビートに近い形でスウィングするような6曲目、スペイシーで思索的で神秘的な音の連なりがある7曲目、速いパッセージで進みながら沈潜した感じもある8曲目、大らかで牧歌的なところのあるタイトル曲の9曲目。

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