ECM1151-1200番

2017年6月12日 (月)

Eventyr/Jan Garbarek(Ts, Ss, Fl)(ECM 1200)

1200

Eventyr/Jan Garbarek(Ts, Ss, Fl)(ECM 1200)(輸入盤) - Recorded December 1980. John Abercrombie(G), Nana Vasconcelos(Talking Ds, Per, Voice, etc.) - 1. Soria Maria 2. Lillekort 3. Eventyr 4. Weaving A Garland 5. Once Upon A Time 6. The Companion 7. Snipp, Snapp, Snute 8. East Of The Sun And West Of The Moon

面白い編成で、しかも トラディショナルの4曲目以外は、フリー・インプロヴィゼーション(?)。全体的にエスニックというか、比較的静かな無国籍的なサウンドが多いですが、これはヤン・ガルバレクとナナ・ヴァスコンセロスの指向性だと思います。夕闇の中をゆったりと漂っているような哀愁のある11分台の1曲目、牧歌的な中を印象的なメジャーのリフが断片的にあらわれてくる2曲目、前半サックスが朗々と唄い、後半幽玄なフルートの、タイトル曲の3曲目、やんわりと浮かび上がるようなメロディの4曲目、ちょっと暗めで緊張感がある5曲目、ギターが不参加の6-7曲目は、2人の国籍の特徴がよく出ている6曲目、素朴な雰囲気で語りかけてくる7曲目。妖しげな音たちが浮かんでは消えていく、スペイシーな8曲目。

2017年6月11日 (日)

Stella Malu/Katrina Krimsky(P), Trevoe Watts(Ss, As)(ECM 1199)

1199

Stella Malu/Katrina Krimsky(P), Trevoe Watts(Ss, As)(ECM 1199)(輸入盤) - Recorded March 1981. - 1. Mial 2. Stella Malu 3. Duogeny 4. Rhythm Circle 5. Cyrstal Morning 6. Song For Hans 7. Moonbeams 8. Villa In Brazil

(02/06/07)全曲演奏者のオリジナル、と言うよりはインプロヴィゼーションか。静かできれいなイメージの曲が多いです。キラキラと高音部を多用したピアノの音に寄りそうように歌っているサックスの1曲目、ソロ・ピアノでしっとりとメロディアスに綴っていくタイトル曲の2曲目、ゆったりと郷愁を誘うようにメロディを綴って展開していく11分台の3曲目、エコーが効いたサックスのみで不思議な効果をもたらす4曲目、聴いていて、なるほど「クリスタル・モーニング」だと思うような曲調の5曲目、哀愁のある世界が広がるソロ・ピアノでの6曲目、インプロヴィゼーション的展開を示す静かでスペイシーな7曲目。どことなく素朴な雰囲気を漂わせつつノリの比較的良い8曲目はフェードアウトで余韻を残しつつ、遠ざかります。

2017年6月10日 (土)

Dawn Dance/Steve Eliovson(G)(ECM 1198)

1198

Dawn Dance/Steve Eliovson(G)(ECM 1198) - Recorded January 1981. Collin Walcott(Per) - 1. Venice 2. Earth End 3. Awakening 4. Song For The masters 5. Wanderer 6. Dawn Dance 7. Slow Jazz 8. Africa 9. Memories 10. Eternity

コリン・ウォルコットとのデュオ。曲によってはそれぞれのソロ。そこはかとない哀愁やエキゾチックさ、深さを感じさせるアコースティック・ギター。ハーモニーが個性的。ドラマチックなメロディが印象的にせまってくる1曲目、スペイシーでハーモニーのセンスが良い2曲目、ウォルコットのインタールード的な3曲目を経て、ギターのアルペジオの進行が美しい4曲目、2人のインプロヴィゼーションにしては進行がきれいな5曲目、哀愁系ではじまってだんだん目の前が開けてきて再び最初に戻る、タイトル曲の6曲目、スロージャズと言うよりはきれいなバラードの7曲目、これまた青く広がるアフリカの空を連想させる8曲目、美しいメロディの小品の9曲目。そして静かな2人のインプロヴィゼーションで幕を閉じます。(01年6月21日発売)

2017年6月 9日 (金)

Dolmen Music/Meredith Monk(Voice, P)(ECM (New Series) 1197)

1197

Dolmen Music/Meredith Monk(Voice, P)(ECM (New Series) 1197)(輸入盤) - Recorded March 1980 and January 1981. Collin Walcott(Per, Vln), Steve Lockwood(P), Andrea Goodman(Voice), Monica Solem(Voice), Julius Eastman(Voice, Per), Robert Een(Voice, Cello), Paul Langland(Voice) - 1. Gothem Lullaby 2. Travelling 3. The Tale 4. Biography 5. Dolmen Music a) Overture And Men's Conclave b) Wa-Ohs c) Rain d) Pine Tree Lullaby e) Calls f) Conclusion

(02/09/09)全曲メレディス・モンクの作曲。クラシックや現代音楽のジャンルのヴォーカル曲というより、鋭い張りのある声のパフォーマンスという気がします。一度聴いたら忘れられない声。5曲目のタイトル曲は23分に及ぶ組曲で、6人のヴォイスによる演奏が聴けますが、合唱というよりヴォイスの重なり合いがミステリアスかつエキゾチックで、沈んだ感じのサウンド。そして、ヴォイスがメイン。 コリン・ウォルコットの参加が目を引きます。

2017年6月 8日 (木)

Cellorganics/Thomas DemengaCello)/Heinz Reber(Pipe Org)(ECM (New Series) 1196)

1196

Cellorganics/Thomas DemengaCello)/Heinz Reber(Pipe Org)(ECM (New Series) 1196)(輸入盤) - Recorded October 1980. - 1. Cellorganics #1 2. Cellorganics #2 3. Cellorganics #3 4. Cellorganics #4

(02/09/09)ハインツ・レーバーとトーマス・デメンガの作曲。チェロとパイプオルガンという組合わせで、曲のタイトルや2人での作曲というところから、クラシック版フリー・インプロヴィゼーションを想像してしまいますが、ゆったりと進んでいきながらも、もっとカッチリしていてドラマチックな雰囲気。メロディが印象的な部分も。全体的に荘厳で、大きい音でせまってくるところもあり、メロディやサウンドの色彩感は寒色系ながら豊かです。

2017年6月 7日 (水)

Who's To Know/Shankar(Vln, Tamboura)(ECM 1195)

1195

Who's To Know/Shankar(Vln, Tamboura)(ECM 1195)(輸入盤) - Recorded November 1980. Umayalpuram K. Sivaraman(Mridangam), Zakir Hussain(Tabla), V. Lakshminarayana (Cond) - 1. Ragam-Tanam-Pallavi (Raga-Hamavathi) 2. Ananda Nadamadum Tillai Sankara (Ragam-Savithri Tala-Adi)

シャンカールによる作曲。サブタイトルは「インディアン・クラシカル・ミュージック」。ただし、シャンカールはダブルネックのエレクトリック・ヴァイオリンを使用しているので、古典音楽そのままではないと思いますが。音階や曲のタイトル、他の参加メンバーをみると、ほぼインド古典音楽とみて良いのでは。それぞれ22分を超える長い曲が2曲。出だしはヴァイオリンを中心に、インド的な穏やかなドラマを垣間見せてくれます。徐々にタブラが加わったりしてリズムがつき、インドのノリをけっこう体に感じることができます。だんだん盛り上がってきて、全員かなりのテクニック。2曲目も静かなヴァイオリンの場面からはじまりますが、また違った雰囲気。リズムが入ってきますが、このリズム(特に後半)もなかなかスゴい。

2017年6月 6日 (火)

The Amazing Adventures Of Simon Simon/John Surman(Ss, Bs, Bcl, Synth)(ECM 1193)

1193

The Amazing Adventures Of Simon Simon/John Surman(Ss, Bs, Bcl, Synth)(ECM 1193) - Recorded January 1981. Jack DeJohnette(Ds, Per, P) - 1. Part 1 Nestor's Saga (The Tale Of The Ancient) 2. Part 2 The Buccaneers 3. Part 3 Kentish Hunting (Lady Margaret's Air) 4. Part 4 The Pilgrim's Way (To The Seventeen Walls) 5. Part 5 Within The Halls Of Nepture 6. Part 6 Phoenix And The Fire 7. Part 7 Fide Et Amore (By Faith And Love) 8. Part 8 Merry Pranks (The Jester's Song) 9. Part 9 A Fitting Epitaph

邦題「サイモン・サイモンの不思議な旅」。アルバムタイトルや個々の曲名(邦題が面白い)からしてアルバムにストーリー性があるかも しれません。1曲目「ネスターの武勇伝」10分台の曲で、厳かなキーボートをバックに流れるメロディ。2曲目「海賊たち」サックスとドラムによるインプロヴィゼーション。3曲目「王国の人たちの狩猟」サックスの多重録音。4曲目「放浪の路」6曲目「不死鳥と炎」7曲目「信仰と愛」はフリー・インプロヴィゼーションか。5曲目「海神の懐で」は何となくプログレ風のバックのサウンド。8曲目「メリー・プランクス」はシンバルとのデュオながら何となくジャジー。9曲目「旅の終わり」サックスの多重録音。アグレッシヴな部分はあっても、ジャズと言うよりは、いつものジョン・サーマンのカラーが強いサウンド。(99年9月15日発売)

2017年6月 5日 (月)

To Be Continued/Terje Rypdal(G, Fl)(ECM 1192)

1192

To Be Continued/Terje Rypdal(G, Fl)(ECM 1192) - Recorded January 1981. Miroslav Vitous(B, P), Jack DeJohnette(Ds, Voice) - 1. Maya 2. Mountain In The Clouds 3. Morning Lake 4. To Be Continued 5. This Morning 6. Topplue, Votter & Skjerf 7. Uncomposed Appendix

このメンバーで2枚目。それぞれのオリジナルと5曲目が3人のフリー・インプロヴィゼーション。ギターにエフェクトを思いっきりかけて広がりのあるサウンドを出し、独特な世界を演出 する曲も。また、最強のリズムセクションが、三位一体となったサウンド 。映画音楽のようなフリーのような、その空間的な広がりをゆったりと味わう事のできる1曲目、アップテンポやミディアムの4ビートを基調に進んでいく2曲目、多重録音でヴィトウスのピアノも聴けるややどんよりとしたサウンドの3曲目、エレキベースでファンク・ロックのような4曲目、ベースの高音アルコを筆頭に、リピダルのフルートの参加も含め、緩急自在にせまってくる5曲目、薄暮のメロディを演出するバラードの6曲目。7曲目の小品は何とディジョネットのヴォイスも。

2017年6月 4日 (日)

As Falls Wichita, So Falls Wichita Falls/Pat Metheny(G, B) & Lyle Mays(P, Synth, Org)(ECM 1190)

1190

As Falls Wichita, So Falls Wichita Falls/Pat Metheny(G, B) & Lyle Mays(P, Synth, Org)(ECM 1190) - Recorded September 1980. Nana Vasconcelos(Per, Dr, Vo) - 1. As Falls Wichita, So Falls Wichita Falls 2. Ozark 3. September Fifteenth (Dedicated To Bill Evans) 4. "It's For You" 5. Estupenda Graca

パット・メセニーとライル・メイズのデュオ(全曲2人での作曲)に、ナナ・ヴァスコンセロスが参加したアルバム。ライル・メイズの色が濃く出ていると思います。この中で注目すべきはタイトル曲の20分もある1曲目で、アメリカの情景を思わせるようなゆったりした広大なサウンドが、場面によって哀しみ、喜びなどの感情をあらわしながら物語性を帯びて聴く人の心にせまってきます。ピアノやギターが細かいフレーズを連射しつつも、表情を変えながらも明るいサウンドで楽しい2曲目、サブタイトルで「ビル・エヴァンスに捧ぐ」とあって、しっとりした印象的なメロディを陰影に富んだ表情で淡々と綴っていく3曲目、グループでの演奏の雰囲気に近い、後半ノリの良い曲調の4曲目、ヴォイスのメロディが印象的で牧歌的な5曲目。(02年9月19日発売)

2017年6月 3日 (土)

Tin Can Alley/Jack DeJohnette's Special Edition(Ds, P, Org, Per, Vo)(ECM 1189)

1189

Tin Can Alley/Jack DeJohnette's Special Edition(Ds, P, Org, Per, Vo)(ECM 1189) - Recorded August 1980. Chico Freeman(Ts, Fl, Bcl), John Purcell(Bs, Fl, As), Peter Warren(B, Cello) - 1. Tin Can Alley 2. Pastel Rhapsody 3. Riff Raff 4. The Gri Gri Man 5. I Know

5曲中4曲はジャック・ディジョネットのオリジナル。フロントのサックスがそっくり変わっても、ちゃんとスペシャル・エディションしています。曲によってテナーとバリトンのフロントなので、けっこうな重量感。浮遊感を伴うような重いテーマがあり、自由かつメロディアスなフレーズで4ビートで進んでいく1曲目、出だしで静かにフルートがささやいて、ソロ・ピアノを経て、サックスに切り替わり徐々に展開していく14分台のバラードの2曲目、バス・クラとバリ・サクで、不思議感覚のアヴァン・バップともいうような浮遊感のあるピーター・ウォレン作の3曲目。4曲目は ディジョネットの一人多重録音で、パーカッシヴかつ不安のオルガン。ヴォーカルも入ってサーカスの音楽のようなユーモアのあるテーマの、ブルージーに盛り上がる5曲目。

(注)Jack DeJohnette Special Edition(ECM2296-99)の4枚組CDBOXで再発 ’12年

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