ジャズ

2018年9月25日 (火)

Suite For Sampler - Selected Signs, 2(ECM 1750)

1750

Suite For Sampler - Selected Signs, 2(ECM 1750) - 1. In Cerca Di Dibo/Gianluigi Trovesi(Cl), Gianni Coscia(Accordion) 2. Polska Of Desire 1/Bobo Stenson(P) 3. Vilderness 2/Nils Petter Molvaer(Tp, Sample) 4. Mystic/Vassilis Tsabropoulos(P) 5. Django/Gianluigi Trovesi(Cl), Gianni Coscia(Accordion) 6. Upland/Ketil Bjornstad(P), David Darling(Cello) 7. Song For TKJD/Same as 6 8-9. Heiner Gobbels - Suite For Sampler And Orchestra (8. Chaconne/Kantorloops 9. Allemande/Les Ruines)

(01/01/12)このシリーズのサンプラーとしては2枚目。2000年春号、ということらしいです。9曲収められていますが、元ネタとなるアルバムは6枚だけ。しかも8-9曲目はNew Series。収録時間も50分弱なので、まあ、BGMとして楽しむためならば(果たして楽しめるだろうかという疑問はありますが)良いのかな、という気がします。最近のECMの傾向には違いありませんが、昔と比べてその傾向も、全体的には、よりコマーシャルな方向とは離れていき、静かに、深く、ダークになってきたという印象。このアルバムでは硬軟とりまぜて、という感じもしますが。ECMとECM New Seriesの境目はどこへ行ったのだろう、という気にもさせてくれます。変わりゆくECMサウンドを確かめるには、いいかもしれません。

2018年9月24日 (月)

Ylir/Claudio Puntin(Cl, Bcl), Gerdur Gunnarsdottir(Vln, Vo)(ECM 1749)

1749

Ylir/Claudio Puntin(Cl, Bcl), Gerdur Gunnarsdottir(Vln, Vo)(ECM 1749)(輸入盤) - Recorded 1997-1999. - 1. Ylir 2. Huldufolk 1-2 3. Einbuinn 4. Enginn Lai Odrum Frekt 5. Skerpla 6. Peysireid 7. Vorpankar 8. Hvert Orstutt Spor 9. Sofdu Unga Astin Min 10. Huldfolk 3 11. L'ultimo Abbraccio 12. Kvaedid Um Fuglana 13. Leysing 14. Epilogue

(02/06/13)大半の曲がクラウディオ・パンティンのオリジナルで、他者の作曲にも彼のアレンジがクレジットされています。クラリネット(バス・クラリネットを含む)とヴァイオリンとのデュオで、曲によってクラリネット(バス・クラ)のソロないしは一人多重録音も。民族的(北欧的?)な要素も交えつつ、クラシックや現代音楽の要素も強いのかな、と思います。ゆったりしたスペイシーな曲が多く、温度感はやはり低めで、構築されたようなフレーズが多いと思いますが、6曲目では自由奔放に動きまわるクラリネット(バス・クラ)の構図も。そんな中で8曲目のような、ヴァイオリニストの女性が歌った曲もあって、少々落ち着いてしっとりときます。12曲目はどこかで聴いたことのある非常に哀愁漂うメロディ です。

2018年9月23日 (日)

Endless Days/Ebarhard Weber(B)(ECM 1748)

1748

Endless Days/Ebarhard Weber(B)(ECM 1748) - Recorded April 2000. Paul McCandless(Oboe, English Horn, Bcl, Ss), Rainer Bruninghaus(P, Key), Michael DiPasqua(Ds, Per) - 1. Concerto For Bass 2. Frensh Diary 3. Solo For Bass 4. Nuit Blanche 5. A Walk In The Garrigue 6. Concerto For Piano 7. Endless Days 8. The Last Stage Of A Long Journey

全曲 エバーハルド・ウェーバーのオリジナル。独特な音色のメンバーが集まったメロディアスなマニアック路線とでもいえば良いのでしょうか。哀愁路線と彼のエフェクターのかかったベースが穏やかに歌う1曲目、分厚いサウンドの上を舞うメロディで後半静かに展開する2曲目、ストリングスの重低音の流れる中をマイペースでインプロヴァイズする3曲目、静かに語りかけてくるような4曲目、ベースによる彼流の必殺哀愁ソロの5曲目、タイトル通りピアノがメインの6曲目。そして8分台のタイトル曲の7曲目が山場で、クラシックかと思うサウンドで厳かにかつドラマチックに進んでいきます。8曲目は9分台のテーマの旋律が印象に残る曲。これもなかなか泣かせます。 比較的淡々と、時間が流れていきます。(01年6月21日発売)

2018年9月21日 (金)

In Montoreal/Charlie Haden(B) & Egberto Gismonti(G, P)(ECM 1746)

1746

In Montoreal/Charlie Haden(B) & Egberto Gismonti(G, P)(ECM 1746) - Recoreded July 6, 1989. - 1. Salvador 2. Maracatu 3. First Song 4. Palhaco 5. Silence 6. Em Familia 7. Loro 8. Frevo 9. Don Quixote

全9曲中7曲がエグベルト・ジスモンチの、2曲がチャーリー・ヘイデンのオリジナル。西洋的でもブラジル的でもある、彼らの独特なコラボレーションがそこにあります。不思議な色をなしてギターとベースが融合する1曲目、叙情的にせまってくるピアノが印象的な2曲目、おなじみヘイデン作の強烈な哀愁が漂ってくる3曲目、きれいなフレーズの演奏を聴かせている4曲目、ピアノをバックにベースがメロディを奏で、淡々とベースとピアノとでアドリブが続くヘイデン作の5曲目、ギターが音のかたまりとして元気に耳に飛びこんでくるような6曲目、個性的なピアノが聴ける7曲目、ピアノとベースがスリリングに展開していく8曲目。そして、美しいドラマチックなバラードの9曲目。 ヘイデンの連続していたコンサートの、ある一日の風景。(01年8月22日発売)

2018年9月19日 (水)

Different Rivers/Trygve Seim(Ts, Ss)(ECM 1744)

1744

Different Rivers/Trygve Seim(Ts, Ss)(ECM 1744)(輸入盤) - Recorded 1998 - 1999. Arve Henriksen(Tp, Vo), Havard Lund(Bcl, Cl), Nils Jansen(Bs, Ss, Cont-bcl), Hild Sofie Tafjord(French Horn), David Gald(Tuba), Stian Carstensen(Accordion), Bernt Simen Lund(Cello), Morten Hannisdal(Cello), Per Oddvar Johansen(Ds), Paal Nilssen-Love(Ds), Oyvind Braekke(Tb), Sisel Endresen(Recitation) - 1. Sorrows 2. Ulrikas Dans 3. Intangible Waltz 4. Different Rivers 5. Bhavana 6. The Aftermath/African Sunrise 7. Search Silence 8. For Edward 9. Breathe 10. Between

(01/01/14)比較的大編成の、管楽器中心のアンサンブル。曲によって編成は変わりますが、7-10人ほどの曲が多いです。低音の楽器が多いのでちょっと重心は低めか。 個性的な、不思議な感触。全曲彼のオリジナルで、7曲目のみフリー・インプロヴィゼーション。5、8、10曲目はデュオの演奏。盛り上がる場面もいくつかありますが、比較的静かな哀愁漂うメロディとそれに合わさるようなアンサンブルのイメージの曲が多いです。曲もソロで聴かせるのではなく、あくまでもアンサンブル重視。そういう意味ではジャズではなくブラス・ミュージックを聴いている感触。ただ、アンサンブルのハーモニーはやや複雑な感じ。また、特にデュオなどは癒し系(?)なのではないかとも思えます。8曲目は邦楽系?

2018年9月18日 (火)

Anthem/Ralph Towner(G)(ECM 1743)

1743

Anthem/Ralph Towner(G)(ECM 1743) - Recorded February 28 and March 1, 2000. - 1. Solitary Woman 2. Anthem 3. Haunted 4. The Lutemaker 5. Simone 6. Gloria's Step 7. Four Comets 1 8. Four Comets 2 9. Four Comets 3 10. Four Comets 4 11. Rafish 12. Vary Late 13. The Prowler 14. Three Comments 1 15. Three Comments 2 16. Three Comments 3 17. Goodbye, Pork-Pie Hat

ギター・ソロでのアルバム。ギター・ソロといっても感触はジャズギターのそれではなくてクラシックやヒーリング系に近く、音でなく内面からジャズを感じさせる(感じないかも しれませんが)ような内容。ECMらしく、ブルー系の味わいが全体を支配していて、その中にひたっていたい感じ。淡々と語りかけてくるような中にも、技巧を感じさせずにメロディが心に迫ってくるような感じの曲が多いです。組曲風の小編が7-10曲目、14-16曲目に組み込まれていて、これはこれで味わい深い感じ。11曲目は技巧的でややハード。スコット・ラファロ作の6曲目、チャールズ・ミンガス作の17曲目(小品ですが)がよく知っているメロディなだけに、 このあたりはハッとさせられるややジャジーな曲か、と思わせます。(01年4月21日発売)

2018年9月17日 (月)

Amaryllis/Marilyn Crispell(P), Gary Peacock(B), Paul Motian(Ds)(ECM 1742)

1742

Amaryllis/Marilyn Crispell(P), Gary Peacock(B), Paul Motian(Ds)(ECM 1742) - Recorded February 2000. - 1. Voice From The Past 2. Amaryllis 3. Requiem 4. Conception Vessel/Circle Dance 5. Voices 6. December Greenwings 7. Silence 8. M.E. 9. Rounds 10. Avatar 11. Morpion 12. Prayer

5年ぶりのこのトリオでの録音。ほとんどはメンバーが持ち寄った曲で、3-4曲ずつ提供しています。フリー・インプロヴィゼーションに近い形での演奏が繰り広げられるのかと思ったら、前半は意外にまとまりが良くてメロディアス。とは言うものの、全体的にはやっぱりECM流で、淡く静かな演奏ではあります。そんな中で3曲目は曲名に似合わずやや元気か。哀愁漂う1曲目からはじまり、タイトル曲の2曲目は甘く、まさにアマリリス。幻想的な4曲目、静かに語りかけてくる5曲目、不思議なテーマとメロディの6曲目、静かでフリーっぽいマンフレート・アイヒャーに捧げた8曲目、これぞフリーという感じの9-11曲目。後半ややフリーっぽくなっていきますが、静かで美しいメロディを持つ12曲目で幕を閉じます。(01年4月21日発売)

2018年9月16日 (日)

Serenity/Bobo Stenson(P) Trio(ECM 1740/41)

1740

Serenity/Bobo Stenson(P) Trio(ECM 1740/41) - Recorded April 1999. Anders Jormin(B), Jon Christensen(Ds) - 1. T. 2. West Print 3. North Print 4. East Print 5. South Print 6. Polska Of Despair(2) 7. Golden Rain 8. Swee Pea 9. Simple & Sweet 10. Der Pflaumenbaum 11. El Mayor 12. Fader 5(Father World) 13. More Cymbals 14. Extra Low 15. Die Nachtigall 16. Rimbaud Gedicht 17. Polska Of Despair(1) 18. Serenity 19. Tonus

2枚組で全19曲、90分ほどの演奏で、比較的短い曲も多いです。彼らのオリジナルは半分ほど。全員のクレジットの曲も2曲あります(静かなフリー ・インプロヴィゼーション)が、他の曲でもフリー的色彩が強い曲も(特に2-5曲目などは組曲のようでそれっぽい)あったりします。他の人の曲も、彼ら独自の北欧で培われた硬質な美意識でまとめあげています。全体的には静かかなという印象で、やはり寒色系の肌触りであまり燃え上がる事もなく曲が進んでいきます。そんな中で17、19曲目が盛り上がります。また、ところどころに美しい曲がちりばめられているのが印象的。8曲目はウェイン・ショーターの曲とは気がつきませんでした。 北欧系のトリオのフォーマットはやっぱりこうなる、というイメージがあります。(00年7月1日発売)

2018年9月14日 (金)

Hide And Seek/Michael Mantler(Tp, etc)(ECM 1738)

1738

Hide And Seek/Michael Mantler(Tp, etc)(ECM 1738) - Recorded April-September 2000. Robert Wyatt(Vo), Susi Hyldgaard(Vo, Accordion), Roger Jannotta(Fl, Oboe, Cl), Martin Cholewa(French Horn), Vincent Nilsson(Tb), Bjarne Roupe(G), Tineke Noordhoek(Vib, Marimba), Per Salo(P), Marianne Sorensen(Vln), Mette Winther(Viola), Helle Sorensen(Cello) - 1. Unsaid(1) 2. What Did You Say? 3. Unsaid(2) 4. It's All Just Words 5. If You Have Nothing To Say 6. Unsaid(3) 7. What Do You See? 8. Absolutely Nothing 9. Unsaid(4) 10. What We Can Do? 11. Unsaid(5) 12. It All Has To End Sometime 13. Unsaid(6) 14. I Don't Deny It 15. I'm Glad You're Glad 16. Do You Think We'll Ever Find It? 17. It Makes No Difference To Me

劇に曲をつけて、2人のヴォーカリスト(そのうちの1人は元ソフト・マシーンのロバート・ワイアットとのこと)が歌っています。伴奏はインプロヴィゼーションっぽい部分も少しですけれど見え隠れしますが、基本的には室内楽団がバックなので、クラシックや現代音楽の方でくくられるようなサウンド。一部打ち込みっぽいサウンドも入っていますが、New Seriesの方から出てもおかしくない雰囲気があります。ところどころにちりばめられている「アンセッド1-6」はインストルメンタルの曲。曲自体は1-4分台の曲ばかりで、それが17曲もあります。ヴォーカルも、ヴォーカルというよりは(歌い方ではなく雰囲気が)オペラの感触に近いものを感じます。歌われている言葉が分からないと少々退屈になるかも。(01年6月27日頃発売)

2018年9月13日 (木)

Akroasis/Vassilis Tsabropoulos(P)(ECM 1737)

1737

Akroasis/Vassilis Tsabropoulos(P)(ECM 1737)(輸入盤) - Recorded March 28, 2002. - 1. Hymn 1(Axion Esti) 2. Hymn 2(Zoi En Tafo) 3. Hymn 3(Ek Nyktos) 4. The Secret Garden 5. Hymn 4(Nymphios) 6. Interlude 7. Hymn 5(Anastasis) 8. Prayer

(03/05/29)4、6、8曲目がオリジナルで、他の曲は「伝統的なビザンチンの聖歌」を基としてアレンジしたものとのこと。確かにその地域を連想するようなメロディや、厳かな雰囲気を聴き取ることができます。その深く消え入るようなメロディと淡い神秘性は1-2、5、7曲目にもあらわれていますが、明るめの3曲目も、ある意味自然と融合していくような、牧歌的な雰囲気を感じ取る事ができます。いずれにしてもジャズのインプロヴィゼーションというよりはクラシックあるいはヒーリング・ミュージックのような色調。オリジナルなのにやはり幻想的で神秘的な4曲目、これでもか、といわんばかりにエキゾチックにせまってくる6曲目、これまたオリジナルなのに「祈り」というタイトルで、しっとりと心の中に入りこんでくる8曲目。

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