カテゴリー「ジャズ」の606件の記事

2019年5月21日 (火)

Cantando/Bobo Stenson(P) Trio(ECM 2023)

2023

Cantando/Bobo Stenson(P) Trio(ECM 2023)(輸入盤) - Recorded December 2007. Anders Jormin(B), Jon Falt(Ds) - 1. Olivia 2. Song Of Ruth 3. Wooden Church 4. M 5. Chiquilin De Bachin 6. Pages 7. Don's Kora Song 8. A Fixed Goal 9. Love, I've Found You 10. Liebesode 11. Song Of Ruth, Var.

(08/08/31)ちょっと温かめの中南米の作曲家の曲(1、5曲目)、ドン・チェリー作(7曲目)、雰囲気出てるオーネット・コールマン作(8曲目)、13分ものモロにそういう感じのフリー・インプロヴィゼーション(6曲目)、アンダース・ヨーミン作(3-4曲目)などさまざまですが、ボボ・ステンソン作はなし。ただ、非4ビート系でヨーロッパ系の温度感の低い、彼らならではの演奏が続きます。タイトル曲の2曲目とその変奏曲の11曲目はPetr Eben作で、20世紀チェコの現代音楽家とのこと。それらしい雰囲気で硬質にせまってきますが、中途部分は彼らのペースのゆったりとしたジャズにアレンジされています。静かと思えば緊張感と温度感の低い盛り上がりのあるやり取りの場面もあったりと、78分をECM流にけっこう聴かせてくれます。

2019年5月20日 (月)

My Foolish Heart/Keith Jarrett(P), Gary Peacock(B), Jack DeJohnette(Ds)(ECM2021/22)

2021

My Foolish Heart/Keith Jarrett(P), Gary Peacock(B), Jack DeJohnette(Ds)(ECM2021/22) - Recorded July 22, 2001. - 1. Four 2. My Foolish Heart 3. Oleo 4. What's New 5. The Song Is You 6. Ain't Misbehavin' 7. Honey Suckle Rose 8. You Took Advantage Of Me 9. Straight, No Chaser 10. Five Brothers 11. Guess I'll Hang My Tears Out To Dry 12. On Green Dolphin Street 13. Only The Lonely

CD2枚組で109分の演奏。スタンダードやジャズメン・オリジナルばかりで、中間部にストライド奏法の入る懐かしい演奏(ファッツ・ウォーラー作で6-7曲目と、8曲目)。6年前の演奏を今になってリリースしただけあって、さすがにいい選曲と演奏です。ストライド奏法をトリオでゴキゲンに演奏するなんて、このトリオでは非常に珍しいことかもしれません。しかもボトムがただのサポートに終わっていないところもスゴいです。オリジナルがない分、いつもよりは親しみが増したかな、という感じ。確かに大いなるマンネリという言葉が頭をよぎりますけど、彼らの右に出るトリオが現在いない(と思う)ことも事実ですね。アップテンポの曲はスリリングだし、スローな曲は味わいがあるし。9曲目はうまくフリーの要素も取り入れています。(07年10月3日発売)

2019年5月19日 (日)

The Third Man/Enrico Rava(Tp)/Stefano Bollani(P)(ECM 2020)

2020

The Third Man/Enrico Rava(Tp)/Stefano Bollani(P)(ECM 2020)(輸入盤) - Recorded November 2006. - 1. Estate 2. The Third Man 3. Sun Bay 4. Rotrato Em Branco Y Preto 5. Birth Of A Butterfly 6. Cumpari 7. Sweet Light 8. Santa Teresa 9. Felipe 10. In Search Of Titina 11. Retrato Em Branco Y Preto, Var. 12. Birth Of A Butterfly, Var.

(07/10/25)1、4、7、11曲目にアントニオ・カルロス・ジョビン作他のボッサがありますが、静寂性と温度感の低さで見事ECMの世界にハマッています。でも内省的だけれど聴きやすいほう。2曲目のタイトル曲は2人のフリー・インプロヴィゼーション。落ち着いたところから、アヴァンギャルドなフリー・タッチまで幅広い表現。Enrico Ravaの作曲が6曲、Stefano Bollani作が1曲と、主役はやはりラヴァの方でしょう。淡々と、そして静けさを基調にしながらクリアで豊穣、ところどころでドラマチックに盛り上がっていき、さすがECMと思わせるサウンド。それだけに聴く人を選ぶかもしれません。演奏にクラシック的な要素も見出せるし。2人のけっこう激しい面も見せている6、10曲目、ほんのり紅をさしたようなジャズの味付けのある7曲目。

2019年5月18日 (土)

January/Marcin Wasilewski(P) Trio(ECM 2019)

2019

January/Marcin Wasilewski(P) Trio(ECM 2019)(輸入盤) - Recorded February 2007. Slawomir Kurkiewicz(B), Michal Miskiewicz(Ds) - 1. 1. The First Touch 2. Vignette 3. Cinema Paradiso 4. Diamonds And Pearls 5. Balladyna 6. King Korn 7. The Cat 8. January 9. The Young And Cinema 10. New York 2007

(08/02/11)Marcin Wasilewski作が4曲(1、7-9曲目)、3人のインプロヴィゼーションが10曲目で、他にゲイリー・ピーコック作(2曲目)、エンリオ・モリコーネ作(3曲目)、トーマス・スタンコ作(5曲目)、カーラ・ブレイ作(6曲目)など。出だしの3曲とタイトル曲の8曲目は、どの曲もオリジナルのようなある種の静けさ、クリアーさ、ヨーロッパ的なビート感のない流れていくようなサウンドで、美しいメロディが漂うようにせまります。そこから傾向は異なっていき、4曲目は何とプリンスの曲で、ビート感を付け足した明るいポップな味付けがある、彼らの音楽。5曲目はミステリアスなエキゾチックさがあり、6曲目は部分的にオーネット的な変幻自在なサウンド。7、9曲目のあたりもややピリッとしていい感じ。10曲目は作曲と同等の小品。

2019年5月16日 (木)

Being There/Tord Gustavsen(P) Trio(ECM 2017)

2017

Being There/Tord Gustavsen(P) Trio(ECM 2017)(輸入盤) - Recorded December 2006. Harold Johnsen(B), Jarle Vespestad(Ds) - 1. At Home 2. Vicar Street 3. Draw Near 4. Blessed Feet 5. Sani 6. Interlude 7. Karmosin 8. Still There 9. Where We Went 10. Cocoon 11. Around You 12. Vesper 13. Wide Open

(07/06/03)7曲目以外はTord Gustavsenの作曲。このメンバーではこれが3作目。特筆すべきではない表現かもしれないけど、相変わらず、ゆったりと、ゆっくりと奏でていく哀愁の美旋律は健在です。寄り添うように音が集まっては、聴く人の心に発せられる、ある種沈んでいて、内向的なピアノ・トリオは、聴く人によっては退屈かもしれないし、ある人には心にせまってきます。60分弱で13曲なので、エッセンスを凝縮した曲が集まっています。曲ごとにこうだ、と言うよりは、最初から最後までの流れで聴くアルバムかも。4曲目はゆったりファンクという感じの、そして9曲目はエキゾチックな旋律でやや速い、流れからはちょっと異色な曲。7曲目だけはベーシストの曲ですが、訥々と入るドラムスと優しい旋律が面白い感じです。

2019年5月15日 (水)

Playground/Manu Katche(Ds)(ECM 2016)

2016

Playground/Manu Katche(Ds)(ECM 2016)(輸入盤) - Recorded January 2007. Mathias Eick(Tp), Trygve Seim(Ts, Ss), Marcin Wasilewski(P), Slawomir Kurkiewicz(B), David Torn(G on 1, 12) - 1. Lo 2. Pieces Of Emotion 3. Song For Her 4. So Groovy 5. Morning Joy 6. Motion 7. Project 58 8. Snapshot 9. Possible Thought 10. Inside Game 11. Clubbing 12. Song For Her (Var.)

(07/09/30)全曲マヌ・カッチェの作曲。オーソドックスなクインテット中心ですが、4ビートにはなりません。北欧や東欧のミュージシャンを使って、淡々とした進行で哀愁のあるメロディがゆったりと繰り広げられるパターンの曲が多め。メロディアスで哀愁度が高く、印象的です。ただ中盤に行くにつれて独自のポップ的色彩はやや強くなる感じで、変化が出てきます。控えめながらそのドラムスはロックやポップス系の叩き方で、曲の進行に安定感があります。インスト・ポップスを聴いているような部分も。色調はあまり変わらないながら、4-5曲目のようにドラムスが割と前面に出てくる曲も時々あって、メリハリはあります。8曲目はボッサが入って曲の中ほどでそれなりに盛り上がりも。11曲目はアップテンポの16ビートで爆発。

2019年5月12日 (日)

Universal Syncopations 2/Miroslav Vitous(B)(ECM 2013)

2013

Universal Syncopations 2/Miroslav Vitous(B)(ECM 2013)(輸入盤) - Recorded November 2004 - April 2005. Bob Mintzer(Ts, Bcl), Gary Campbell(Ss, Ts), Bob Marach(Ts), Randy Brecker(Tp), Daniele Di Bonaventura(Bandneon), Vesna Vasko-Caceres(Voice), Gerald Cleaver(Ds), Adam Nussbaum(Ds) -1. Opera 2. Breakthrough 3. The Prayer 4. Solar Giant 5. Mediterranean Love 6. Gmoong 7. Universal Evolution 8. Moment

(07/06/24)全曲Miroslav Vitousの作曲で、オーケストラアレンジやコーラス、作曲も彼の手によるもの。タイトルは彼のイタリアのスタジオ名で、前作とは内容が違います。クラシックの要素も大胆に取り入れた折衷音楽ですが、特に1曲目では、クラシック(現代音楽)的な場面とジャズ的な場面が交互にあらわれてくる印象が強いです。荘厳さとジャジーさが合わさっている感じ。2曲目以降はその両者が完全にいっしょになって表現されています。なかなかその表現は見事。その後も時にジャズっぽいフレーズが現れるも、クラシックの大河の流れに記譜された部分の多いホーン、という構図。そんな中でも目立っているベースの控えめながらも縦横無尽な動き。一部に入るコーラスも印象的。ランディ・ブレッカーは1、6曲目に参加。(07年6月20日発売)

2019年5月11日 (土)

Book Of Velocities/Jon Balke(P)(ECM 2010)

2010

Book Of Velocities/Jon Balke(P)(ECM 2010)(輸入盤) - Recorded September 2006. - Chapter 1: 1. Giada 2. Scintilla 3. Spread 4. Castello 5. Resilience Chapter 2: 6. Single Line 7. Nyl 8. Double Line Chapter 3: 9. Obsidian 10. Sunday Shapes 11. Gum Bounce 12. Finger Bass 13. Contrivance Chapter 4: 14. Drape Hanger 15. Septima Llegada 16. Reel Set 17. Scrim Stand Epilogue: 18. Sonance 19. Nefriit

(07/11/25)全曲Jon Balkeの作曲か、その場でのインプロヴィゼーション。ピアノの鍵盤の音以外の特殊奏法も交えて、無音に近い間の空いた単音の持続の曲から、もう少し張りつめた冷たい感触のあるピアノのフレーズの曲、クラシック的で豊穣なピアノのサウンドの曲、ECM的な緊張感のあるフリーの要素もある曲など、さまざまな世界を全19曲、限られた時間の中で表現しています。多少聴く方に緊張を強いるものの、変化に富んでいて、飽きさせません。ただし、現代音楽とジャズの中間に位置するような感じで、聴き流せるサウンドではないようですし、色彩感も濃淡はありながらも寒色系で統一されているのも、このレーベルらしいところ。有機的、無機的な音のつながりの調和と意外性も楽しもうと思えば楽しめますけど。

2019年5月 9日 (木)

Melodic Warrior/Terje Rypdal(G)(ECM 2006)

2006

Melodic Warrior/Terje Rypdal(G)(ECM 2006)(輸入盤) - 1-9. Melodic Warrior: Recorded December 2003. The Hilliard Ensemble: David James(Countertenor), Rogers Covey-Crump(Tenor), Steven Harrold(Tenor), Gordon James(Baritone), Bruckner Orchester Linz, Dennis Russell Davis(Cond) 10-14. And The Sky Was Colours With Waterfalls And Angels: Recorded November 2009. Wroclaw Philharmonic Orchestra, Sebastian Perlowski(Cond)

(13/07/21)2つの曲からなっていて、両方ともテリエ・リピダルの作曲と、エレクトリック・ギターでの参加。曲自体は完全にクラシック/現代音楽の領域なんだけれども、彼の作曲ということと、エレキ・ギターがやはりけっこう加わっているということでNew Seriesではなくて、ECMとしての発売になっているのではないかと思います。前半の曲ではヒリアード・アンサンブルのコーラスを効果的に使っていて、彼らの歌が時々出てくる場面が印象的。基本的には現代音楽的に流れていくような、静かな部分もあれば激動している雰囲気の部分もあります。ギターの音色がマッチしてます。後半の曲はさらに荘厳な感じだけれども、どちらも印象的には似ている感じもしないでもない。ただ、コーラスのあるなしで、サウンド的には違いはあるかも。

2019年5月 8日 (水)

The Zoo Is Far/Christian Wallumrod(P, Harmonium, Toy P) Ensemble(ECM 2005)

2005

The Zoo Is Far/Christian Wallumrod(P, Harmonium, Toy P) Ensemble(ECM 2005)(輸入盤) - Recorded October 2006. Arve Henriksen(Tp), Gjermund Larsen(Vln, Hardanger Fiddle, Viola), Tanja Orning(Cello), Giovanna Pessi(Baroque Harp), Per Oddvar Johansen(Ds, Per, Glockenspiel) - 1. Nash Lontano 2. Backwards Henry 2 3. Parkins Cembalo 4. Fragment No.6 5. Psalm Kvaen, Solo 6. Fragment No.2 7. Music For One Cat 8. Arch Dance 9. Psalm Kvaen, Tutti 10. The Zoo Is Far 11. Fragment No.7 12. Backwards Henry 1 13. Fragment No.3 14. Detach A 15. Need Elp 16. Psalm Kvaen, Trio 17. Detach B 18. Backwards Henry With Drums 19. Arpa 20. Detach C 21. Arch Dance With Trumpet 22. Fragment No. 1 23. Psalm Kvaen, Quartet 24. Allemande Es

(07/04/14)14、17-18、20曲目が参加者のフリー・インプロヴィゼーションで、他はChristian Wallumrodの作曲。ただし「Backwards Henry」のつく曲は、ヘンリー・パーセルの曲に基づくものだとのこと。70分ほどの時間に24曲あって、小品が多く、その中に中程度の長さの曲が混ざっています。やはり構築された部分とインプロヴィゼーションが程よく混ざった、北欧の4ビートではないジャズです。楽器編成も特殊なので、映画音楽、あるいはクラシックのように聴こえる落ち着いたメロディの曲もあります。そして曲によっては民族音楽的な要素もあったり。1-2分から5-7分ほどにかけての移ろい行く情景描写を眺めているようなサウンドで、多くの曲は静かな語らい。10曲目のタイトル曲も思索的で淡々と進んでいきます。 (07年5月23日発売)

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