ジャズ

2019年1月17日 (木)

In Praise Of Dreams/Jan Garbarek(Ts, Ss, Synth, Sampler, Per)(ECM 1880)

1880

In Praise Of Dreams/Jan Garbarek(Ts, Ss, Synth, Sampler, Per)(ECM 1880) - Recorded 2003. Kim Kashkashian(Viola), Manu Katche(Ds) - 1. As Seen From Above 2. In Praise Of Dreams 3. One Goes There Alone 4. Knot Of Place And Time 5. If You Go Far Enough 6. Scene From Afar 7. Cloud Of Unknowing 8. Without Visible Sign 9. Iceburn 10. Conversation With A Stone 11. A Tale Begun

全曲ヤン・ガルバレクの作曲。彼の多重録音もあるトラックを中心にして、ヴィオラとドラムスが加わっています。ただ、メインはサキソフォン。それこそ彼自身の世界としか言いようのないサウンドを展開していて、クラシック畑のキム・カシュカシアンも参加することで、民俗音楽的、温度感の低い異種格闘技戦あるいは3者の融合の世界を垣間見せてくれます。曲によってはメロディの強度が高めだったり、エスニックな雰囲気や映画音楽を聴いているような雰囲気。ドラムスが派手にではなく、スパイス的に打ち込まれ、そのサポートもなかなか。ジャズとは遠い世界ながらも、タイトルからもサウンドからも幻想的な異国情緒の世界が味わえるところが面白い。6曲目はベース(シンセ)も入って、哀愁度満点の曲。7曲目もなかなか。(04年9月22日発売)

2019年1月16日 (水)

Which Way Is East/Charles Lloyd(Ts, As, B, Fl, P, Taragato, Oboe, Per, Maracas, Voice)/Billy Higgins(Ds, G, Guimbri, Syrian 'One String', Senegalese, Guinean and In dian Hand Drums, Juno's Wood Box, Per, Voice)(ECM 1878/79)

1878

Which Way Is East/Charles Lloyd(Ts, As, B, Fl, P, Taragato, Oboe, Per, Maracas, Voice)/Billy Higgins(Ds, G, Guimbri, Syrian 'One String', Senegalese, Guinean and In dian Hand Drums, Juno's Wood Box, Per, Voice)(ECM 1878/79) - Recorded January 2001. - What Is Man: 1. The Forest 2. Neing And Becoming 3. Civilization 4. Sea Of Tranquility Divans: 5. Prayer, Sancutuary 6. Supreme Love Dance 7. A Wild And Holy Band Salaam: 8. Oh, Karim 9. Akhi 10. Ya, Karim 11. Tagi All This Is That: 12. Hanuman's Dance 13. Sky Valley 14. Blues Tinge 15. Atman Alone Abides Desire: 16. Wild Orchids Bloom 17. Advaita 18. Chomolungma Devotion: 19. Sally Sunflower Whitecloud 20. My Lord, My Lord 21. Windy Mountain 22. Through Fields And Underground Light Of Love: 23. Mi Corazon 24. Beloved, Chimes At Midnight 25. Take A Chance Surrender: 26. Perfume Of The Desert 27. Benares 28. Amor 29. Forever Dance 30. Bis

ビリー・ヒギンズが亡くなる4ヶ月前の録音で、さまざまな楽器を使用したデュオまたはソロでの録音。CD2枚組で何と2時間半。曲を組曲として大きくとらえれば8曲ですが、細かく数えると30曲にも。1、8、10、20、23、25、28、30曲目などのようにヴォイスの曲もあったりして、民俗音楽的、あるいはフリージャズ的な要素の曲も多く、ややドロくさい場面もあって、聴く人をある程度選ぶのではないかと思います。3、12、16、18、21、24曲目のようなややハードなサックスとドラムスのやり取りが彼ららしいとも思いますが、ECM流ならば同じ楽器構成の5曲目か。4、13、22曲目のソロ・ピアノはしっとり感が漂います。ヴォーカルだけでなく、ギターやGuimbriも味があります。温度感も低くなく、最近のECMとしては異色かも。(04年4月28日発売)

2019年1月15日 (火)

Prezens/David Torn(G, Live-Sampling, Manipulation)(ECM 1877)

1877

Prezens/David Torn(G, Live-Sampling, Manipulation)(ECM 1877)(輸入盤) - Recorded March 2005. Tim Berne(As), Craig Taborn(Key, Org, Synth, Bent Circuits), Tom Rainy(Ds), Matt Chamberlain(Ds on 10) - 1. AK 2. Rest & Unrest 3. Structural Functions Of Prezens 4. Bulbs 5. Them Buried Standing 6. Sink 7. Neck-Deep In The Harrow... 8. Ever More Other 9. Ring For Endless Travel 10. Miss Olace, The Mist... 11. Transmit Regardress

(07/05/15)曲は1人から4人までの、参加者によるフリー・インプロヴィゼーション(構築サウンド?)。エレクトロニクスとフリーと、そしてロック色の強いミステリアスな曲っぽいインプロヴィゼーション。David Tornの一人だけのクレジットは2、5、8-9曲目で、おそらく多重録音だと思うのですが、不思議な味わい。他の曲で、まれにドラムスを中心に爆発して、いわゆるECMの静かなサウンドとはかけ離れたところも多いため、聴くのに注意が必要かもしれません。10曲目は美旋律の出だしで美しいのですが、これもサンプリングなどの手法で出来上がったものでしょう。異色だけれともアルバム全体に不思議な統一感があって、その統一感こそがECMらしいと言えば、らしいです。Tim Berneの参加で、JMTのサウンドも思い出します。(07年7月25日発売)

2019年1月14日 (月)

Evening Falls/Jacob Young(G)(ECM 1876)

1876

Evening Falls/Jacob Young(G)(ECM 1876) - Recorded December 2002. Mathias Eick(Tp), Vidar Johansen(Bcl, Ts), Mats Eiletsen(B), Jon Christensen(Ds) - 1. Blue 2. Evening Air 3. Minor Peace 4. Looking For Jon 5. Sky 6. Presence Of Descant 7. Formerly 8. The Promise 9. Falling

(04/03/23)6曲目がヨン・クリステンセンとの合作の他は全てヤコブ・ヤングのオリジナル。他レーベルではもっと温かみのあるサウンドだったですが、ECMでは温度感がやや低いです。ただし、ギターはあくまでも穏やかに展開していきます。寒色系だけれどもどこか懐かしさを漂わせている1曲目、アンサンブルで静かに包み込んでギターやトランペットが唄う2曲目、哀愁が漂って静かにささやきかけてくる3曲目、ワルツで不思議なメロディのミステリアスな4曲目、北欧のうっすらとした空を思い浮かべるような5曲目、メロディアスでややエキゾチックな雰囲気もある6曲目、トランペットとギターのメロディが語りかけてくる7曲目、テンポのゆるめな優しいバラードの8曲目、静かで温度感もほんの少し高めのタイトル曲の9曲目。 (04年10月21日発売)

2019年1月11日 (金)

Boustrophedon (In Six Furrows)/Evan Parker(Ss)(ECM 1873)

1873

Boustrophedon (In Six Furrows)/Evan Parker(Ss)(ECM 1873)(輸入盤) - Recorded September 2004. Roscoe Mitchell(As, Ss), Andrews Svanoe(As), John Rangecroft(Cl), Neil Metcalfe(Fl), Corey Wilkes(Tp, Flh), Nils Bultmann(Viola), Philipp Wachsmann(Vln), Marcio Mattos(Cello), Craig Taborn(P), Jaribu Shahid(B), Barry Guy(B), Tani Tabbal(Ds, Per), Paul Lytton(Ds, Per) - 1. Overture 2. Furrow 1 3. Furrow 2 4. Furrow 3 5. Furrow 4 6. Furrow 5 7. Furrow 6 8. Finale

(08/05/27)全曲エヴァン・パーカーの作曲。同時期に録音された、ロスコー・ミッチェルの「Composition/Improvisation Nos. 1,2&3」と参加メンバーが同じですが、やや個性を異にしています。現代音楽的ながら、それでも4曲目後半はドシャメシャのフリージャズで、一気に爆発しています。5曲目にはサックスの咆哮があり、7曲目ではスピリチュアルな循環奏法を中心にしたサックスの演奏がクライマックスでフリージャズ的に盛り上がります。スティーヴ・レイクのプロデュースで、聴く人をかなり選ぶ、硬派なインプロヴィゼーション。大半が現代音楽的、時々フリージャズとも言え、この複雑かつドラマチック、そして混沌としたサウンドのテクスチャーをどう汲み取っていくかは、聴き手の判断にゆだねられるのかも。温度感は低めです。

2019年1月10日 (木)

Composition/Improvisation Nos. 1,2&3/Roscoe Mitchell(As)(ECM 1872)

1872

Composition/Improvisation Nos. 1,2&3/Roscoe Mitchell(As)(ECM 1872)(輸入盤) - Recorded September 2004. Evan Parker(Ts, Ss), Anders Svanoe(As, Bs), Corey Wilkes(Tp, Flh), John Rangecroft(Cl), Neil Metcalfe(Fl), Nils Bultmann(Viola), Philipp Wachsmann(Vln), Marcio Mattos(Cello), Craig Taborn(P), Jaribu Shahid(B), Barry Guy(B), Tani Tabbal(Ds, Per), Paul Lytton(Ds, Per) - 1.-1 2.-2 3.-3 4.-4 5.-5 6.-6 7.-7 8.-8 9.-9

(07/04/14)文字通り、作曲された現代音楽のような部分とインプロヴィゼーションで通している部分が混合している感じのサウンド。ロスコー・ミッチェルの人脈にエヴァン・パーカーの人脈が合わさって、エレクトロニクスの使用はないにしても、現代音楽的な表現の部分が随所にみられます。そして温度感は相変わらず低めのまま推移して、時に現代音楽的に統制が取れて輪郭がはっきりするような、時に混沌とした音の集合体が盛り上がってきてエネルギーを発散させていくようなパワーが持続する部分もあるし、逆に内側にこもっていくような部分も。浮遊感を保ちつつ、全体的にゆったりと流れていき、時に起伏があるという雰囲気。ソロ楽器のインプロも。そして聴く人には緊張感をある程度強います。聴く人を選ぶアルバムか。

2019年1月 8日 (火)

Parish/Thomas Stronen(Ds)/Bobo Stenson(P)/Fredrik Ljungkvist(Cl, Ts)/Mats Elertsen(B)(ECM 1870)

1870

Parish/Thomas Stronen(Ds)/Bobo Stenson(P)/Fredrik Ljungkvist(Cl, Ts)/Mats Elertsen(B)(ECM 1870) - Recorded April 2004. - 1. Improvisation 1 2. Suite For Trio 1 3. Suite For Trio 2 4. Suite For Trio 3 5. Suite For Trio 4 6. Improvisation 2 7. Easta 8. Daddycation 9. Travel 1 10. Quartz 11. Murring 12. Travel 2 13. In Motion 14. C Moll Maj 15. Improvisation 3 16. Nu

トーマス・ストレーネンの作曲は7曲(7-13、16曲目)、フレデリク・ユングヴィスト作が2曲、他は参加者のインプロヴィゼーション。ソロからクァルテットまでさまざま。前半6曲目まで(2曲目を除く)はデュオやトリオでのインプロヴィゼーション。15曲目は4人で。静かで硬質感があるやり取りで、フリー色も鮮明か。2曲目もスペイシーで硬質感があって、他の曲と色合いは似ています。ドラムスというよりはパーカッション的な奏法。7曲目以降は静かながらも美しい曲があって、7-8曲目は遅めながらメロディがはっきりしています。ただ、それでも10曲目のようにフリーに近い雰囲気の曲もあり。9、12曲目はドラムスの静かなソロ。静謐な感じの11曲目、ジャジーな感じもある13曲目。哀愁も感じることのできる14、16曲目。(05年9月14日発売)

2019年1月 6日 (日)

Suspended Night/Tomasz Stanko(Tp)(ECM 1868)

1868

Suspended Night/Tomasz Stanko(Tp)(ECM 1868) - Recorded July 2003. Marcin Wasilewski(P), Slawomir Kurkiewicz(B), Michal Miskiewicz(Ds) - 1. Song For Sarah 2-11. Suspended Variations 1-10

(04/03/10)このメンバーでは2作目。Variations8と10(9、11曲目)が4人でのフリー・インプロヴィゼーションで、他はトーマス・スタンコのオリジナル。1曲目だけ連作とは違いますが、美しいメロディをもった静かなバラード。2曲目以降の連作は静かな曲、元気のある曲が適度に入り混じっています。連作にするよりはタイトルをつけた方が良いと思いましたが。2曲目以降を聴いてみても、ちょっと異色ながらちゃんと彼ら独特のジャズ。もちろん、静かな曲での哀愁を帯びた美しいメロディを奏でるトランペットやピアノも印象的。3曲目はテンポが良いラテン風の曲で、意外といえば意外。6曲目も硬派なラテンビートに近いノリ。9曲目もノリが良く、フリー・インプロヴィゼーションとはクレジットを見なければ分からないかも。 (04年10月21日発売)

2019年1月 5日 (土)

In Winds, In Light/Anders Jormin(B)(ECM 1866)

1866

In Winds, In Light/Anders Jormin(B)(ECM 1866) - Recorded May 2003. Lena Willemark(Voice), Marilyn Crispell(P), Karin Nelson(Church Org), Raymond Strid(Per) - 1. Varstav (Spring Saying) 2. Introitus 3. Sang 80 (Song 80) 4. Choral 5. In Winds 6.Sandstone 7. Allt 8. Soapstone 9. Gryning 10. Each Man 11. Transition 12. Flying 13. Sommarorgel (Summer Organ) 14. Love Song 15. Limestone 16. En Gang (Some Day)

(04/10/12)全曲Anders Jorminの作曲。既成の詞もありますが、彼が詞をつけている曲も。教会のオルガンの参加が個性的だけれども、いわゆる温度感の低い内省的なECMミュージックの世界。たいていの曲は全員が同時に参加しているわけでなくて、交互に出てくる感じ。オルガンのみの曲は2、11曲目。ベースのみが6、8、15曲目。ヴォイスが入ることによって北欧の香りが強くわき立ちます。3曲目のように、時おり見せるゆったりとしたピアノのソロも美しいが、同時に後半ヴォーカルのつんざきも。5、7曲目のオルガンとピアノのバランスもいい。4曲目では静かな中にベースのアルコの出だしと、中間部からオルガンとヴォイスが大きいサウンドで迫力。16曲目も中間部でオルガンと強い叫び、そして唯一激しいピアノ。 (04年10月21日発売)

2019年1月 4日 (金)

Extended Play - Live At Birdland/Dave Holland(B) Quintet(ECM 1864/65)

1864

Extended Play - Live At Birdland/Dave Holland(B) Quintet(ECM 1864/65) - Recorded November 21-24, 2001.Chris Potter(Ss, Ts), Robin Eubanks(Tb, Per), Steve Nelson(Vib. Marimba), Billy Kilson(Ds) - 1. The Balance 2. High Wire 3. Jugglers Parade 4. Make Believe 5. Free For All 6. Claressence 7. Prime Derective 8. Bedouin Trail 9. Metamorphos

ライヴの2枚組。2、9曲目を除けばデイヴ・ホランドのオリジナル。以前のアルバムで既出の曲が7曲ありますが、曲の長さが10-20分と、スタジオ録音のものよりだいぶ演奏時間が長く、ライヴならではの展開やそれぞれのソロを楽しめます。時にスゴい場面あり。楽器の編成から、ややまろやかなサウンドを想像しますが、そのエッセンスはけっこうトンガっていて、ジャズという土俵の中で現代的な音を発しています。変拍子やキメが随所にちりばめられているはずなのだけども、そういう分析的な聴き方をしなくても、非常に長時間の演奏にもかかわらず、飽きさせず聴かせてくれます。初出の5曲目はテーマが絡みつつ中間色的に盛り上がる曲、6曲目は渋めの滑らかなテーマを持ちこれまた盛り上がる17分台の曲。(03年11月5日発売)

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