« 2017年11月 | トップページ | 2018年1月 »

2017年12月

2017年12月31日 (日)

Jimmy Giuffre 3, 1961(ECM 1438/39)

1438

Jimmy Giuffre 3, 1961(ECM 1438/39) - Disc1 "Fusion" - Recorded March 3, 1961. Jimmy Giuffre(Cl), Paul Bley(P), Steve Swallow(B) - 1. Jesus Maria 2. Emphasis 3. In The Mornings Out There 4. Scootin' About 5. Cry, Want 6. Brief Hesitation 7. Venture 8. Afternoon 9. Trudgin' Disc2 "Thesis" - Recorded April 8, 1961. Jimmy Giuffre(Cl), Paul Bley(P), Steve Swallow(B) - 1. Ictus 2. Carla 3. Sonic 4. Whirrr 5. That's True, That's True 6. Goodbye 7. Flight 8. The Gamut 9. Me Too 10. Temporarily 11. Herb & Ictus

もともとヴァーヴで発表されていた2枚のアルバムの権利をECMが買い取って、リミックスしたもの。演奏はとても’61年の録音とは思えないもので、音質もECMらし くクリアです。ジミー・ジュフリーの作曲が大半ですが、その中にカーラ・ブレイの作品がやや目立つ感じ。メンバーも強力だし、未発表曲も4曲あったというおまけ付き。ややゆったりした感じの曲調で、4ビートになっていないところもあったり、バップ的ではない緊張感のあるフレーズが続いている感じ。2枚目の方が急速調の曲がややあります。全20曲という曲数は、クールな感じながらけっこうお腹いっぱいになります。それにしてもクラリネットはメロディを吹いているのに、音色は温かくてもやっぱり冷たいフレーズの感触。この外れ具合がECMにフィットしてます。

2017年12月30日 (土)

Re-Enter/Masqualero(ECM 1437)

1437

Re-Enter/Masqualero(ECM 1437)(輸入盤) - Recorded December 1990. Nils Petter Molvaer(Tp), Tore Brunborg(Ts, Ss), Arild Andersen(B), Jon Christensen(Ds, Per) - 1. Re-Enter 2. Lill'Lisa 3. Heimo/Gardsjenta 4. Gaia 5. Little Song 6. There Is No Jungle In Baltimore 7. Find Another Animal 8. Stykkevis Og Delt

2、3曲目がトラディショナルで、北欧の香りが何となく。他はドラムスを除く 3人がそれぞれ曲を提供。牧歌的な部分と、かなり自由なアドリブの部分と、さまざまです。オーソドックスな編成だけどECMっぽい。2管でけっこう自由なアップテンポの、時に4ビート空間を提供している、ドラムスもプッシュしているECM流ジャズの1曲目、ホーンのメロディとベースのアルコと自由なビートで勝負する2曲目、しっとり暗めな哀愁民族空間を表現する3曲目、アメーバ状にフリーっぽいリズムの上を漂うメロディの4曲目、シンプルなメロディで語り合うようなゆったりした5曲目、エキゾチックなリズムとメロディで北欧空間を演出している6曲目、リズミックなホーンとスペイシーな空間の対比の7曲目、やや暗く不安定な世界を演出する8曲目。

2017年12月29日 (金)

Musik Fur Zwei Kontrabasse, Gitarre & Schlagzeug/Christy Doran(G)/Fredy Studer(Ds, Per)/Bobby Burri(B)/Oliver Magnent(B)(ECM 1436)

1436

Musik Fur Zwei Kontrabasse, Gitarre & Schlagzeug/Christy Doran(G)/Fredy Studer(Ds, Per)/Bobby Burri(B)/Oliver Magnent(B)(ECM 1436) - Recording May 1990. - 1. Siren 2. Chemistries 1 3. Collage 4. Chemistries 2 5. Ma Perche 6. 'Seen A Man About A Dog 7. SCD 8. U7

全8曲中8曲目がBobby Burriの作曲の他はクリスティ・ドランの作曲。全体を通して、フリー・ミュージックという感じ。2人のベースというのが珍しいし、アンサンブルの難しいところかも。もちろん1曲目のようにリズムがはっきりしていて、その上にけっこうハードなロック的なエレキ・ギターなどが乗っかっていますが、その後もさまざまに自由に変化していくところは個性的。2、4曲目は同タイトルで、ゆったりからはじまって静かなフリーですが、やっぱり変幻自在なところがあります。メカニカルでアヴァンギャルドなフリーの3曲目、皆交互に好き勝手やっているようで求心力も感じる5曲目、シンセサイザーのようなギターが流れていく6曲目、リズミカルなアプローチが印象的な7曲目、ダイナミックな展開で絡み合っている8曲目。

2017年12月28日 (木)

Sagn/Arild Andersen(B)(ECM 1435)

1435

Sagn/Arild Andersen(B)(ECM 1435)(輸入盤) - Recorded August 1990. Kirsten Braten Berg(Vo), Bendik Hofseth(Ts, Ss), Frode Alnaes(G), Bugge Wesseltoft(Key), Nana Vasconcelos(Per) - Part 1 1. Sagn 2. Gardsjenta 3. Eisemo 4. Toll 5. Draum 6. Laurdagskveld Part 2 7. Tjovane 8. Sorgmild 9. Svarm 10. Gamlestev 11. Reven Part 3 12. Nystev 13. Lussi 14. Rysen 15. Balare 16. Sagn

作曲やアレンジはアリルド・アンデルセン。北欧の民族音楽の香りがプンプンしている曲と、そうでない曲が混在。サックスやギターなど、新しいサウンドの部分もありますが、ナナ・ヴァスコンセロスの参加で、さらに無国籍的なエスニックさが加わって、不思議なサウンドに。ヴォーカルやヴォイスの入っている曲は北欧のトラディショナルが多めで、異国情緒がたっぷり。しかもブッゲ・ヴェッセルトフトのキーボードも加わり、最近の北欧ジャズの傾向にもつながっているような感じ。最初とラストのタイトル曲はその北欧ヴォーカルもあれば、民族的な部分、今の部分が混在していて、まさにアルバム全体の象徴のような雰囲気。11曲目の曲のサウンドとベース・ソロが圧巻。パート1-3に分かれていますが、あまり意識しないでも。

2017年12月27日 (水)

Johann Sebastian Bach/Das Wohltemperierte Klavier, Buch 2/Keith Jarrett(Harpsichord)(ECM New Series 1433/34)

1433

Johann Sebastian Bach/Das Wohltemperierte Klavier, Buch 2/Keith Jarrett(Harpsichord)(ECM New Series 1433/34) - Recorded May 1990. - Praludien Und Fugen: BWV 870-893: 1-2. C-Dur 3-4. C-Moll 5-6. Cis-Dur 7-8. Cis-Moll 9-10. D-Dur 11-12. D-Moll 13-14. Es-Dur 15-16. Dis-Moll 17-18. E-Dur 19-20. E-Moll 21-22. F-Dur 23-24. F-Moll 25-26. Fis-Dur 27-28. Fis-Moll 29-30. G-Dur 31-32. G-Moll 33-34. As-Dur 35-36. Gis-Moll 37-38. A-Dur 39-40. A-Moll 41-42. B-Dur 43-44. B-Moll 45-46. H-Dur 47-48. H-Moll

邦題「J.S.バッハ 平均律クラヴィーア曲集第2巻」。バッハは18世紀ドイツの有名な作曲家。第2巻の方は、ピアノではなく、 ハープシコードで弾いています。構成的には「プレリュードとフーガ」で各調の長調と短調で計24の楽曲から成り立ちますが、「第1巻」からは20年経った作品ということで、また違った、熟成された味わいを感じることができます。バッハ特有のどこまで行っても美しく、安定したメロディとリズムという点では同じ感触。

2017年12月26日 (火)

Barzakh/Anouar Brahem(Oud)(ECM 1432)

1432

Barzakh/Anouar Brahem(Oud)(ECM 1432) - Recorded September 1990. Bechir Selmi(Vln), Lassed Hosni(Per) - 1. Raf Raf 2. Barzakh 3. Sadir 4. Ronda 5. Hou 6. Sarandib 7. Souga 8. Parfum De Gitane 9. Bou Naouara 10. Kerkenah 11. La Nuit Des Yeux 12. Le Belvedere Assiege 13. Qaf

アヌアル・ブラヒムはチュニジア出身のウード奏者。2曲目がBechir Selmiとの共作、7、9曲目がLassed Hosniの作曲の他は全部彼の作曲。いわゆるジャズではなく、ほとんど民俗音楽ですが、インプロヴィゼーションはあるのかも。面白いのはヴァイオリンも中近東の音階やフレーズになっていることで、完全に中近東音楽になっています。やはりオリジナル曲は、伝統からすれば斬新な部分になっているのでしょう。比較的短めの曲が並ぶ中、タイトル曲の2曲目だけは11分もの曲になっていて、穏やかな対話のようなドラマが繰り広げられています。編成は基本的にソロですが、デュオ、トリオの曲も数曲。ウードのフレーズが時々速い曲もありますが、大半はゆったりとしていて、乾燥した、かの地を思い出すような展開です。

2017年12月25日 (月)

Arvo Part/Peter Maxwell Davies/Phillip Glass/Trivium/Christopher Bowers-Breadbent(Org)(ECM New Series 1431)

1431

Arvo Part/Peter Maxwell Davies/Phillip Glass/Trivium/Christopher Bowers-Breadbent(Org)(ECM New Series 1431)(輸入盤) - Recorded October 1990. - Arvo Part: 1. Trivium 2. Mein Weg Hat Gipfel Und Wellentaler 3. Annum Per Annum 4. Pari Intervallo Peter Maxwell Davies: 5. Psalm 124 6. O God Abufe Philip Glass: 7. Satyagraha 8. Dance 4

(04/01/02)パイプオルガンでの曲。3人の20世紀現代音楽家の作品を取り上げています。アルヴォ・ペルトの曲はあまり現代的ではなく、宗教的な色彩を帯びつつも情念的に心にせまってくる場面があります。特にタイトル曲の1曲目はダイナミックレンジが広いです。他のPeter Maxwell Daviesの小品やPhillip Glassの曲は、宗教色こそないものの、聴きやすく、分かりやすい旋律が耳元を流れていきます。Glassはミニマル系?

2017年12月24日 (日)

Miserere/Arvo Part(ECM New Series 1430)

1430

Miserere/Arvo Part(ECM New Series 1430) - Recorded September and December, 1990. Paul Hillier(Cond), The Hilliard Ensemble: Sarah Leonard(Soprano), David James(Countertenor), Rogers Covey-Crump(Tenor), John Potter(Tenor), Michael George(Bass), Western Wind Choir, Dennis Russell Davies(Cond), Orchestra Der Beethovenhalle Bonn, Christopher Bowers-Broadbent(Org), Pierre Favre(Per), etc. - 1. Miserere 2. Festina Lente 3. Sarah Was Ninety Years Old

(02/08/03)現代音楽。編成の違う演奏で3曲。1曲目はヒリアード・アンサンブルとウェスターン・ウインド・クアイアによる、荘厳で静かな場面とダイナミックな場面とのレンジが広い34分台のタイトル曲。歌詞とサウンドからするとやはり宗教音楽。2曲目はマンフレート・アイヒャーに捧げられた、ECMらしいカラーの管弦楽団での演奏。3曲目は3声とオルガン、パーカッションによる変わった編成で、静謐な中から音が浮かび上がります

2017年12月23日 (土)

Music For Films/Eleni Karaindrou(P, Vo)(ECM 1429)

1429

Music For Films/Eleni Karaindrou(P, Vo)(ECM 1429) - Jan Garbarek(Ts), Vangelis Christopoulos(Oboe), Anthis Sokratis(Tp), Nikos Guinos(Cl), Tassos Diakoyiorgis(Santouri), Vangelis Skouras(French Horn), Petros Protopapas(Fl), Andreas Tsekouras(Accordeon), Christos Sfetsas(Cello), Vassilis Dertilis(Key), String Ensemble, Directed by Lefteeris Chalkiadakis - 1. Farewell Theme 2. Elegy For Rosa 3. Fairytale 4. Parade 5. Return 6. Wandering In Alexandria 7. The Journey 8. Scream 9. Adagio 10. Fairytale 11. Parade 12. Elegy For Rosa 13. Roas's Song 14. Improvisation On Farewell And Waltz Theme 15. Wandering In Alexandria 16. Song 17. Farewell Theme 2

エレニ・カラインドルーはギリシャ生まれで、曲作りにもその民族性が強く出ているような気がします。彼女の’79年から’80年代後半にかけてのさまざまな映画音楽集との事ですが、このような渋い映画 音楽はなかなか聴いた事がありません。そして’90年ヴァージョンとして録音しなおしたものも。音楽は全17曲ありますが、もやのかかった夕暮れ時の、薄暗く、しかもゆっくり時の流れるような静かな感じです。どの曲も強い哀愁が感じられて、重みのある哀しい映画なのだなと思わせます。救いのない、あるいは少ないシリアスさ。そして、クラシックとの境目もあいまいな音楽。事実、彼女のアルバムはNew Seriesから出ているものも。ヤン・ガルバレクの参加曲は1、8、14、17曲目で「The Beekeeper」という映画のもの。

2017年12月22日 (金)

Infancia/Egberto Gismonti Group(G, P)(ECM 1428)

1428

Infancia/Egberto Gismonti Group(G, P)(ECM 1428) - Recorded November 1990. Nando Carneiro(Synth, G), Zeca Assumpaco(B), Jacques Morelenbaum(Cello) - 1. Ensaio De Escola De Samba (Danca Dos Escravos) 2. 7 Aneis 3. Meninas 4. Infancia 5. A Fala Da Paixao 6. Pecife & O Amor Que Move O Sol E Outras Estrelas 7. Danca No. 1 8. Danca No. 2

全曲エグベルト・ジスモンチの作曲で、グループ名義のアルバム。曲によってシンセサイザーが入り、サウンドに広がりが出てきます。かなりドラマチックな仕上がりをみせています。やはり流れで聴かせるようなサウンド。悠久の河の流れを見せるような雄大な感じもする1曲目、ピアノの明るいメロディが印象的な、クラシック的な響きも感じるドラマチックな2曲目、「少女たち」の邦題が示すような美しい控えめな3曲目、フレーズは目まぐるしいけれど時間軸に沿って流れていく、物語性のあるタイトル曲の4曲目、ゆったりとした情景の中に身をまかせるような5曲目、時にスピーディな展開がかなりスリルのある後半ゆったりの6曲目、タイトルはダンスなんだけれども複雑な色合いを持ちつつ内省的な感じもある7-8曲目。

2017年12月21日 (木)

Darkness And Light/Stephan Micus(All Instruments)(ECM 1427)

1427

Darkness And Light/Stephan Micus(All Instruments)(ECM 1427)(輸入盤) - Recorded january and February, 1990. - 1. Part 1: 7 Dilruba Spanish Classical Guitar, Dilruba 5. Dilruba, 2 Kortholt, 2 Suling 2. Part 2: 7 Dilruba, 2, Ki un Ki 3. Part 3: 8 Ballast-strings 3 Dilruba Tin Whistle Balinese Gong 2 Sho

(03/09/23)全曲ステファン・ミカスのオリジナルで一人多重録音。さまざまな民族楽器を使っていますけれど、ヒーリングの要素が強い音楽です。パート1は29分もありますが、Dilrubaでの包み込むようなサウンドのあとのスパニッシュギターのソロがまだ自然体でゆったりときます。その後、その2つの楽器の絡みで、素朴な温かみが伝わってきます。そして静かなギターソロに戻り、安らぎの世界を通して、ラストの和的な笛の音が懐かしい。2曲目はDilrubaとKi un Ki。弦と笛なので、ややエキゾチックなメロディの雰囲気で流れていくようなサウンドです。Ballast-stringsの不思議な音からゆっくりと音が重なっていき、オーケストラのように聴こえるときも。和楽器Shoもあって、どちらかといえば和的なサウンドが流れている雰囲気です。

2017年12月20日 (水)

Alpstein/Paul Giger(Vln)(ECM 1426)

1426

Alpstein/Paul Giger(Vln)(ECM 1426)(輸入盤) - Recorded 1990-91. Jan Garbarek(Ts), Pierre Favre(Per) - 1. Zauerli 2. Karma Shadub 3. Alpsegen 4. Zauerli 5. Zauerli 6. Chuereihe 7. Chlauseschuppel 8. Trogener Chilbilabe

(03/08/14)全曲Paul Gigerの作曲。楽器編成からも、ゆったりとした、しかも位置特定が難しい民族的な少々マニアックな音の流れになっています。1、4-5曲目は、同じ曲名のヴァージョン違いの小品で、静かな明るめの風景がそこに佇んでいるような雰囲気。2曲目はヴァイオリンで織り成していく心のひだの陰りを表すかのようなサウンドに、エキゾチックな哀愁を帯びたテナー・サックスが寄り添っていく13分台の曲。3曲目は前半は静かな中から浮かび上がってくる音が発せられては消えていき、やがては民族的な雰囲気の盛り上がりを見せる12分台の曲。6曲目はトリオで不思議な国籍、かつしっとり哀愁高めの17分台の曲。パーカッションのみの7曲目、激しいヴァイオリンの旋律もありながら醒めた感じもある8曲目。

2017年12月19日 (火)

Dmitri Shostakovich/Paul Chihara/Linda Bouchard/Kim Kashkashian(Viola)/Robert Levin(P)/Robyn Schulkowsky(Per)(ECM New Series 1425)

1425

Dmitri Shostakovich/Paul Chihara/Linda Bouchard/Kim Kashkashian(Viola)/Robert Levin(P)/Robyn Schulkowsky(Per)(ECM New Series 1425)(輸入盤) - Recorded 1990. - 1. Linda Bouchard: Pourtinade 2. Paul Chihara: Redwood 3-5. Dmitri Shostakovich: Sonata Op. 147

(04/01/02)3曲共に3人の20世紀の作曲家の作品で、1、2曲目がヴィオラとパーカッションの曲、3曲目がヴィオラとピアノの曲。1曲目は静かで観念的なコラボレーションが続き、内省的でやや即興的(現代音楽として)に響きます。2曲目は、パーカッションの連打が1曲目よりは目立ってくるけれど、やはり静かな世界が支配しています。3曲目以降も現代の香りが強いながらも、その哀愁とドラマ性で引き込まれるような感じが。

2017年12月18日 (月)

After the Requiem/Gavin Bryers(B, Comp)(ECM New Series 1424)

1424

After the Requiem/Gavin Bryers(B, Comp)(ECM New Series 1424) - Recorded September 1990. Bill Frisell(G), Alexander Balanescu(Vln, Viola), Kate Musker(Viola), Tony Hinnigan(Cello), Roger Heaton(Cl, Bcl), Dave Smith(Tenor Horn, P), Martin Allen(Per), Simon Limbrick(Per), Evan Parker(Ss), Stan Sulzmann(Ts), Ray Warleigh(As), Julian Arguelles(Bs) - 1. After The Requiem 2. The Old Tower Of Lobenicht 3. Alaric 1st Or 2nd 4. Allegrasco

Gavin Bryersは20世紀イギリスの現代音楽家ですが、ジャズ・ミュージシャンとしても活動歴あり。1-2、4曲目にビル・フリゼールが参加。ジャンルとしては現代音楽になると思うのですが、彼の参加 が現代音楽では異色。といっても伸びるトーンで延々とストリングスのようなサウンドの演奏なので、オーケストラに同化しています。あくまでもサウンド全体で鑑賞?する音楽。それにしても表現の幅が広い。 3曲目はサックス4本での演奏。

2017年12月17日 (日)

Gesualdo: Tenebrae/The Hilliard Ensemble(ECM New Series 1422/23)

1422

Gesualdo: Tenebrae/The Hilliard Ensemble(ECM New Series 1422/23)(輸入盤) - Recorded March 1990. David James(Coutertenor), Ashley Stafford(Countertenor), John Potter(Tenor), Rogers Covey-Crump(Tenor), Mark Redmore(Tenor), Paul Hillier(Baritone), David Beavan(Bass) - 1-9. Feria 5 - In Coena Domini Responsorium 1-9 10-18. Feria 4 - In Parasceve Responsorium 1-9 19-27. Sabato Sancto Responsorium 1-9 28. Benedictus 29. Miserere

(03/07/26)作曲者のCarlo Gesualdoは16-17世紀の作曲家(宗教音楽家)。ヒリヤード・アンサンプルの男声が7人で、荘厳なポリフォニーの歌を響きの良い録音で聴く事ができます。どの曲も、ゆったりと厳かに、しかも淡色系の中で温度感が多少上下するかな、といった感覚でゆっくりと時が流れていきます。9曲ずつひとかたまりで全3シリーズあり、そして、ラスト2曲はあまり長くない曲。 ゆったりと身をゆだねたいアルバム。

2017年12月16日 (土)

Tribute/Keith Jarrett Trio(P)(ECM 1420/21)

1420

Tribute/Keith Jarrett Trio(P)(ECM 1420/21) - Recorded October 15, 1989. Gary Peacock(B), Jack DeJohnette(Ds) - 1. Lover Man 2. I Hear A Phapsody 3. Little Girl Blue 4. Solar 5. Sun Prayer 6. Just In Time 7. Smoke Gets In Your Eyes 8. All Of You 9. Ballad Of The Sad Young Men 10. All The Things You Are 11. It's Easy To Remember 12. U Dance

邦題「オール・オブ・ユー」。いろいろなミュージシャンへのトリビュート・アルバム。リー・コニッツ、ジム・ホール、ナンシー・ ウィルソン、ビル・エヴァンス、チャーリー・パーカー、コールマン・ホーキンス、マイルス・デイヴィス、アニタ・オデイ、ソニー・ロリンズ、ジョン・コルトレーン、と名前が続きますが、ペースはいつものキース・ジャレット・トリオのスタンダードの演奏。いつもに増して、流麗なフレーズと美しいメロディ。1曲ずつの時間も比較的長めのものが多い。CD2枚組なのですが、一気に通して聴かせてくれます。6曲目、10曲目あたりはけっこうパワーがあって圧巻。5曲目(14分台)と12曲目のみオリジナル。これらはそれぞれ短調と長調ですが、 時おりはさみこまれるこういう路線もなかなか捨てがたいかも。(01年3月28日発売)

2017年12月15日 (金)

I Took Up The Runes/Jan Garbarek(Ss, Ts)(ECM 1419)

1419

I Took Up The Runes/Jan Garbarek(Ss, Ts)(ECM 1419) - Recorded August 1990. Rainer Bruninghaus(P), Ebarhard Weber(B), Nana Vasconcelos(Per), Manu Katche(Ds), Bugge Wesseltoft(Synth), Ingor Antte Ailu Gaup(Voice) - 1. Gula Gula Mole Canticle 2. Part 1 3. Part 2 4. Part 3 5. Part 4 6. Part 5 7. His Eyes Were Suns 8. I Took Up The Runes 9. Bueno Hora, Buenos Vientos 10. Rankki Sruvvis

邦題「黙示録」。トラディショナルや他の人の曲にアレンジをした曲もありますが、2-6、8-9曲目がヤン・ガルバレクの曲。北欧のミュージシャンに、ブラジル人のナナ・ヴァスコンセロス、パリ在住のアフリカ人マヌ・カッツェの組み合わせで、北欧とワールド色との融合。叙情的な曲もビートの効いた曲もありますが、日本人好みのメロディーかも。北欧の原初的なサウンドが見え隠れする懐かしい1曲目、素朴なメロディが強く印象に残る、カラフルである意味壮大な感じもする組曲仕立ての2-6曲目、トラディショナルのヴォーカルが印象的な7曲目、リズミカルな上に北欧的なサックスが響くタイトル曲の8曲目、渋めのメロディとリズム、物語的な展開の9曲目、やはりヴォーカル入りの懐かしい民族的な香りのしている10曲目

2017年12月14日 (木)

Road To Saint Ives/John Surman(Bcl, Ss, Bs, Key, Per)(ECM 1418)

1418

Road To Saint Ives/John Surman(Bcl, Ss, Bs, Key, Per)(ECM 1418)(輸入盤) - Recorded April, 1990. - 1. Polperro 2. Tintagel 3. Trethevy Quoit 4. Rame Head 5. Mevagissey 6. Lostwithiel 7. Perranporth 8. Bodmin Moor 9. Kelly Bray 10. Piperspool 11. Marazion 12. Bedruthan Steps

(03/09/15)全曲ジョン・サーマンの作曲で、多重録音のソロによる彼独自の世界を展開。色々な楽器を駆使して、明るめのサウンド、暗めのサウンドと多彩ですが、短調の曲が多いです。どの曲も聴きやすいメロディで、彼ならではのノスタルジーを感じさせるような演奏になっています。短めの曲と5-12分ほどの曲がほぼ交互に配されていて、1、6、9、11曲目のように楽器もホーン1本だけだったり、重々しい多重録音だったりと、さまざま。いかにもイギリス人らしいノスタルジックな哀愁を感じさせる12分台の2曲目などは、やはり彼らしい魅力にあふれている大作。3曲目のようにアグレッシヴなものもあります。ただ、たいていの曲は切なげなメロディの哀愁路線。8、10曲目は不思議な浮遊感も漂います。

2017年12月13日 (水)

The Widow In The Window/Kenny Wheeler Quintet(Tp, Flh)(ECM 1417)

1417

The Widow In The Window/Kenny Wheeler Quintet(Tp, Flh)(ECM 1417) - Recorded February 1990. John Abercrombie(G), John Taylor(P), Dave Holland(B), Peter Erskine(Ds) - 1. Aspire 2. Ma Balle Helene 3. The Widow In The Window 4. Ana 5. Hotel Le Hot 6. Now, And Now Again

全曲ケニー・ホイーラーの作曲。なかなかスゴいメンバー。研ぎ澄まされたサウンドで、緊張感が漂います。また 、かなりECM的ながらもいわゆるジャズ的な演奏もあります。出だしは静かにはじまり、各メンバーがその冷たさを保ったまま盛り上がる場面もある12分台の1曲目、ボッサというか流れるようなベースラインの上を、これまたフレーズはある程度速いけれども涼風が吹いてくるようなサウンドの2曲目、影のあるしっとりとしたメロディでゆったりと漂っていくタイトル曲の3曲目、スローに入ってくる出だしにはじまって、6分頃に管によるはっきりしたメロディが出てくる、14分ものドラマを繰り広げる4曲目、冷えたラテン的兼4ビートなノリでややアップテンポで進む5曲目、しっとりとしつつゆっくりメロディを奏でていく6曲目。

2017年12月12日 (火)

Music For Large & Small Ensembles/Kenny Wheeler(Flh, Tp)(ECM 1415/16)

1415

Music For Large & Small Ensembles/Kenny Wheeler(Flh, Tp)(ECM 1415/16) - Recorded January 1990. - John Abercrombie(G), John Taylor(P), Dave Holland(B), Peter Erskine(Ds), Norma Winstone(vo), Darek Watkins(Tp), Henry Lowther(Tp), Alan Downey(Tp), Ian Hamer(Tp), Dave Watkins(Tb), Chtis Pyne(Tb), Paul Rutherford(Tb), Hugh Fraser(Tb), Ray Warleigh(Sax), Duncan Lamont(Sax), Evan Parker(Sax), Julian Arguelles(Sax), Stan Sulzman(Ts, Fl) - The Sweet Time Suite: 1. Part 1 Opening 2. Part 2 For H., Part 3 For Jan 3. Part 4 For P.A. 4. Part 5 Know Where You Are 5. Part 6 Consolation 6. Part 7 Freddy C, Part 8 Closing 7. Sophie 8. Sea Lady 9. Gentle Piece 10. Trio 11. Duet 1 12. Duet 2 13. Duet 3 14. Trio 15. By Myself

CD2枚組。1枚目はビッグバンドによる組曲、2枚目の半分もビッグバンドで、2枚目の残り(10-15曲目)はトリオやデュオ、クインテットによるスモールコンボの演奏。なかなか聴けないECMのビッグバンドですが、やはりケニー・ホイーラーらしい冷めた感じがします。1枚目は全曲彼の作曲、2枚目は7-9曲目が彼の作曲で、これらもなかなかの演奏。最後にスタンダードがあって、あとは参加者のインプロヴィゼーション。1枚目は1曲目の牧歌的なテーマの提示がありますが、その後は盛り上がったり静かになったり、けっこうドラマチックな展開。1枚分でひとつの組曲になっているため、通して聴くべき音楽だと思います。ヴォーカルの部分や4ビートもあり。11-13曲目はジョン・テイラーとピーター・アースキンでのデュオ。

2017年12月11日 (月)

Ode To The Death Of Jazz/Edward Vesala(Ds) Sound And Fury(ECM 1413)

1413

Ode To The Death Of Jazz/Edward Vesala(Ds) Sound And Fury(ECM 1413)(輸入盤) - Recorded April and May, 1989. Matti Riikonen(Tp), Jorma Tapio(As, Bcl, Fl), Jouni Kannisto(Ts. Fl), Pepa Paivinen(Ss, Ts, Bs, Fl, Cl, Bcl), Tim Ferchen(Marimba, Tubular Bells), Taito Haarla(P, Harp, Key), Jimi Sumen(G), Uffe Krokfors(B) - 1. Sylvan Swizzle 2. Infinite Express 3. Time To Think 4. Winds Of Sahara 5. Watching For The Signal 6. A Glimmer Of Sepal 7. Mop Mop 8. What? Where? Hum Hum

(03/09/23)全曲Edward Vesalaのオリジナル。比較的大編成で、カラフルなサウンドを聴かせてくれます。「ジャズの死」がタイトルでのテーマです。綾織り模様の複雑精緻な現代音楽的なアプローチで、やや難解にせまってくる1曲目、リズミカルなドラムスの上をホーンアンサンプルやギターその他の楽器が切り込んでくる2曲目、ゆったりとしたバラードなのだけれども、妖しげなメロディやハーモニーには神経質さを感じる3曲目、アフリカンのビートの上をアンサンブルが盛り上がる4曲目、日本的情緒と間を感じながらゆっくりと進んでいく5曲目、タンゴの形式での曲になっている6曲目、一部アンサンブルを保ちつつも極めて自由に展開する7曲目。かなりクセがありつつもジャジーな8曲目で最後ですが、これが答えか。

2017年12月10日 (日)

Viola/Walter Fahndrich(Viola)(ECM New Series 1412)

1412

Viola/Walter Fahndrich(Viola)(ECM New Series 1412)(輸入盤) - Recorded November 1989. - 1. Viola 4 2. Viola 2 3. Viola 3 4. Viola 6 5. Viola 4

(03/09/20)タイトルから推測すると、ヴィオラのソロの即興演奏のように聴こえます。たぶん多重録音(?)。書き譜もあるのかもしれませんが、自然に流れていく感じ。はっきりとした旋律の流れよりも、サウンドの空間の漂いと言った方がすっきりくるような、浮遊感のあるサウンド。24分台の2曲目のように、曲によってはミニマルな旋律のようでいていろいろ変化しながら盛り上がりがあって、脳内に不思議な刺激を与えてくれます。

2017年12月 9日 (土)

Animato/John Abercrombie(G, G Synth)(ECM 1411)

1411

Animato/John Abercrombie(G, G Synth)(ECM 1411) - Recorded October 1989. Jon Christensen(Ds, Per), Vince Mendoza(Comp, Synth) - 1. Right Now 2. Single Moon 3. Agitato 4. First Light 5. Last Light 6. For Hope Of Hope 7. Bright Reign 8. Ollie Mention

大半がヴィンス・メンドーサの曲(2-6、8曲目)で、彼はシンセサイザーで参加。ただし、ギターとドラムスがあって、背景にシンセサイザーの広がりがある雰囲気の曲が多いです。ジョン・アバークロンビーとヨン・クリステンセンの共作による(インプロヴィゼーション?)はハードにせまりつつも背景には静けさがある1曲目、映画音楽のようにゆったりした中をギターが舞う2曲目、やや温度感が低いながらも情熱があるフレーズの3曲目、しっとりとする小品の4曲目、バックにシーケンサーのようなフレーズが出だしにあるちょっと硬派な5曲目、ゆったりした広がりのバックに淡々と、時に速くギターを弾く6曲目、アバークロンビー作の大河を流れるようなギター・シンセサイザーでの7曲目、夢見心地のアレンジが印象深い8曲目。

2017年12月 8日 (金)

Extentions/Dave Holland Quartet(B)(ECM 1410)

1410

Extentions/Dave Holland Quartet(B)(ECM 1410) - Recorded on September 1989. Steve Coleman(As), Kevin Eubanks(G), Marvin "Smitty" Smith(Ds) - 1. Nemesis 2. Processional 3. Black Hole 4. The Oracle 5. 101゜ Fahrenheit (Slow Meltdown) 6. Color Of Mind

全6曲中4曲がデイヴ・ホランド作。変拍子で攻めてきますが、ECMとしてはけっこうジャズらしいと言えるアルバム。ホランドのバンドとしては珍しいパート、ギターのケヴィン・ユーバンクスも元はフュージョン系ですが、実は、というところを見せてくれます。ホーンライクなギターのバッキングとトンガッたソロが全体のサウンドに彩りを添えています。そのトンガッた彼の作曲で1曲目(8分の11拍子が基本)と6曲目(テーマ部は4分の4拍子と8分の9拍子の交互が基本)。スティーヴ・コールマン作の3曲目(8分の13拍子のファンクっぽい曲)、5曲目(メカニカルなマイナーのバラード)はやはり彼らしい曲で、デイヴ・ホランド作は2曲目(ちょっとゆったりした5拍子)、4曲目(3拍子の14分にも及ぶラテンナンバー)。

2017年12月 7日 (木)

Berlin Contemporary Jazz Orchestra(ECM 1409)

1409

Berlin Contemporary Jazz Orchestra(ECM 1409) - Recorded May 1989. Benny Bailey(Tp), Thomas Heberer(Tp), Henry Lowther(Tp), Kenny Wheeler(Tp, Flh), Paul Van Kemenade(As), Felix Wahnschaffe(As), Gerd Durek(Ss, Ts), Walter Gauchel(Ts), E. L. Petrowsky(Bs), Willem Brewker(Bs, Bcl), Henning Berg(Tb), Hermann Breuer(Tb), Hubert Katzenbeier(Tb), Aki Takase(P), Gunter Lenz(B), Ed Thigpen(Ds), Misha Mengelbelg(P), Alexander Von Schlippenbach(Cond) - 1. Ana 2. Saltz 3. Reef Und Kneebus

バンド名に「コンテンポラリー」の名がついたごとく、フリー色の強い部分といわゆる今までのビッグバンド的な部分とが混在しているサウンドです。こういう場面にはよく出てくる高瀬アキ(P)のクレジットも。シリアスなビッグバンド・サウンド。1曲目がケニー・ホイーラー作、2-3曲目がミシャ・メンゲルベルク作。哀愁たっぷりのゆったりしたテーマからソロイストによってドラマチックに緩急自在の展開をしていく、自由なソロと対照的に構築された部分も多いと思われる22分台の1曲目、4ビート進行でありながらソロはかなりフリー的なアプローチをしている7分台の2曲目、ユーモラスな感じもシリアスなフレーズもちりばめられている一種独特な雰囲気を持っていて、やはり物語的に波のある展開で退屈させない19分台の3曲目。

2017年12月 6日 (水)

So I Write/Sidsel Endresen(Vo)(ECM 1408)

1408

So I Write/Sidsel Endresen(Vo)(ECM 1408)(輸入盤) - Recorded June 1990. Nils Petter Molvaer(Tp, Flh, Per), Django Bates(P), Jon Christensen(Per) - 1. So I Write 2. This Is The Movie 3. Dreamland 4. Words 5. Mirror Images 6. Spring 7. Truth 8. Horses In Rain

(99/01/16)ECMでは珍しいヴォーカルもの。歌詞は全曲英語ですが、北欧の香りが漂ってきます。作詞は全曲ジゼル・アンドレセンで、作曲はヨン・バルケが3曲、ジャンゴ・ベイツが2曲、そしてその他の作曲者によるオリジナル。淡々としたサウンドが続き、パーカッションを含め、空間を生かした静かな音楽。ヴォーカルは小声で歌っている雰囲気。それからジャンゴ・ベイツは、控え目な演奏ですが知的で美しいピアノ。そのピアノの上にヴォーカルを神秘的に浮き上がらせた、研ぎ澄まされた世界がそこにあります。そしてそれに寄り添う、やはり浮遊感漂うフレーズのニルス・ペッター・モルヴェル。危ういバランスの上に成り立っている繊細なサウンドです。7曲目はパーカッションとヴォーカルの曲になっています。

2017年12月 5日 (火)

Pancha Nadai Pallavi/Shankar(Vln, Vo)(ECM 1407)

1407

Pancha Nadai Pallavi/Shankar(Vln, Vo)(ECM 1407)(輸入盤) - Recorded July 1989. Zakir Hussain(Tabla), Vikku Vanayakram(Ghatam), Caroline(Talam, Sruthi) - 1. Ragam Tanam Pallavi Ragam: Sankarabharanam 2. Ragam Tanam Pallavi Talam: Mahalakshmi Tala - 9 1/2 Beats Pancha Nadai Pallavi

(03/08/15)シャンカールの作曲。彼がエレクトリック・ダブル・ヴァイオリンを使っているにしても、ここで演奏されているのはある種のインド音楽。即興演奏かどうかは不明だけれど、おそらく即興なのでは。出だしの10数分はビート感がない静かな上をヴァイオリンが舞っているという、洗練された雰囲気が漂っていますが、徐々に賑やかになっていきます。1曲目は後半になってビートがたまに出てきますが、メロディ主体の雰囲気。ヴァイオリンの速弾きが見事。2曲目も似たような雰囲気(メインタイトルが同じなので、同じ曲?)ですが、こちらはタブラが加わりビート感がはっきりしてきます。後半の方が元気で濃密。タブラも場面によっては爆発していて、盛り上がります。全体的には明るいサウンドカラーが心地良い。

2017年12月 4日 (月)

Michaels Reise (Solisten-Version)/Karlheinz Stockhausen(ECM New Series 1406)

1406

Michaels Reise (Solisten-Version)/Karlheinz Stockhausen(ECM New Series 1406) - Recorded December 1989. Markus Stockhausen(Tp), Suzanne Stephens(Bassett-horn), Ian Stuart(Cl), Lesley Schatzberger(Cl, Bassett-horn), Michael Svoboda(Tb, Baritone Horn), Kathinka Pasveer(Afl), Andreas Boettger(Per), Isao Nakamura(Per), Michael Obst(Synth), Simon Stockhausen(Synth), Karlheinz Stockhausen(Sound Projection) - Michales Reise Solisten-Version Fur Einen Trompeter, 9 Mitspieler Und Klamgregisseur

(03/12/09)1曲のみで48分。現代音楽の部類に入るのだと思いますが、ジャズで活躍しているトランペッターのマーカス・シュトックハウゼンも重要な位置にいます。そして、編成はかなり特殊。シンセサイザー、パーカッションも2人ずつ配置され、現代音楽とECM風なインプロヴィゼーションの間をいくようなサウンドです。どちらかと言えば淡々と、おおむねスペイシーに進行していきますが、やはりその音符の連なりは現代的です。

2017年12月 3日 (日)

ECM New Series, Anthology(ECM New Series 1405)

1405

ECM New Series, Anthology(ECM New Series 1405) - 1. Cantus In Memory Of Benjamin Britten/Arvo Part 2. Incipit Lamentatio/Thomas Tallis 3. Fratres/Arvo Part 4. Do You Be/Meredith Monk 5. Studie Uber Mehrklange Fur Oboe Solo/Heinz Holliger 6. Vom Abgrund Namlich/Friedrich Holderlin 7. Sonate Fur Viola Solo, Op.11 Nr.5/Paul Hindemith 8. Ballade/Tamia - Pierre Favre 9. Adagio/Shankar 10. Mirror Stone/Jan garbarek 11. Arbos/Arvo Part 12. Can Vei La Lauzeta/Paul Hillier/Bernart De Ventadom 13. Suite No.4 In Es-Dur Fur Violoncello Solo Sarabande/Johann Sebastian Bach 14. It's Name Is Secret Road/Jan Garbarek 15. Crossing(Excerpt)/Paul Giger

(03/10/27)邦題は「スティルネス」。’83年から’89年にかけて録音されたECM New Seriesのサンプラーですが、ヤン・ガルバレクやシャンカールなど、3曲はECM側の曲もあります。まだNew Seriesの数があまり多くなかった頃のサンプラーなので、これを聴けばごく初期の作品を除けば、当時のNew Seriesの雰囲気を網羅できるような感じです。ある種青みがかっていて、荘厳な雰囲気もある当時のレーベルカラーはすでに健在です。

2017年12月 2日 (土)

Aparis/Markus Stockhausen(Tp, Flh), Simon Stockhausen(Synth, Sax), Jo Thones(Ds)(ECM 1404)

1404

Aparis/Markus Stockhausen(Tp, Flh), Simon Stockhausen(Synth, Sax), Jo Thones(Ds)(ECM 1404)(輸入盤) - Recorded August 1989. - 1. Aparis 2. Poseidon 3. Carnaval 4. High Ride 5. Rejoice 6. Peach

(02/02/14)全曲マーカスとサイモンのシュトックハウゼン兄弟(?)による作曲。静寂の彼方から寄せては返しながら徐々に近づいてくる16分台のタイトル曲の1曲目は、ようやく7分頃から曲らしい展開があらわれてきますが、ドラムのビートがありながらもドラマチックに盛り上がり、再びスペイシーな展開。ややアグレッシヴなテーマを持つ2曲目は、ノリの良いファンク的な要素もある13分台の曲で、これまた静寂に戻っていきます。全体的にメロディアスで分かりやすい演奏の3曲目、ビートが効いていて浮遊感のあるシンセサイザーのコードとメロディが奏でられている4曲目、最初はゆったりと流れていき後半プログレ的な展開のある13分台の5曲目、トランペットがシンセサイザーをバックに朗々と歌い上げる6曲目。

2017年12月 1日 (金)

M.R.C.S./Shankar(Vln)(ECM 1403)

1403

M.R.C.S./Shankar(Vln)(ECM 1403) - Recorded 1989. Zakir Hussain(Tabla), Vikku Vinayakram(Ghatam), Jon Christensen(Ds) - 1. Adagio 2. March 3. All I Care 4. Reasons 5. Back Again 6. Al's Hallucinations 7. Sally 8. White Buffalo 9. Ocean Waves

シャンカールの作曲は全9曲中7曲(1、3-7、9曲目)。ドラムにヨン・クリステンセンが入っていて、ECM系、ポップ系とインド系の曲とが同居しています。やっぱりインド色が強いですが。ただし、それぞれのプレイヤーがインドを土台にして、グローバルな方向へ行こうとしている感じ。ゆったりと哀愁が感じられるECM系の小品の1曲目、クリステンセン作の「マーチ」のドラム・ソロの2曲目、ポップスのようにメロディアスな3曲目、パーカッションと、ヴァイオリンのくねり具合が面白い4曲目、ポップなメロディとインドのリズムの5曲目、インド風でパーカッシヴな響きの6曲目、ヴァイオリンとドラムスとパーカッションの三者が織りなす7曲目、パーカッション2人のデュオでの8曲目、いかにもECMの叙情的な世界が広がっていく9曲目。

« 2017年11月 | トップページ | 2018年1月 »

サイト内検索
ココログ最強検索 by 暴想

Amazon検索

HMVへのリンク

  • HMVジャパン CD DVD 書籍 音楽 ゲーム
2018年12月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31          

最近のトラックバック