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2017年11月

2017年11月30日 (木)

Rosensfore/Agnes Buen Garnas(Vo)/Jan Garbarek(Arr, All Instruments)(ECM 1402)

1402

Rosensfore/Agnes Buen Garnas(Vo)/Jan Garbarek(Arr, All Instruments)(ECM 1402) - Recorded Autumn 1988. - 1. Innferd 2. Rosensfore 3. Mergjit Og Targjei Risvollo 4. Maalfri Mi Fruve 5. Venelite 6. Stolt Oli 7. Signe Lita 8. Lillebroer Og Storebroer 9. Grisilla 10. Utferd

ノルウェーのフォークソング(民族音楽?)に、ヤン・ガルバレクがバックのサウンドを付けてアレンジ。ガルバレクも北欧音楽に寄り添っていて、ジャズ色はなし。ただ、打楽器がインド系な気もしますが。1曲目は鋭いヴォーカルのみではじまり、北欧の印象深いメロディに乗せられて、バックのサウンドも北欧的と、異世界にはまり込んだ雰囲気。何気ない哀愁のあるメロディなのだけれども、心に深く入り込むタイトル曲の2曲目、北欧のドラマを扱った曲だそうで15分を超える歌唱の3曲目、やや薄日がさすような明るさでのどかな4曲目と続いていきます。歌詞が分かったら面白いだろう、とは思うのですが、曲はその後もマイナー調の哀愁漂う鋭い声の調子の歌唱が多く、北欧が主で少し多国籍的な味付けのバックのサウンド。

2017年11月29日 (水)

Paris Concert/Keith Jarrett(P)(ECM 1401)

1401

Paris Concert/Keith Jarrett(P)(ECM 1401) - Recorded October 17, 1988. - 1. Octover 17, 1988 2. The Wind 3. Blues

ますます深みを増している感じ。メインの1曲目は、出だしから7分ほどはバッハの風味がそこはかとなく漂う雰囲気。次に、短調で一定の音程が繰り返される左手の中を、舞い踊っている右手が徐々にドラマを作り出していきます。一転、静かな風景が目の前に広がり、再び短調で盛り上がっていきます。左手が低音から中音に移って印象的で連続的な音の連なり。しばらくしてそこから浮かび出てくる安らぎのメロディ。そして、静かに、静かに、終わっていきます。2曲目は珍しくラス・フリーマン作曲のスタンダード。慈しむように静かにピアノを弾いています。3曲目は、何と「ブルース」というタイトル。これがまた 、彼独自の表現だと思われますが、いわゆるブルース度が高いのだから意外で、聴いていて楽しい。(01年8月22日発売)

2017年11月28日 (火)

Book Of Days/Meredith Monk(Vo, Key) And Vocal Ensemble(ECM New Series 1399)

1399

Book Of Days/Meredith Monk(Vo, Key) And Vocal Ensemble(ECM New Series 1399)(輸入盤) - Recorded June 1989. Robert Een(Vo, Cello), Ching Gonzalez(Vo), Andrea Goodman(Vo), Wayne Hankin(Vo), Naaz Hosseini(Vo, Vln), Nicky Paraiso(Vo), Nurit Tiles(Vo, Key), Johanna Arnord(Vo), Joan Barber(Vo), John Eppler(Vo), Toby Newman(Vo), Timothy Sawyer(Vo) - 1. Early Morning Melody 2. Travellers 1, 2, 3 3. Dawn 4. Travellers 4 Churchyard Entertainment 5. Afternoon Melodies 6. Fields/Clouds 7. Dusk 8. Eva's Song 9. Evening 10. Travellers 5 11. Jewish Storyteller/Dance/Dream 12. Plague 13. Madwoman's Vision 14. Cave Song

(03/09/20)7曲目を除きメレディス・モンクの作曲。独唱も少しありますが、何人もの合唱になって音が厚くなる曲の方が多く、何曲かは楽器の伴奏が加わります。器楽的な発声のようなトリッキーな歌の曲も 。そこが現代的といえば現代的ですが、どことなく西洋の昔(中世の頃?)を偲ばせる懐かしい、あるいは哀愁を感じる印象的なメロディの部分がけっこうあったりします。 彼女のアルバムの中では聴きやすいと思います。

2017年11月27日 (月)

Fish Out Of Water/Charles Lloyd Quartet(Ts, Fl)(ECM 1398)

1398_2

Fish Out Of Water/Charles Lloyd Quartet(Ts, Fl)(ECM 1398) - Recorded July 1989. Bobo Stenson(P), Palle Danielsson(B), Jon Christensen(Ds) - 1. Fish Out Of Water 2. Haghia Spphia 3. The Dirge 4. Bharati 5. Eyes Of Love 6. Mirror 7. Tellaro

全曲チャールス・ロイドの作曲。昔「フォレスト・フラワー」で有名だった彼が、まさかECMからCDを出すとは。しかし、対する3人はいずれもECMで有名な3人。ヨーロピアンで叙情的な世界が繰り広げられています。 1曲目から涼しい美しいメロディで、まるで以前から彼がそこにいたかのようなサウンドのタイトル曲の1曲目、フルートで深遠なサウンドを語っているかのような、そしてワン・ノートでのピアノも印象的な2曲目、しっとり感の強いなだらかな、そして中盤で8分の6拍子でゆるく進む3曲目、哀愁のある淡いメロディの訴求力があるような4曲目、リズミカルな展開なのだけれど4ビートにならないところがいい5曲目、メロディアスで力が抜けた感じがちょうど良い6曲目、ピアノのみをバックにフルートでじっくり演奏する7曲目。

(注)Quartets/Charles Lloyd(Ts, Fl, Chinese Oboe, Tibetan Oboe)(ECM2316-20)で5枚組BOXとして、’13年に再発。

2017年11月26日 (日)

Nobody Told Me/Shankar(Vln, Vo)(ECM 1397)

1397

Nobody Told Me/Shankar(Vln, Vo)(ECM 1397) - Recorded 1989. V. Lakshminarayana(Vln, Vo), Ganam Rao(Vo), Zakir Hussain(Tabla), Vikku Vinayakam(Ghatam), Caroline(Vo, Tamboura) - 1. Chittham Irangaayo 2. Chodhanai Thanthu 3. Nadru Dri Dhom - Tillana

作曲はGanam Rao, V.Lakshminarayanaとシャンカールの合作。ここにあるのは、完全なインド音楽のようです。エレクトリック・ヴァイオリンを使用していて、また、インドの立場からすれば古典音楽ではなく新しい音楽だそうですが、私には違いが分かりません。ECMのボーダーレスの典型例。1曲目は夜明けのようなゆったりした光景から始まりつつ、ヴァイオリンのインド旋律が不思議に心地良くせまってきて、その後ヴォーカルとリズムが加わってインド音楽として盛り上がります。特に打楽器系のスピーディーなのには驚きます。2曲目はやはり静かな場面でインド的な歌唱がゆったりと続いた後に、やはりリズミカルなヴォーカルになっていきます。そして3曲目は小品ながら2曲目の延長のような感じのヴォーカル曲です。

2017年11月25日 (土)

Wave Of Sorrow/Mikhail Alperin(P, Melodica, Voice)/Arkady Shilkoper(French Horn, Jagdhorn, Flh, Voice)(ECM 1396)

1396

Wave Of Sorrow/Mikhail Alperin(P, Melodica, Voice)/Arkady Shilkoper(French Horn, Jagdhorn, Flh, Voice)(ECM 1396) - Recorded July 1988. - 1. Song 2. Poem 3. Wave Of Sorrow 4. Toccata 5. Unisons 6. Introduction And Dance In 4/7 7. Short Story 8. Prelude in B Flat Minor 9. Miniature 10. Epilogue

全曲Mikhail Alperinの作曲。旧ソヴィエト出身で、しかもクラシック畑だった経歴ですが、その透明感からまさにECMの雰囲気。哀愁を誘うクラシック的な響きを持つ1曲目、メリハリが効いていて粒立ちの良いデュオを聴くことのできる2曲目、メロディカではじまりスペイシーで東欧の郷愁を感じるタイトル曲の3曲目、クラシック的な短調のアップテンポのピアノのソロが個性的な4曲目、ヴォイスも入ってユーモラスなメロディでテーマをユニゾンで奏でる5曲目、アップテンポの4分の7拍子で緊張感をはらみつつ進む6曲目、変化しつつカッチリしているデュオの7曲目、しっとりとしていてちょっと浮遊感もある美しいピアノの8曲目、ゆったりとホーンが奏でて行き、途中変化のある9曲目、小品でその名の通りエピローグの10曲目。

2017年11月24日 (金)

Johann Sebastian Bach/Goldberg Variations/Keith Jarrett(Harpsichord)(ECM New Series 1395)

1395

Johann Sebastian Bach/Goldberg Variations/Keith Jarrett(Harpsichord)(ECM New Series 1395) - Recorded January 1989. - 1. Aria 2-31. Variatio 1-30 32. Aria

邦題「J.S.バッハ ゴルトベルク変奏曲 BWV988」。ご存知バッハは18世紀ドイツの有名な作曲家。日本の八ヶ岳高原音楽堂での録音。 ハープシコードを用いていて、会場の響きがいい感じなのと、明るい曲調の曲が多いせいか、 安心して聴けて癒される感じのアルバムです。キースのソロ・パフォーマンスというよりは、やはりバロック音楽として聴くべきでしょうけれど。前後にアリアがあって変奏曲の3曲に1曲はカノンがあるという構築美。

2017年11月22日 (水)

...And She Answered:/AM4(ECM 1394)

1394

...And She Answered:/AM4(ECM 1394) - Recorded April 1989. Wolfgang Puschnig(As, Afl, Hojak, Shakuhachi), Linda Sharrock(Vo), Uli Scherer(P, Prepared P, Key) - 1. Streets And Rivers 2. And She Answered: "When You Return To Me, I Will Open Quick The Cage Door, I Will Let The Red Bird Flee." 3. Lonely Woman 4. Mi-La 5. Bhagavad 6. Over The Rainbow 7. Far Horizon 8. The Sadness Of Yuki 9. Oh! 10. One T'une

邦題「ロンリー・ウーマン」。リンダ・シャーロックがヴォーカル(ヴォイス)で参加。個人的には、3曲目のヴォイス入りで不思議なフリー感覚に包まれるオーネット・コールマンの曲と 、6曲目の尺八も出てくる「虹の彼方に」が何だか変で好み。他の曲は参加者のインプロヴィゼーションらしいです。哀愁のあるキーボードとサックスのサウンドをバックに語りかけのある1曲目、スペイシーな中にホーンの自由な咆哮が聴こえる2曲目、3人の淡々とした語り合いが続く4曲目、自由な中にも抑制と統制の効いたメロディがある5曲目、ヴォイスとホーンが静かな中で歌いかける7曲目、尺八とピアノで東洋的に語られる8曲目、効果音をバックに囁き、後半にホーンが入る9曲目、(電子)ピアノのまるで水琴窟のような世界のある10曲目。

Cantilena/First House(ECM 1393)

1393

Cantilena/First House(ECM 1393) - Recorded March 1989. - Ken Stubbs(As), Django Bates(P, Ts), Mick Hutton(B), Martin France(Ds) - 1. Cantilena 2. Underfelt 3. Dimple 4. Sweet Williams 5. Low-Down (Toytown) 6. Hollyhocks 7. Madeleine After Prayer 8. Shining Brightly 9. Jay-Tee 10. Pablo

全10曲中ジャンゴ・ベイツの作曲は5曲、Ken Stubbsは4曲。比較的美しいヨーロピアン・ジャズのような曲も、プログレッシヴ・ロックのような曲もあって、さまざま。美しいメロディのバラードで映画音楽のような、タイトル曲の1曲目、やはりゆっくりとしていて不思議なメロディが流れる2曲目、アップテンポの4ビートながらウェザー・リポート的なスリルのある3曲目、流れていくようなメロディが印象的な4曲目、プログレッシヴ・ロックの味付けのある変拍子ジャズの5曲目、やはりウェザー・リポート的な雰囲気のアップテンポの6曲目、これのみ他者作曲のしっとりしたバラードの7曲目、やはりバラードのワルツの8曲目、アップテンポの場面が多いドラマチックなジャズしている9曲目、幻想的なピアノとサックスのデュオの10曲目。

2017年11月21日 (火)

Changeless/Keith Jarrett(P)(ECM 1392)

1392

Changeless/Keith Jarrett(P)(ECM 1392) - Recorded October 1987. Gary Peacock(B), Jack DeJohnette(Ds) - 1. Dancing 2. Endless 3. Lifeline 4. Ecstacy

スタンダーズ・トリオによる、オリジナル(というよりもインプロヴィゼーション集?)のライヴ盤。録音日と場所は曲によって違うので、スタンダードに混ざって演奏されたものでしょうか。必然的にコード一発の演奏が多いですが、聴き応えはあります。まさにジャケットのような「書」の世界。1曲目は一定のリズムとマイナーのワン・コードですが、単調にはならず哀愁と不思議なグルーヴ感を出しています。2曲目は15分代の大曲で、いくぶんしっとりとしていて、淡々と進行していく曲。なぜか雪の降る日本のモノクロの風景が浮かんでは消えました。3曲目はこれまた淡々としていますが、情念がかげろうのようにゆらめいています。4曲目は空間から発せられる比較的静かな音の列と、やはり水墨画のような風景。(01年3月28日発売)

2017年11月20日 (月)

Johann Sebastian Bach/Elliott Carter/Thomas Demenga(Cello)(ECM New Series 1391)

1391

Johann Sebastian Bach/Elliott Carter/Thomas Demenga(Cello)(ECM New Series 1391)(輸入盤) - Recorded October 1988 and April 1989. Philippe Racine(Fl), Ernesto Molinari(Cl), Hansheinz Schneeberger(Vln), Paul Cleemann(P), Gerhard Huber(Per), Jurg Wyttenbach(Cond) - Johann Sebastian Bach/Suite Nr.3 In C-Dur Fur Violoncell Solo (BWV 1009) 1. Prelude 2. Allemande 3. Courante 4. Sarabande 5. Bourree 1 & 2 6. Gigue Ellioto Carter 7. Esprit Rude, Esprit Doux For Flute And Clarinet 8. Enchanted Preludes For Flute And Violoncello 9. Riconoscenza Per Goffredo Petrassi For Solo Violin 10. Triple Duo

(03/07/13)前半がThomas Demengaのチェロのソロでバッハの曲。やはりバッハだけあって、安心して聴ける雰囲気があります。後半はElliott Carterの曲で、こちらは20世紀現代音楽家。こちらは曲によって演奏するメンバーが違っていて、Thomas Demengaの参加は8、10曲目。いかにも現代音楽というメロディというよりは音の連なりに近い複雑精緻なサウンド。ECMではこういう異質な取り合わせで録音するのが得意なようです。

2017年11月19日 (日)

John Abercrombie(G, G Synth), Marc Johnson(B), Peter Erskine(Ds)(ECM 1390)

1390

John Abercrombie(G, G Synth), Marc Johnson(B), Peter Erskine(Ds)(ECM 1390) - Recorded April 1988. - 1. Furs On Ice 2. Stella By Starlight 3. Alice In Wonderland 4. Beautiful Love 5. Innerplay 6. Light Beam 7. Drum Solo 8. Four On One 9. Samurai Hee-Haw 10. Haunted Heart

邦題は「ライヴ・イン・ボストン」。4曲がスタンダードで、残りは各メンバーによる作曲。なぜか4ビートの曲が目立ちます。ギターもいつもの柔らかい音色からハードな感じまで幅広い。ギター・シンセサイザーでキーボードのような音のテーマでややハードに攻めて行くソロの1曲目、一転ソフトな感触のスタンダードになりつつ自由なフレーズが舞う2曲目、意外な選曲で優しく語りかける3曲目、哀愁漂うスタンダードの4曲目、スペイシーなフリー・インプロヴィゼーションの5曲目、フレーズはソフトではないが叙情性と静けさを感じる6曲目、文字通りドラムソロの7曲目、シャープに斬り込んでいくギターが印象的な8曲目、マーク・ジョンソン作の有名な曲を再演している9曲目、メロディアスで優しいスタンダードでラストを飾る10曲目。

2017年11月18日 (土)

Undisonus Ineo/Terje Rypdal(ECM 1389)

1389

Undisonus Ineo/Terje Rypdal(ECM 1389)(輸入盤) - Recorded September 1986 and November 1987. Terje Tonnesen(Vln), Royal Philharmonic Orchestra, London, Christian Eggen(Cond), Glex Vocalis, The Rainbow Orchestra - 1. Undisonus Op.23 For Violin And orchestra 2. Ineo Op.29 For Choir And Chamber Orchestra

(03/12/24)テリエ・リピダルの本格的クラシック・オーケストラ作品。作曲者に徹しているようで、ギターの演奏はここでは出てきません。ジャケット写真に表されるように、ほの暗い北欧の雰囲気が漂いつつも、決してジャズ・ギタリストの余技ではない、素晴らしい作曲技術が出ていると思います。1曲目はヴァイオリンとオーケストラの曲。時おり地の底から湧いてくるようなサウンドと、やはり寒色系のオーケストラで、後半にやや盛り上がりをみせる部分があります。2曲目は合唱団が前面に出ています。こちらも地を這うようなサウンドから浮かび上がる合唱のほのかな光、という構図で、荘厳な教会音楽のように響いてくる部分もあります。ゆったりと、ゆったりと。ジャズ度はないので、聴く人を選ぶアルバムか。

2017年11月17日 (金)

City Of Eyes/Ralph Towner(G, P, Synth)(ECM 1388)

1388

City Of Eyes/Ralph Towner(G, P, Synth)(ECM 1388) - Recorded November 1988. Markus Stockhousen(Tp, Piccolo Tp, Flh), Paul MacCandless(Oboe, English Horn), Gary Peacock(B), Jerry Granelli(Ds, Electric Ds) - 1. Jamaica Stopover 2. Cascades 3. Les Douzilles 4. City Of Eyes 5. Sipping The Past 6. Far Cry 7. Janet 8. Sustained Release 9. Tundra 10. Blue Gown

ソロ(4曲)、デュオ(1曲)、トリオ(2曲)、クインテット(3曲)と様々な編成の演奏。全曲ラルフ・タウナーの作曲。曲によって現代音楽的だったり、いつものようなソロギターだったり、様々な表情。ソロのスマートなレゲエ風の1曲目、異国風かつ今風のサウンドがたたみかけてくるような2曲目、ベースとのデュオで少し躍動感のある綾織系統の中間色サウンドの3曲目、自由かつスペイシーでサウンドの感触だけで勝負しているようなタイトル曲の4曲目、ソロで明るい感触のメロディの5曲目、ピアノがしっとりした色をもたらす6曲目、ソロで明るいクラシックのような7曲目、ちょっとマイナー系でエスニックな香りも出てくる8曲目、陰影のあるやや硬派なサウンドが取り巻いている9曲目、ギターの多重録音でメロディアスな10曲目。

2017年11月16日 (木)

Danca Dos Escravos/Egberto Gismonti(G)(ECM 1387)

1387

Danca Dos Escravos/Egberto Gismonti(G)(ECM 1387) - Recorded November 1988. - 1. 2 Violoes(Vermelho) 2. Lundu(Azul) 3. Trenzinho Do Caipira(Verde) 4. Alegrinho(Amarelo) 5. Danca Dos Escravos(Preto) 6. Salvador(Branco) 7. Memoria E Fado(Marrom)

全7曲中、6曲はエグベルト・ジスモンチの作曲。彼は全編ギターで通しています(多重録音もあり)。6弦だけでなく、10弦、12弦、14弦と、 多弦ギターも使用しているそう。曲ごとに色も表記。フレーズが速めの割には淡さ加減が多い気がする、アルペジオが続くフレーズに浮かび上がるメロディが印象的な1曲目(朱色)、速いアルペジオの積み上げでサウンドが組み立てられていく2曲目(青)、エイトル・ヴィラ=ロボス作だけれども彼の作品のような哀愁と浮遊感のある3曲目(緑)、躍動感のあるアルペジオ兼メロディが印象に残る4曲目(黄)、15分もの大作でドラマチックな進行を持つ、タイトル曲でもある5曲目(黒)、エネルギッシュなコードを多用される盛り上がる6曲目(白)、メロディとしっとりとした表情がいい7曲目(茶色)。

2017年11月15日 (水)

Chartres/Paul Giger(Vln)(ECM New Series 1386)

1386

Chartres/Paul Giger(Vln)(ECM New Series 1386)(輸入盤) - Recorded At Summer Solstice 1988. - 1. Crypt 1+2 2. Crypt 3 3. Labyrinth 4. Crossing 5. Holy Center

(03/11/19)ヴァイオリン・ソロでの録音。フランスの教会の地下室や大聖堂の高いところ(?)での録音で、音響を確かめるための実験音楽なのか、ジャズに例えればフリー・インプロヴィゼーションのようなものなのか不明です。一部にヴァイオリンの表面を叩く音のようなものや、フレーズに前衛的な表現の部分(5曲目は何と持続音のみ!)もありますが、しっとりとメロディを奏でていく場面、テクニックを駆使していく場面も多いです。

2017年11月14日 (火)

Perotin/The Hilliard Ensemble(ECM New Series 1385)

1385

Perotin/The Hilliard Ensemble(ECM New Series 1385)(輸入盤) - Recorded September 1988. David James(Countertenor), John Potter(Tenor), Rogers Covey-Crump(Tenor), Mark Padmore(Tenor), Charles Daniels(Tenor), Gordon Jones(Baritone), Paul Hillier(Baritone) - 1. Viderunt Omnes 2. Veni Creator Spiritus 3. Alleluia Posui Adiutorium 4. O Maria Virginei 5. Dum Sigillum 6. Isaias Cecinit 7. Alleluia Nativitas 8. Beata Viscera 9. Sederunt Principes

(03/11/19)Perotinは13世紀の作曲家で、ポリフォニー(多声音楽)の確立の時期にいた一人だとされています。エコーが深く効いていて教会音楽らしく荘厳な雰囲気があります。やや明るめな曲も神秘性を感じます。アルバムの9曲中3曲は作者不詳(2、4、6曲目)。曲によって2声から7声までさまざまな構成。曲によっては下の方の持続音の上を舞い飛ぶメロディが印象的。当時からサウンド的には豊穣だったことを実感します。

2017年11月13日 (月)

The Music Of Stones/Stephan Micus(Shakuhachi, Tin Wistle, Stone Chimes, Resonating Stones, Voice)(ECM 1384)

1384

The Music Of Stones/Stephan Micus(Shakuhachi, Tin Wistle, Stone Chimes, Resonating Stones, Voice)(ECM 1384)(輸入盤) - Released 1989. Elmar Daucher(Resonating Stones), Gunther Federer(Voice, Resonating Stones), Nobuko Micus(Resonating Stones) - 1. Part 1 2. Part 2 3. Part 3 4. Part 4 5. Part 5 6. Part 6

(99/04/06)メインに使われているのは「共鳴する石?」大きくて四角く、切りこみのたくさん入っている石をアルバムの写真で見ることができます。エコーがかなりかかっていて何とも言えないスペイシーな間と音ですが、もうジャズのフリー・インプロヴィゼーションという域も大きく飛び越えているかもしれません。その共鳴した石の音の上を、ゆったりとたゆたうように尺八の音が舞っている13分台の1曲目、打楽器系の「石」による演奏の2曲目、音が高めの笛と鉄琴のような軽めの石の音とのコラボレーションの3曲目、石のみで11分間の空間的なドラマを作り上げていく4曲目、尺八のみでの実に日本的な間を感じる5曲目、この曲のみ4人が全員参加して石に加えてヴォイスも加わり、空間的で深みのある6曲目。

2017年11月12日 (日)

The Singles Collection/Terje Rypdal(G)(ECM 1383)

1383

The Singles Collection/Terje Rypdal(G)(ECM 1383) - Recorded August 1988. Allan Dangerfield(Key), Bjorn Kjellemyr(B), Audun Kleive(Ds) - 1. There Is A Hot Lady In My Bedroom And I Need A Drink 2. Sprott 3. Mystery Man 4. The Last Hero 5. Strange Behaviour 6. U.'N.I. 7. Coyote 8. Somehow, Somewhere 9. Steady 10. Crooner Song

全10曲中8曲がテリエ・リピダルの作曲。ここでの彼はロック的な路線をとり、そこにECM流のアレンジが加わって、面白いサウンドに仕上げています。ポップな感じのする北欧ロックとでも言えるような世界が広がっている1曲目、小刻みでヘヴィーなロック・リズムの上を縦横無尽にギターを弾きまくる2曲目、しっとりとした感じのバラードでせまる3曲目、陽気でファンクビート的なサウンドで進行する4曲目、ビートの上をアコースティック・ベースのソロも活躍する5曲目、チョッパー・ベースからハードなフリー・ファンクに向かう6曲目、やはり重ためのビートが効く7曲目、ちょっとのんびりした雰囲気のバラードの8曲目、ハード・ファンク的なノリがキマッて心地良い9曲目、ややスペイシーなロックでギターがまとわりつく10曲目。

2017年11月11日 (土)

Personal Mountains/Keith Jarrett(P)(ECM 1382)

1382

Personal Mountains/Keith Jarrett(P)(ECM 1382) - Recorded April 1979. Jan Garbarek(Ts, Ss), Palle Danielsson(B), Jon Christensen(Ds) - 1. Personal Mountains 2. Prism 3. Oasis 4. Innocence 5. Late Night Willie

’89年に10年前の東京公演のライヴが発表されました。全曲キース・ジャレットのオリジナル。1曲目はリズミカルでメロディアスにはじまって盛り上がり、やがて静かな美しいコラボレーションの場面に至るドラマチックな展開の16分台の曲。聴きやすく洗練されたフレーズやサウンドでせまってくる10分台の2曲目、ゆったり、かつしっとりと哀愁を帯びてメロディが舞うようなサウンドの、一部飛翔を試みる場面もある18分台の3曲目。分かりやすいメロディで明るく、そして優しく語りかけてくる4曲目。5曲目はECMでは珍しく、CDのみのボーナストラック。ノリがあって明るい8ビートの曲を、比較的カラッとした感触で演奏してくれます。 録音してかなり経ってからの発売されている理由は、やっぱり内容の良さかと思います。(02年9月19日発売)

2017年11月10日 (金)

Legend Of The Seven Dreams/Jan Garbarek(Ss, Ts, Fl)(ECM1381)

1381

Legend Of The Seven Dreams/Jan Garbarek(Ss, Ts, Fl)(ECM1381)(輸入盤) - Recorded July 1988. Reiner Bruninghaus(Key), Nana Vasconceros(Per), Ebarhard Weber(B) - 1. He Comes From The North 2. Aichuri, The Song Man 3. Tongue Of Secrets 4. Brother Wind 5. It's Name Is Secret Road 6. Send Word 7. Voy Cantando 8. Mirror Stone 1 9. Mirror Stone 2

(99/08/18)全曲ヤン・ガルバレクのオリジナル。大半の曲で参加するナナ・ヴァスコンセロスのカラーが強く影響しているアルバム。 ソロの曲も半分弱あります。多重録音の部分もあるようです。1曲目は牧歌的なテーマではじまりエキゾチックにパーカッションが絡む13分の曲、2曲目はパーカッションとのデュオの無国籍風。クァルテット編成ながら静かに流れていく3曲目、耳から離れないメロディアスなテーマではじまる幻想的な4曲目、フルートのソロ無国籍風の小品である5曲目、クァルテットで、北欧の重く沈んだ情景が浮かび上がるような6曲目、サックスの咆哮も冷たい感触を与えるやはりエキゾチックな7曲目。8-9曲目はそれぞれ1-2分ほどの作品で、サックスのソロが心の奥に染み込んでいきます。

2017年11月 9日 (木)

Big Map Idea/Steve Tibbetts(G, Dobro, Kalimba, Pianolin, Tapes)(ECM 1380)

1380

Big Map Idea/Steve Tibbetts(G, Dobro, Kalimba, Pianolin, Tapes)(ECM 1380)(輸入盤) - Recorded 1987-88. Marc Anderson(Ds, Per, etc), Marcus Wise(Tabla), Michelle Kinney(Cello) - 1. Black Mountain Side 2. Black Year 3. Big Idea 4. Wish 5. Station 6. Start 7. Mile 234 8. 100 Moons 9. Wait 10. 3 Letters

(03/08/15)アコースティック・ギターを中心に、タブラやパーカッションが絡んでくる独特の、しかもある程度安らぎのあるサウンドです。アメリカ田舎発のカントリー&インド風味無国籍サウンド、と言えばいいのかも。1曲目はそんな雰囲気のオリジナルかと思ったら、ロックのジミー・ペイジ作ということでビックリしました。他の曲はほとんどがSteve Tibbetts作かMarc Anderson作または共作。パーカッション(特にタブラ)の絡みの強さによってアメリカに近くなったりエキゾチックになったりします。激しく燃え上がるわけでもなく、ちょっと淡々としていて、どこか懐かしい響き。10曲目は組曲になっていて3部構成ですが、ここだけはシンフォニックでドラマチックな展開かなあと思えます。肩の力を抜いて聴けるアルバム。

2017年11月 8日 (水)

Dark Intervals/Keith Jarrett(P)(ECM 1379)

1379

Dark Intervals/Keith Jarrett(P)(ECM 1379) - Recorded April 11, 1987. - 1. Opening 2. Hymn 3. Americana 4. Entrance 5. Parallels 6. Fire Dance 7. Fire Prayer 8. Recitative

久しぶりのソロ・ピアノによる、東京のサントリーホールでのライヴ。今回は1曲の時間が短めですが、表現方法がちょっと変わってきたかも、と思わせる部分も あります。短くなっただけに、スゴみのある即興演奏。「オープニング」というタイトルの1曲目は、これでもかと言わんばかりの12分間の重厚な演奏。敬虔な過去の音楽を現代に再現したとも言える2曲目、静かに淡々と語りかけてくるような3曲目、短調のハーモニーとメロディが印象的な2分半ほどの4曲目、縦糸と横糸が複雑に絡み合ってできた布のような精緻な5曲目、タイトル「火の踊り」のとおり、揺らめく炎の中に垣間見る鍵盤のダンスの6曲目、真摯な祈りのつぶやきが音から聞こえるような7曲目、穏やかに時間が流れていく11分台の8曲目。(01年8月22日発売)

2017年11月 7日 (火)

Heinz Reber/Mnaomai, Mnomai(ECM New Series 1378)

1378

Heinz Reber/Mnaomai, Mnomai(ECM New Series 1378)(輸入盤) - Recorded October 1990. Tschin Zhang(Voice), Ellen Horn(Voice), Thomas Demenga(Cello, Viola), Terje Rypdal(G), Jon Christensen(Ds) - 1. Part 1 2. Part 2 3. Part 3 4. Part 4

(03/11/19)20世紀の現代音楽家Heinz Reberの作品。ヴォイス(ポエトリー・リーディング)が2人参加し、テリエ・リピダルとヨン・クリステンセンが参加したりと、硬派なジャズのインプロヴィゼーション(実際は書き譜なのでしょうが)をイメージします。抑制が取れていてスペイシー、かつアヴァンギャルドな部分も。もちろん現代音楽的に響くところも。Tschin Zhangの中国語の語りは’89年中国の天安門事件のとき書かれた詩とのこと。

2017年11月 6日 (月)

Mozart/Scelsi/Part/Bartschi/Busoni/Werner Bartschi(P)(ECM New Series 1377)

1377

Mozart/Scelsi/Part/Bartschi/Busoni/Werner Bartschi(P)(ECM New Series 1377)(輸入盤) - Recorded July 1988. - 1. Wolfgang Amadeus Mozart: 1. Fantasie C-moll KV475 Giacinto Scelsi: 2-5. Vier Illustrationen Zu Den Verwandlungen Vishnus Arvo Part: 6. Fur Alina Wolfgang Amadeus Mozart: 7. Adagio H-moll KV540 Werner Bartschi: 8. Fruhmorgens Am Daubensee Frruccio Busoni: 9. Toccata Wolfgang Amadeus Mozart: 10-12. Sonate B-Dur KV333

(04/04/04)18世紀オーストリアの有名な作曲家モーツァルトの曲を最初、最後、中ほどにちりばめ、そこに各種20世紀現代音楽家の作品を当てはめていくピアノ作品。モーツァルトの作品は、いかにもクラシックという感じの、聴いたことがあるようなメロディアスな曲が多いです。演題音楽作品の方はあまり難解なものは多くなく、そのサウンドは情景的かも。彼自身の作曲の曲も8曲目にあります。ペルト作品は小品ですが静謐。

2017年11月 5日 (日)

Andina/Dino Saluzzi(Bandoneon, Fl)(ECM 1375)

1375

Andina/Dino Saluzzi(Bandoneon, Fl)(ECM 1375) - Recorded May 1988. - 1. Dance 2. Winter 3. Transmutation 4. Remoteness 5. Tango Of Obilivion 6. Choral 7. Waltz For Verena 8. Andina 9. Memories

全曲ディノ・サルーシの作曲。ほとんどの曲がバンドネオンのソロ。でもいわゆるアルゼンチンタンゴではありません。複雑なフレーズの場面もありますが、空間を生かした哀愁を帯びたメロディーが印象に残ります。やはり無機的な冷めた感触もある「ダンス」な感じの1曲目、冬景色を思わせるような切なげな響きやゆったりしたサウンドの2曲目、やや温かみがあってドラマチックでクラシック的なサウンドの3曲目、メロディ中心で素朴で牧歌的な4曲目、「タンゴ」のタイトルですが、もっと淡い寒色系のサウンドの5曲目、なぜか賛美歌を聴いているような雰囲気の6曲目、優しい透明感のあるワルツの7曲目、タイトル曲の8曲目、スペイシーな淡色系の空間が広がるタイトル曲の8曲目、さらに包み込むような小品の9曲目。

2017年11月 4日 (土)

Orchestra/Eberhard Weber(B, Per, Key)(ECM 1374)

1374

Orchestra/Eberhard Weber(B, Per, Key)(ECM 1374) - Recorded May and August 1988. Herbert Joos(Flh), Anton Jillich(Flh), Rudolf Diebetsberger(French Horn), Thomas Hauschild(French Horn), Wolfgang Czelusta(Tb), Andreas Richter(Tb), Winfried Rapp(BTb), Franz Stagl(Tuba) - 1. Seven Movements 2. Broken Silence 3. Before Dawn 4. Just A Moment 5. Air 6. Ready Out There? 7. Too Easy To Leave 8. One Summer's Evening 9. A Daydream 10. Trio 11. Epilogue

全曲エバーハルト・ウェーバーの作曲。エフェクターの効いたアコースティック・ベースの音が印象的。「オーケストラ」と いっても、ブラス・セクションを使ったのは2曲(1、7曲目)で、他の 9曲はソロ。結局、彼自身が「オーケストラ」。12分台の大作の1曲目は、哀愁漂う、時にアルペジオのような、時にメロディを弾くベースが前面に出てきて、他のベーシストのアプローチと違ったサウンド。7曲目は3分の作品ながら重厚なアンサンブルが聴けます。2-6、8-11曲目まではベースソロですが、時にアルコで、時にピチカートで、やはりメロディアスな個性的なサウンドを奏でています。ソロでも曲によって表情が違うのが面白い。4曲目はスピーディな小品、6曲目はスラップ奏法での曲。何曲かではシンセサイザーとの多重録音。

2017年11月 3日 (金)

Triplicate/Dave Holland Trio(B)(ECM 1373)

1373

Triplicate/Dave Holland Trio(B)(ECM 1373) - Recorded March 1988. Steve Coleman(As), Jack DeJohnette(Ds) - 1. Games 2. Quiet Fire 3. Take The Coltrane 4. Rivers Run 5. Four Winds 6. Triple Dance 7. Blue 8. African Lullaby 9. Segment

ベテラン勢を相手に頑張るスティーヴ・コールマン参加のピアノレス・トリオのアルバム。3人とも変拍子は得意なミュージシャンです。9曲中4曲はデイヴ・ホランド作。スティーヴ・コールマンの作品が1曲目にきていることで、彼の重要性をうかがい知る事ができます。静かでメロディが印象的な2曲目。デューク・エリントン作の3曲目とチャーリー・パーカー作の9曲目の演奏は結局彼らの土俵の中に引き込んでしまう個性的な演奏。静かな局面から徐々に盛り上がっていく4曲目、ラテン・ビートで変拍子の6曲目、テーマが印象的なジャック・ディジョネット作の7曲目。8曲目もトラディショナルということなのですが、彼らの曲のように聞こえます。通して聴くと自由度の高いこのトリオの個性が際立ってきます。

2017年11月 2日 (木)

The Lamp And The Star/Alex Cline(Per, Voice)(ECM 1372)

1372

The Lamp And The Star/Alex Cline(Per, Voice)(ECM 1372)(輸入盤) - Recorded September 1987. Aina Kemanis(Voice), Jeff Gauthier(Vln, Viola, Voice), Hank Roberts(Cello, Voice), Wayne Peet(P, Org), Eric Von Essen(B), Nels Cline(Voice), Susan Rawcliffe(Didjeridu) - 1. A Blue Robe In The Distance 2. Eminence 3. Emerald Light 4. Alter Stone 5. Accepting The Chalice

(03/08/15)全曲Alex Clineの作曲。ヴォイスやヴァイオリン、パーカッションなどの楽器の使用で、ジャズらしからぬ特色のあるサウンドが展開しています。静かにはじまって現代的な映画のバックに流れていくようなちょっと暗い弦とヴォイスの響き、中間色系の幻想的なピアノ、後半のややアグレッシヴな展開、そして静かな弦とヴォイスと、徐々に流れが動いていく16分台の1曲目。やや遠くから聴こえてくるヴォイスや弦と時折り盛り上がるドラムスやパーカッションの対比が面白い2曲目、独特の浮遊感から、ピアノが入ってゆったりとした流れを感じさせる3曲目、漂っていくヴォイスや弦を、パーカッションなどが派手に盛り上げる展開をみせる12分台の4曲目、出だしがスペイシーでミステリアスなヴォイスや弦が響く5曲目。

2017年11月 1日 (水)

Cosi Lontano...Quasi Dentro/Markus Stockhausen(Tp, Flh, Synth)/Gary Peacock(B)(ECM 1371)

1371

Cosi Lontano...Quasi Dentro/Markus Stockhausen(Tp, Flh, Synth)/Gary Peacock(B)(ECM 1371) - Recorded March 1988. Fabrizio Ottaviucci(P), Zoro Babel(Ds) - 1. So Far... 2. ...Forward... 3. ...Late... 4. ...Across Bridges... 5. ...In Parallel... 6. ...Breaking... 7. ...Through... 8. ...Almost Inside...

超空間的双頭バンド。静寂の時間の方が長いフリーの世界なので、音数より間の方が気になるアルバム。全員作曲者に名を連ねているので、やはり全曲フリー・インプロヴィゼーションの世界か。禅問答ではないけれど、フェード・インしてフェード・アウトしていくような曲名。1曲目は前半ドラムスが中心で、その後他の楽器が漂う世界。高めの音域のベース・ソロが炸裂する2曲目、ゆったりと研ぎ澄まされたホーンが伸びる、間の3曲目、珍しくベースやホーンがリズミックで速めの展開の4曲目、ホーンが静かにメロディを奏でて、他のメンバーも緊張感のある5曲目、パルス的に音に反応していく、間のある6曲目、やはりスペーシーで研ぎ澄まされたサウンドの7曲目、静寂に近い中を各楽器がゆったりとソロをとっていく8曲目。

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