2010年2月 7日 (日)

Pastorale/Stefano Battaglia(P, Prepared P)/Michele Rabbia(Per, Electronics)

2120
Pastorale/Stefano Battaglia(P, Prepared P)/Michele Rabbia(Per, Electronics)(ECM 2120)(輸入盤) - Recorded March 2009. - 1. Antifona Libera (A Enzo Bianchi) 2. Metaphysical Contlations 3. Monasterium 4. Oracle 5. Kursk Requiem 6. Cantar Del Alma 7. Spirits Of Myths 8. Pastorale 9. Sundance In Balkh 10. Tanztheater (In Memory Of Pina Bausch) 11. Vessel Of Magic

(10/02/06)Stefano Battagliaの作曲ないしは2人の共作(タイトル曲の8曲目はインスパイア曲)。フリー・インプロヴィゼーションとメロディ的曲との混合。エレクトロニクスとパーカッションが効果的に使われています。これらの相性は割といい。1曲目の静かな感じと哀愁、メロディ的に補助をする空間的なエレクトロニクスのメロディと、導入部としてのつかみはバッチリ。ただ、2曲目以降、いかにも空間的フリーというような曲もあります。9曲目など、エスニックな面も曲によっては出ています。メロディよりは音がせまる部分は、本来メロディ楽器であるピアノを非イディオム的に使う部分があって、その分とっつきにくさもあるかも。4曲目のような、少し激しさをともなうメロディの曲もありますが、それでもECM的か。不思議なバランス。

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2010年2月 6日 (土)

Un Jour Si Blanc/Francois Couturier(P)

2103_2
Un Jour Si Blanc/Francois Couturier(P)(ECM 2103)(輸入盤) - Recorded September 2008. 1. L'aube 2. Un Calme Martin Ogange 3. Lune De Miel 4. L'intemporel 5. Le Soleil Rouge 6. Der Blaue Reiter 7. Sensation 8. Un Jour Si Blanc Colors: 9. Part 1 10. Part 2. 11. Part 3 12. Part 4 Clair-Obscur: 13. Part 1 14. Part 2 15. Voyage D'hiver 16. Par Les Soirs D'ete 17. Moonlight

(10/02/06)ソロ・ピアノのアルバムで、全曲Francois Couturierの作曲(おそらくフリー・インプロヴィゼイションか)。60分で17曲(組曲になっているものも含む)は、短い物語の連なりを聴いているようでもあり、一連のストーリーのようでもあり。何曲かはバッハ、タルコフスキーその他にインスパイアされた曲があるけれど、温度感の低い、クラシック的な淡々とした演奏は、ジャズのインプロヴィゼーションとは別な次元にあるような音楽。ちょうどNew Seriesとのボーダーに近いところを行くというか、キースの感触とも比較されうるようなECMレーベルの独自のインプロヴィゼーションの世界。氷のような冷たさと、きらびやかさが同居していて、それでいて静かな感触を持っています。奥に沈んでいくような時もあり、やはりクラシック的。

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2009年12月10日 (木)

Sleeves of Desire - A Cover Story

Ecmsleeves
’96年に出た「Sleeves of Desire - A Cover Story」、当時この本を確かディスクユニオンの御茶ノ水店で入手した記憶があります。偶然その時の在庫の最後の1冊でした。値段ははっきり覚えてないけれど、7千円台だったかな。ECM初期から1500番台の途中までの紹介。今年出た「Windfall Light - The Visual Language of ECM」に比べ、大きさはやや小ぶり。そしてジャケット写真も、今よりは幅広いいろいろなデザインがあって、悪く言えばバラバラなところもある感じ。本としての完成度は新作の方が高いと思います。それでも、この2冊の本は、時代的につながっているんですよね。

この本を入手したおかげで、ECMを「集める」という行為に、その後ズブズブと入っていきました。今ではECMの番号付きでCDで発売されたものは、揃っていると思います。何とも罪作りな1冊ではありました。

Sleeves of Desireが入手できなくなって久しいですが、何とかこの本も再印刷してくれないかな、と思います。1-2年前かな? ECM本社に在庫がいくらか発見されて、その在庫分を発売。日本からも注文された方がけっこういたようで、もちろん世界中から注文があったんでしょうね。すぐ売切れてしまったようでした。

手元にあるのはもうボロボロです(写真でも分かりますよね)けど、大事に取っておきたいと思います。

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2009年12月 9日 (水)

Windfall Light - The Visual Language of ECM

Ecmwindfall
「Windfall Light - The Visual Language of ECM」という英語版(他に独語版もあります)の本が出ました。この本はECMのジャケットを中心に紹介する写真の本で、内容的には’96年に出た「Sleeves of Desire - A Cover Story」の続きになります。前の本が出たときは、1500番台の途中までのアルバムのジャケット写真が掲載されていましたが、今回はその続編。

レーベル設立からある程度の期間は音的にもジャケット的にも試行錯誤が続いたと思われますが、今回の書籍が発売されたのは、それ以降’09年の途中までのジャケット写真が中心で、レーベルとしての統一性がとれていて、その集合体として恐ろしいほどまでの芸術性や、美しさを感じ取ることができます。印刷も良く、本物のCDジャケットを眺めているより迫力があって、このレーベルに興味がある方のみならず、デザインや写真などに興味がある人を含めて、この本を見てみる価値はあると思います。

また巻末近くにはECM初期のECM1001から順番に、小さいジャケ写が並んでいて、こちらの方も資料的価値があると言えます。ただし、CDとLPでジャケ違いのものは、どちらを掲載するかで統一性が取れていないケースもあるようです。

それにしても素晴らしい本が出たものです。ジャケット写真や他の写真類にただただ圧倒されるばかり。当分は眺めて暮らす生活が続きそうです。

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2009年11月30日 (月)

Valentin Silvestrov/Sacred Works

2117
Valentin Silvestrov/Sacred Works(ECM New Series 2117)(輸入盤) - Recorded 2006-2007. Kiev Chamber Choir, Mykola Hobdych(Cond) - 1-12. Liturgical Chants 13-14. Two Spiritual Songs 15-16. Two Spiritual Chants 17-18. Two Psalms Of David 19-20. Diptych 21-23. Alleluia

(09/11/29)Valentin Silvestrovは20-21世紀ウクライナのキエフ出身の現代音楽家。ここでは19-20曲目のみ’95年作で、他は’05-06年の作曲です。宗教的な題材だと思うのですが、荘厳な雰囲気で、和声も安定しているので、現代音楽というよりは、新しいのに教会音楽として、安心して聴くことができます。ゆったりと繰り広げられているので、ある意味ヒーリング的な効果もあって、落ち着きます。ECM的な教会サウンドの世界。

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2009年11月29日 (日)

Chiaroscuro/Ralph Towner(G)/Paolo Fresu(Tp, Flh)

2085
Chiaroscuro/Ralph Towner(G)/Paolo Fresu(Tp, Flh)(ECM 2085)(輸入盤) - Recorded October 2008. - 1. Wistful Thinking 2. Punta Giara 3. Chiarocuro 4. Sacred Place 5. Blue In Green 6. Doubled Up 7. Zephyr 8. The Sacred Place (Reprise) 9. Two Miniatures 10. Postlude

(09/11/29)2人の共作が9-10曲目のアルバムラストに2曲あり、5曲目が有名な、やや静かで哀愁度の高い、2人の息も合っている「ブルー・イン・グリーン」、そして残りの1-4、6-8曲目がラルフ・タウナーの作曲。パオロ・フレスのトランペット(フリューゲル・ホーン)が透明度が高いサウンドとクリアーなメロディなのと、タウナーのクラシックや12弦ギター(時にバリトン・ギターも)の響きの相乗効果で、スペイシーな、ECMらしいデュオが繰り広げられています。いつもよりは温度感がほど良く高め。何となくクラシックの曲を聴いているような雰囲気も。7曲目は丁々発止のけっこう激しいやり取りの部分も。9-10曲目のインプロヴィゼーション?の曲も完成度は高いです。10曲で46分ほどなので、もう少し長くても、と思う内容。

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2009年11月26日 (木)

Colours/Ebarhard Weber

2133
Colours/Ebarhard Weber(ECM 2133-35)(輸入盤) - Yellow Fields: Recorded September 1975. Charlie Mariano(Ss, Shenai, Nagaswaram), Rainer Bruninghaus(Key), Jon Christensen(Ds) - 1. Touch 2. Sand-Glass 3. Yellow Fields 4. Left Lane Silent Feet: Recorded November 1977. Rainer Bruninghaus(P, Synth), Charlie Mariano(Ss, Fl), John Marshall(Ds) - 1. Seriously Deep 2. Silent Feet 3. Eyes That Can See In The Dark Little Movements: Recorded July 1980. Charlie Mariano(Ss, Fl), Rainer Bruninghaus(P, Synth), John Marshall(Ds, Per) - 1. The Last Stage Of A Long Journey 2. Bali 3. A Dark Spell 4. Little Movements 5. 'No Trees?' He Said

(09/11/26)Yellow Fields(ECM 1066), Silent Feet(ECM1107), Little Movements(ECM 1186)の3枚が「Colours」というグループで録音された、というくくりで選ばれたCD-BOX。メンバーはほとんど不動で、最初の1枚だけドラムスにヨン・クリステンセンが入り、他の2枚はジョン・マーシャルになっています。ほとんどの曲がエバーハルト・ウェーバーの作曲で"Little Movements"の2曲目だけ、Rainer Bruninghausの作曲。彼の独特なエフェクターのかかったエレキベースが印象的で。曲も流れるような幻想的なものが多く、時にかなりビートが効いている曲もあったり、やはりグループのサウンドとしては独自のものがあります。ただ、最初のCDを持っている人にとっては、リマスターでもなく、同じものを買っていることにはなるのですが。

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2009年11月15日 (日)

Phantasy Of Spring/Carolin Widmann(Vln)/Simon Lepper(P)

2113
Phantasy Of Spring/Carolin Widmann(Vln)/Simon Lepper(P)(ECM New Series 2113)(輸入盤) - Recorded October and December 2006. - 1. Morton Feldman: Spring Of Chosreos Bernd Alois Zimmermann: 2-4. Sonate Fur Violine Und Klavier Arnold Schonberg: 5. Phantasy For Violin With Piano Accompaniment Op.47 Iannis Xenakis: 6. Dikhthas

(09/11/13)20世紀の現代音楽家、モートン・フェルドマン、ベルント・アロイス、アーノルド・シェーンベルク、ヤニス・クセナキスの曲をヴァイオリンとピアノのデュオで演奏しています。曲も’49年から’79年と幅広いですが、どの曲も現代音楽の真っ只中のサウンド。難解ですけど、現代音楽では有名な曲たちだそうです。静かな場面もある程度あるのですが、時に激情があふれるような盛り上がりがあって、やはり超絶技巧なんだろうなと。

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2009年11月14日 (土)

Othmar Schoeck/Notturno

2061
Othmar Schoeck/Notturno(ECM New Series 2061)(輸入盤) - Recorded December 2007. Christian Gerhaher(Baritone), Rosamunde Quartett: Andreas Reiner(Vln), Diane Pascal(Vln), Helmut Nicolai(Viola), Anja Lechner(Cello) - Notturno: 1. Ruhig 2. Presto 3. Unruhig bewegt 4. Ruhig Und Leise 5. Rasch Und Kraftig (Quasi Recit.)

(09/11/13)Othmar Schoeckは20世紀スイスの現代音楽家。ここでは歌曲が収められていて、19世紀の詩人Nikolaus LenauとGottfried Kellerの詩が取り上げられています。Notturnoの曲は1931-33年の作曲。ロマン派と言われていますが、曲調からすると現代音楽とクラシックの間にあるような感じのサウンドです。バリトン(Christian Gerhaher)が歌っていますけど、メロディや音程などそう簡単には歌えないだろうなあ、と思うプロの世界。

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2009年11月13日 (金)

Diminuito/Rolf Lislevand(Lutes, Vihuela De Mano)

2088
Diminuito/Rolf Lislevand(Lutes, Vihuela De Mano)(ECM New Series 2088)(輸入盤) - Recorded October 2007 and May 2008. Linn Andrea Fuglseth(Voice), Anna Maria Friman(Voice), Giovanna Pessi(Triple Harp), Marco Ambrosini(Nycklharpa), Thor-Harald Johnsen(Chitarra Battente, Vihuela De Mano, Lutes), Michael Behringer(Clavichord, Org), Bjorn Kjellemyr(Colascione), David Mayoral(Per) - 1. Ricercata Prima 2. Saltarello 3. Piva 4. Petit Jacquet - Quinta Pars 5. La Perra Mora 6. Susanne Un Jour - Recercada Settima 7. Canon - La Spagna - Passamezzo Gaillard - Recercada Segunda 8. Fantasia Que Contrahaze La Harpa En La Manera De Ludovico 9. Vestiva Colli - Recercada Quinta 10. Tourdion

(09/11/13)16世紀の作曲家の古楽、あるいは作曲者不詳の曲をRolf Lislevandがアレンジをして、古楽器で聴かせています。当時の音楽をそのまま聴かせるような楽譜は残っていないと思われるので、言わば再現なのですが、なかなか雰囲気は出ています。奏法には詳しくないですが、現代的味付けやフレーズも場面によってはあるように思われます。ちょっとエキゾチックで、速いパッセージもあったりと、なかなか新鮮に聴けるサウンド。

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2009年11月10日 (火)

Febula Suite Lugano/Christian Wallumrod(P, Harmonium, Toy P) Ensemble

2118
Febula Suite Lugano/Christian Wallumrod(P, Harmonium, Toy P) Ensemble(ECM 2118)(輸入盤) - Recorded June 2009. Eivind Lonning(Tp), Gjermund Larsen(Vln, Hardanger Fiddle, Viola), Tanja Orning(Cello), Giovanna Pessi(Baloque Harp), Per Oddvar Johansen(Ds, Per, Glockenspiel) - 1. Solemn Mosquitoes 2. Pling 3. Drum 4. Jumpa 5. Dancing Deputies 6. Quote Funebre 7. Scarlatti Sonata 8. Snake 9. Knit 10. Duo 11. I Had A Mother Who Could Swim 12. Blop 13. The Gloom And The Best Man 14. Jumpa #2 15. Valse Dolcissima 16. Glissando 17. Mosquito Curtain Call 18. Solo

(09/11/09)3、7、10、17曲目以外はChristian Wallumrodの作曲。使用楽器から見ても分かるとおり、古楽、バロック音楽とインプロヴィゼーションを合わせた感じの音楽。1曲目はトランペットがちょっと妖しい感じですが、他は落ち着いたサウンドで、New Seriesに入れても違和感がないのでは、と思わせる雰囲気。7曲目はドミニコ・スカルラッティの作曲。インプロヴィゼーション度も、ドラムスやパーカッションも入っていたりして、耳を凝らしてみればフレーズも気がつきますが、クラシックでも使用される楽器や古楽器のサウンドが目立っていて、ECMでしか成しえない折衷サウンドなのは確かです。これをジャズと扱うかどうかは聴き手には微妙ですが。65分ほどで18曲と、中くらいの長さの曲と小品が交ざりあう静かな作品。

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2009年11月 8日 (日)

Restored, Returned/Tord Gustavsen(P) Ensemble

2107
Restored, Returned/Tord Gustavsen(P) Ensemble(ECM 2107)(輸入盤) - Recorded January 2009. Tore Brunborg(Ts, Ss), Kristin Asbjornsen(Vo), Mats Eilertsen(B), Jarle Vespested(Ds) - 1. The Child Within 2. Wat In 3. Lay Your Sleeping Head, My Love 4. Spiral Song 5. Restored, Returned 6. Left Over Lullaby No.2 7. The Swirl/Wrapped In A Yielding Air 8. Left Over Lullaby No.1/O Stand, Stand At The Window 9. Your Crooked Heart 10. The Gaze 11. Left Over Lullaby No.3

(09/11/08) 全曲トルド・グスタフセンの作曲で、歌詞はW.H.Audenのもの。歌詞がある曲は3、5、7曲目後半、8曲目後半。他の曲でもコーラス的にヴォーカルが入ることがあります。編成は標準的なクァルテット(曲によりの参加ですが)+時々ヴォーカルなのですが、そこはECM的に静かなサウンドがメインにあって、ジャズっぽいサウンドはほとんど姿を見せずに、時おりなだらかな緊張感を見せつつ進行して行きます。ヨーロッパ的な感じながら4曲目は多少盛り上がりを示しています。10曲目はエキゾチックだったり、多少ジャズ的。ただ、タイトル曲の5曲目はややエキゾチックなヴォーカル曲で、少しですがポップなメロディの曲。ECMならではのミステリアスさとポピュラー性を併せ持ったような不思議な北欧系サウンドです。

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2009年11月 1日 (日)

Dark Eyes/Tomasz Stanko(Tp) Quintet

2115
Dark Eyes/Tomasz Stanko(Tp) Quintet(ECM 2115)(輸入盤) - Recorded April 2009. Alexi Tuomarlia(P), Jakob Bro(G), Anders Christensen(B), Olavi Louhivuori(Ds) - 1. So Nice 2. Terminal 7 3. The Dark Eyes Of Martha Hirsch 4. Grand Central 5. Amsterdam Avenue 6. Samba Nova 7. Dirge For Europe 8. May Sun 9. Last Song 10. Etiuda Baletowa No.3

(09/10/31)7、10曲目がクリストフ・コメダ作で、他は全てトーマス・スタンコ作曲。バックのミュージシャンもスタンコの地域の人たちか。ベースはエレクトリック・ベース。ちょっと陰鬱な表情のゆったりとしたサウンドの曲が多めで、これはまさにスタンコならではの耽美的な世界。あるときには寄り添い、あるときには語り合い、そんな感じのサウンド。ただ、2曲目は少しビートが聴いていて、ややアップテンポ(?)ながら、メロディ楽器は叙情的。タイトル曲と思われる3曲目は動いては立ち止まると思ったら中途からアップテンポの4ビートのジャズで、ちょっとハードなアドリブ。フレーズが出ては間もある、おとなしめのフリーのようなアプローチの曲も。7曲目は流れるようなフュージョン・タッチに近いです。基本はスタンコ節ですね。

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2009年10月31日 (土)

The Astounding Eyes Of Rita/Anouar Brahem(Oud)

2075
The Astounding Eyes Of Rita/Anouar Brahem(Oud)(ECM 2075)(輸入盤) - Recorded October 2008. Klaus Gesing(Bcl), Bjorn Meyer(B), Khaled Yassine(Darbouka, Bendir) - 1. The Lover Of Beirut 2. Dance With Waves 3. Stopover At Dibouti 4. The Astounding Eyes Of Rita 5. Al Birwa 6. Galilee Mon Amour 7. Walking State 8. For No Apparent Reason

(09/10/31) 全曲アヌアル・ブラヒムの作曲。哀愁を帯びたいつものイスラム世界と西洋音楽との折衷サウンドが印象的ですが、珍しく明るいサウンドの曲調の曲もあり。管楽器がバス・クラリネットなのがエキゾチックです。そのエキゾチックさとECMらしさを満喫できるのが、彼の曲調で作曲された1曲目、彼の明るい面を聴くことができるけど憂いもあったりする16ビート調の2曲目、ちょっとリズミカルで明るい不思議なサウンドを奏でる3曲目、哀愁が強いながらもある程度賑やかに進んでいくタイトル曲の4曲目、中盤パーカッションが効いてリズミカルかつエスニックな5曲目、少し憂いの帯び加減の静かなミディアム・ファンクの6曲目、静かにやや明るい世界をさまようような7曲目、エスニック色が強いながらリズミカルな8曲目。

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2009年10月10日 (土)

Testament/Paris/London/Keith Jarrett(P)

2130
Testament/Paris/London/Keith Jarrett(P)(ECM 2130-32)(輸入盤) - (CD1)Paris - Recorded November 26, 2008. - 1-8. Part 1-8 (CD2-3)London - Recorded December 1, 2008. - 1-12. Part 1-12

(09/10/10)CD3枚組で、1枚目がパリの、2-3枚目がロンドンでのソロ・ピアノによるライヴの即興演奏。昔に比べて1曲あたりの時間が短くなっていますが、曲名は「パートいくつか」だけでの表示。曲が短い分、そのエッセンスが凝縮されていて、クラシックあるいは現代音楽的な感触にも似た演奏や、牧歌的で大らかな、また美しくて静かな、あるいはお得意のワン・コード進行や、フリーのような演奏もあります。平坦な時間が通り過ぎることもあれば、静かだったり盛り上がったり、ドラマチックな展開に息をのむ部分もあり、やはりCD3枚で出るだけのことはある内容。オーソドックスなジャズ色は全然ないので好き嫌いはあると思いますけど、これだけ長時間をソロ・ピアノで聴かせてくれるピアニストはめったにいないと思います。

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