2009年7月 2日 (木)

Mostly Coltrane/Steve Kuhn(P) Trio w/Joe Lovano(Ts, Tarogato)

2099
Mostly Coltrane/Steve Kuhn(P) Trio w/Joe Lovano(Ts, Tarogato)(ECM 2099)(輸入盤) - Recorded December 2008. David Finck(B), Joey Baron(Ds) - 1. Welcome 2. Song Of Praise 3. Crescent 4. I Want To Talk About You 5. The Night Has A Thousand Eyes 6. Living Space 7. Central Park West 8. Like Sonny 9. With Gratitude 10. Configuration 11. Jimmy's Mode 12. Spiritual 13. Trance

(09/07/01)ジョン・コルトレーンの作品とそのゆかりの曲の演奏が中心。スティーヴ・キューンの作曲も9、13曲目に。オリジナルがメインではないのはキース・ジャレット以外では珍しい。テンポが曖昧な進行の曲、静かなサウンドの曲が多いですが、2曲目の中盤部ではしっかり4ビートの演奏だし、5曲目は時にアップテンポの4ビートの元気な曲。8曲目はベースゆったり、曲は元気です。10曲目は激しいフリー。ジョーイ・バロンのドラムスも、なかなか鋭さを見せています。それにしてもリーダーの影響か、曲によっては耽美的なバラードの情景。ジョー・ロバーノのテナー・サックスも、コルトレーンとはタイプが違うはずなのに、不思議とマッチしていますし。でも12曲目はモーダルな8分の6拍子で、コルトレーンを彷彿とさせます。

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2009年7月 1日 (水)

Brewster's Rooster/John Surman(Bs, Ss)

2046
Brewster's Rooster/John Surman(Bs, Ss)(ECM 2046)(輸入盤) - Recorded September 2007. John Abercrombie(G), Drew Gress(B), Jack DeJohnette(Ds) - 1. Slanted Sky 2. Hilltop Dancer 3. No Finesse 4. Kickback 5. Chelsea Bridge 6. Haywain 7. Counter Measures 8. Brewster's Rooster 9. Going For A Burton

(09/07/01)1曲目がJohn Warren作で5曲目がビリー・ストレイホーン作、他は全曲ジョン・サーマン作。スゴいメンバー。音は音圧全体が低めな感じがします。意図的か。メランコリックで静かな展開を持つ、夢の中を漂う1曲目、小刻みなリズムで躍動感を出し、少しラテン的またはファンク的なベースのアプローチの2曲目、ちょっと引っ掛かりがあるジャズ的なサウンドの3曲目、4ビートではなくてもアップテンポで斬り込みの鋭い4曲目、しっとりとしたバラードで温かみも聴かせる5曲目、フリーのアプローチで徐々に盛り上がっていく6曲目、中盤は温度感が高くないまま走っていく曲調の10分台の7曲目、8分の9拍子でリズミカルかつ割と淡々と進むタイトル曲の8曲目、やや激しい感じのファンクなのですが音圧で惜しい9曲目。

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2009年6月24日 (水)

Saudacoes/Egberto Gismonti(G)

2082
Saudacoes/Egberto Gismonti(G)(ECM 2082/83)(輸入盤) - Recorded Augusut 2006, April and May 2007. Camerata Romeu, Zenaida Romeu(Cond), Alxandre Gismonti(G) - [CD1] Sertos Veredas - Tributo A Miscigenacao: 1. Sertos Veredas 1 2. Sertos Veredas 2 3. Sertos Veredas 3 4. Sertos Veredas 4 5. Sertos Veredas 5 6. Sertos Veredas 6 7. Sertos Veredas 7 - Palhaco Na Caravela [CD2] Duetos De Violos: 1. Lundu 2. Mestico & Caboclo 3. Dois Violoes 4. Palhaco 5. Danca Dos Escravos 5. Chora Antonio 7. Zig Zag 8. Carmen 9. Aguas & Danca 10. Saudacoes

(09/06/21)CD1枚目はエグベルト・ジスモンチは作曲(一部共作)のみで、クラシックの弦楽楽団による演奏。なので現代音楽のジャンルに入ると思います。CD2枚目はギターのデュオの演奏。Alxandre Gismontiのソロが4、6曲目、彼の作曲が6曲目。エグベルト・ジスモンチのソロは10曲目で、主に彼の作曲ないしは共作。1枚目は現代音楽でも難解さはあまりなく、それでも西欧的で温度感は低め。ラストに分かりやすいメロディ。CD2枚目は、再演曲もあって、意味過去の再演と現在進行形の彼のギターを聴けるところに意義があるかも。乾いたクラシックギターの音と速いフレーズの技巧がスゴい。ただ、インプロヴィゼーションはあっても、ジャズとは離れたサウンドなので、聴く人を選ぶか。傍系レーベル「Carmo」のマークも。

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2009年6月23日 (火)

Remembering Weather Report/Miroslav Vitous(B) Group w/Michel Portal(Bcl)

2073
Remembering Weather Report/Miroslav Vitous(B) Group w/Michel Portal(Bcl)(ECM 2073)(輸入盤) - Recorded Fall 2006 and Spring 2007. Franco Ambrosetti(Tp), Gary Cambell(Ts), Gerald Cleaver(Ds) - 1. Variations On W. Shorter 2. Variations On Lonely Woman 3. Semina (In Three Parts) 4. Surfing With Michel 5. When Dvorak Meets Miles 6. Blues Report

(09/06/21)2曲目がオーネット・コールマン作で他の曲はミロスラフ・ヴィトウスの作曲。ただし1曲目はウェイン・ショーターの曲の変奏曲で、「ネフェルティティ」が顔を出しています。ウェザー・リポートのトリビュート性はあまり関係ないような気がしていて、空間の中にヴィトウスの今が垣間見えるというところでは。緊張感のある「ネフェルティティ」が自由に展開していて、各楽器が絡み合っている1曲目、テンポの感覚がややあいまいなままゆったり進んでいく2曲目、スペイシーな中でソロかテーマか曖昧なまま各楽器が登場していく13分台の3曲目、ミシェル・ポルタルとの寄り添いながら緊張感のあるデュオの4曲目、空間的ながらもベースのアルコ奏法で超絶技巧が聴ける5曲目、ブルースと言うにはかなり自由な演奏の6曲目。

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2009年6月22日 (月)

The Moment's Energy/Evan Parker(Ss) Electro-Acoustic Ensemble

2066
The Moment's Energy/Evan Parker(Ss) Electro-Acoustic Ensemble(ECM 2066)(輸入盤) - Recorded November 2007. Peter Evans(Tp, Piccolo Tp), Ko Ishikawa(Sho), Ned Rethenberg(Cl, Bcl, Shakuhachi), Philipp Wachsmann(Vln, Live Electronics), Agusti Fernandez(P, Prepared P), Barry Guy(B), Paul Litton(Per, Live Electronics), Lawrence Casserley(Signal Processing Instrument), Joel Ryan(Sample And Signal Processing), Walter Prati(Computer Processing), Richard Barrett(Live Electronics), Paul Obermayer(Live Electronics), Marco Vecchi(Sound Procession) - The Moment's Energy: 1. 1, 2. 2, 3. 3, 4. 4, 5. 5, 6. 6, 7. 7, 8. Incandescent Clouds

(09/06/20)エヴァン・パーカーのエレクトロ・アコースティック・アンサンブルの4作目。毎回ちょっとづつ参加者は違います。エレクトロニクスとアコースティックの楽器のアンサンブルと言いつつも、サウンドは非イディオム系が中心のフリー。全曲エヴァン・パーカーの作曲とは言いつつも、フリー・インプロヴィゼーションのように聴こえます。ただ、エレクトロニクス系は用意周到な事前準備が必要だと思うので、けっこう手間がかかっているとは思います。グループ名どおり、両者の融合が、一体感があって素晴らしい。だけど聴く人によっては何が何だか分からない67分間になる可能性もあります。ここでは日本の楽器も出てくるのですが、少しの間判別できる程度。ジャケットに集団で演奏している写真があり、かなり大掛かりです。

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2009年6月21日 (日)

Siwan/Jon Balke(Key, Cond)/Amina Alaoui(Vo)

2042
Siwan/Jon Balke(Key, Cond)/Amina Alaoui(Vo)(ECM 2042)(輸入盤) - Recorded 2007-2008. Jon Hassel(Tp, Electronics), Kheir Eddine M'Kachiche(Vln), Helge Norbakken(Per), Pedram Khavar Zamini(Zarb), Barokksolistene: Bjarte Eike(Vln, Leader), Per Buhre(Vln), Peter Spissky(Vln), Anna Lvanovna Sundin(Vln), Milos Valent(Vln), Rastko Roknic(Viola), Joel Sundin(Viola), Tom Pitt(Cello), Kate Hearne(Cello, Recorder), Mattias Frostensson(B), Andreas Arend(Theorboe, Archlute), Hans Knut Sveen(Harpsichord, Clavichord) - 1. Tuchia 2. O Andalusin 3. Jadwa 4. Ya Safwati 5. Ondas Do Mar De Vigo 6. Itimad 7. A La Dina Dana 8. Zahori 9. Ashiyin Raiquin 10. Thilathiyat 11. Toda Ciencia Trascendiendo

(09/06/20)全曲ヨン・バルケの作曲で、それにモロッコ出身のAmina Alaouiが補完して作曲し、作詞したアルバム。歌詞もどうやらイスラム圏の言葉のようです(曲によって西欧圏の言語もあるよう)。ヴァイオリンをはじめ、ストリングスセクションを使った曲もありますが、中近東の音楽とクラシックの折衷サウンドで、ストリングスのソロ楽器のこぶしの付け方が、やはり中近東音楽そのものになっています。エキゾチックな不思議な歌の世界が、たゆたうストリングスをバックに、ゆったりと展開していきます。そこに目立たないようにエレクトロニクスや西洋の楽器が加わっているという構図。不思議な世界ですけど、現代の民族音楽ととらえてもいいのかも。5、12曲目はエレクトロニクス中心か。楽器の絡み具合がまさに折衷民族音楽。

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2009年6月20日 (土)

Lost On The Way/Louis Sclavis(Cl, Bcl, Ss)

2098
Lost On The Way/Louis Sclavis(Cl, Bcl, Ss)(ECM 2098)(輸入盤) - Recorded September 2008. Matthieu Metzger(Ss, As), Maxime Delpierre(G), Olivier Lete(B), Francois Merville(Ds) - 1. De Charybde En Scylla 2. Le Premiere Ile 3. Lost On The Way 4. Bain D'or 5. Le Sommeil Des Sirenes 6. L'heure Des Songes 7. Aboard Ulysses's Boat 8. Les Doutes Du Syclope 9. Un Vent Noir 10. The Last Island 11. Des Bruits A Tisser 12. L'aabsence

(09/06/20)全曲ルイ・スクラヴィスの作曲ないしは共作。フランスらしいエキゾチックなメロディ、あるいはメカニカルな進行も引きずりながら、エレキ・ベースだし変拍子の曲もあって、M-BASEに近い(実際は無関係なんですが)ようなサウンド。静かな曲もありますが、ECMらしからぬ盛り上がりのある曲も多いのですが、ルイ・スクラヴィス自身が録音のプロデューサーになっているので、それも納得。2人の管楽器がなかなか押し出しの強いフレーズを聴かせてくれます。ピアノレスなので、より自由に動いていく感じです。ほとんど管楽器、時にギターがフレーズを提示しながらファンク的に盛り上がっている曲が目立ち、なかなか面白い。4曲目など民族音楽的な要素も入っているように感じます。彼ららしい空間的なサウンドの場面も。

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2009年6月 8日 (月)

Alfred Zimmerlin/Euridice/Chamber Music

2045
Alfred Zimmerlin/Euridice/Chamber Music(ECM New Series 2045)(輸入盤) - Recorded August 2006 and October 2007. Carmina Quartett: Matthias Enderle(Vln), Susanne Frank(Vln), Wendy Champney(Viola), Stephan Goerner(Cello) AEquatuor: Sylvia Nopper(Soprano), Matthias Arter(Oboe), Tobias Moster(Cello), Ingrid Karlen(P) Aria Quartett: Thomas Furi(Vln), Adelina Oprean(Vln), Ettore Causa(Viola), Conradin Brotbek(Cello) - 1. 2.Streichquartett 2-9. Euridice Singt 10. 1.Streichquartett

(09/06/07)Alfred Zimmerlinはスイスの現代音楽家。今回収録の作品は全部21世紀に入ってから作曲されたもの。3つの曲に分かれて、それぞれ演奏するグループが違います。ストリングクァルテットの1つめ、3つめのグループは、やはり現代音楽的にそれなりに無調で、難解な感じです。2つめの2-9曲目は歌手も入っているけれど、やはり全体的に現代音楽のサウンドでそこにヴォーカルが絡んでいる感じ。変わった編成の4人。

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2009年6月 7日 (日)

Heinz Holliger/Romancendres/Clara Schumann

2055
Heinz Holliger/Romancendres/Clara Schumann(ECM New Series 2055)(輸入盤) - Recorded July 2007 and February 2008. Christoph Richter(Cello), Denes Varjon(P), SWR Vokalensemble Stuttgurt, Radio-Sinfonierorchester Stuttgart Des SWR, Heinz Holiger(Cond) - Clara Schumann:1-3. Drei Rmanzen Op.22 Heinz Holiger: 4-9. Romancendres 10-13. Gesange Der Fruhe

(09/06/07)Clara Schumannは19世紀ドイツの作曲家で、ロベルト・シューマンの奥さん。Heinz Holligerはスイス生まれの現代音楽家、指揮者です。前半は、シューマン、ホリガーの曲をピアノとチェロとのデュエットでの演奏、後半はオーケストラと合唱隊を使った大編成による現代音楽(荘厳、重厚)。10分ほどの分かりやすいシューマンの曲と、50分あまりの現代音楽のホリガーの曲を小編成と大編成で聴ける、変化に富んだアルバム。

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2009年4月22日 (水)

J.S. Bach/Till Fellner(P)/Invention Und Sinfonien/Franzosische Suite 5

2043
J.S. Bach/Till Fellner(P)/Invention Und Sinfonien/Franzosische Suite 5(ECM New Series 2043)(輸入盤) - Recorded July 2007. - 1-15. Invention BWV772-786 16-30. Sinfonien 31-37. Franzosische Suite V In G-Dur

(09/04/21)バッハは18世紀ドイツの有名な作曲家。ピアノでの演奏で、フレーズの速い曲が多く、安定した演奏を68分間にわたって聴かせてくれます。「インヴェンションとシンフォニア」と「フランス組曲第5番」。有名な曲だと思うのですが、バロック音楽に詳しくないので、バッハならではの音使いでひきこまれるように一気に聴いてしまった、という感じです。感触的には温かさと冷たさのちょうど中間に位置するような感じ。心地よいです。

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2009年4月14日 (火)

Movements In Colour/Andy Sheppard(Ss, Ts)

2062
Movements In Colour/Andy Sheppard(Ss, Ts)(ECM 2062)(輸入盤) - Recorded February 2008. John Parricelli(G), Eivind Aarset(G, Electronics), Arild Andersen(B, Electronics), Kuljit Bhamra(Tabla, Per) - 1. La Tristesse Du Roi 2. Bing 3. Nave Nave Moe 4. Ballarina 5. May Song 6. We Shall Not Go To Market Today 7. International Blue

(09/04/13)全曲Andy Sheppardの作曲。シンセサイザー無しなので、流れるような音はエフェクトのかかったギターかエレクトロニクスなのでしょうか。ドラムスではなくてパーカッションなのでエスニックな雰囲気を増します。サックスの自由度が高いながらもゆったりした場面から、ビートの効いた中盤以降、強い哀愁とエスニックさを感じながらノリも良い14分台もの1曲目、リズミカルで明るいメロディが続いていく2曲目、パーカッションのビートが効いた中をサックスその他の楽器が泳ぐ3曲目、ギターの伴奏が中心のしっとりとしたバラードを奏でる4曲目、少しゆったりめに明るく淡々と進む5曲目、メロディアスなまろやかエスニック・フュージョンという感じのサウンドの6曲目、少し沈んだ色合いの中を各楽器が漂っていく7曲目。

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2009年4月13日 (月)

Sky & Country/Fly

2067
Sky & Country/Fly(ECM 2067)(輸入盤) - Recorded February and June 2008. Mrak Turner(Ts, Ss), Larry Grenadier(B), Jeff Ballard(Ds) - 1. Lady B 2. Sky & Country 3. Elena Berenjena 4. CJ 5. Dharma Days 6. Anandananda 7. Perla Morena 8. Transfigured 9. Super Sister

(09/04/12)ECMにしては異色の参加者のピアノレストリオ。曲は全曲メンバーの作曲でマーク・ターナー作が4曲(3、5-6、9曲目)、ラリー・グレナディア作が2曲(4、8曲目)、ジェフ・バラード作が3曲(1-2、7曲目)。タイトル曲はバラード作なので、彼が中心か。このメンバーならバリバリと突き進む曲ばかりできるのだろうけど、ECMらしく空間を生かしながら淡々と進むような曲が多いです。漂って流れる雰囲気の曲も、ちょっとアップテンポの元気な曲もあります。ボトムはブラッド・メルドーのリズム陣と同じなので、やはり緊密度はあるし、変化に富んだフレーズを軽々とやってしまってます。静かな面が表に出ながらも、3人がそれぞれ内側を向いたり外側を向いたり、聴く人を飽きさせません。自由に飛翔している3人の演奏。

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2009年4月 5日 (日)

Fasil/Marc Sinan(G)

2076
Fasil/Marc Sinan(G)(ECM 2076)(輸入盤) - Recorded March 2008. Yelena Kuljic(Vo), Lena Thies(Viola), Julia Hulsmann(P), Marc Muellbauer(B), Heinrich Kobberling(Ds, Per) - 1. Peshrev 2. This Bloody Day 3. The Necklace 4. Taking Leave 5. Sure 6/51 6. Ilk Taksim 7. The Last Night 8. The Dream 9. Sure 81 Taksimi 10. Ucuncu Taksim 11. Son Taksim 12. The Struggle Is Over 13. Sure 6/51, Var. 14. You Open My Eyes

(08/04/05)民族的な雰囲気のあるヴォーカルアルバム。6、10曲目がフリー・インプロヴィゼーション、5、9、13曲目はKamil Hodjaの吟唱に基づく作曲となっています。作曲もMarc Sinanが関わっているのは、1、5-6、9-10、13曲目で、他はJulia Hulsmannの曲が多いです。ギターはクラシック・ギターを使用していて、サウンド的にもゆったりとしたクラシック的な弾き方。テクニックよりもサウンドの味わいを聴かせるタイプか。西洋音楽と国籍不明の民族音楽風味が加わり、淡いエキゾチックさが漂っています。それでいて温度感の低い透明感のある空間と音の切り取りの鋭さがあるサウンド。60分間で14曲あり、ヴォーカルが中心になっているので、楽器の演奏はやや脇役にまわりがち。曲によってはフレーズの速いものも。

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2009年4月 2日 (木)

The Promise/Vassilis Tsabropoulos(P)

2081
The Promise/Vassilis Tsabropoulos(P)(ECM 2081)(輸入盤) - Recorded January 2008. - 1. The Other 2. Tale Of A Man 3. Smoke And Mirrors 4. Pearl 5. The Promise 6. The Other, Var.1 7. Djivaeri (On A Greek Folk Song) 8. The Insider 9. Confession 10. Promenade 11. The Other, Var.2

(09/04/02)ギリシャのピアニスト、Vassilis Tsabropoulosのソロ・ピアノ作品集で、全曲彼の作曲。以前からの彼のアルバムの傾向でも分かるように、いわゆるジャズ色はなく、かなりクラシック的、そしてヒーリング的、ギリシャ的なインプロヴィゼーションで静かに進行していく曲が多い。薄暮的な静かな空間の中に、哀愁度もあって、透明度の高いピアノが淡々とメロディを奏でていく、いわゆるECM的なピアノ・ソロのアプローチ。長調の曲もやはり少しもやのかかった中から、ジャケットのごとく光が見えるような明るさです。全体の色調に調和がとれています。分かりやすく、心の中にしみこんでいくピアノが最近彼がECMで何枚もアルバムを出している人気度になっているのでは、と思わせます。限りなくクラシックに近い彼の心象世界。

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2009年3月30日 (月)

Monograph/Nils Okland(Hardanger Fiddle, Vln, Viola D'amore)

2069
Monograph/Nils Okland(Hardanger Fiddle, Vln, Viola D'amore)(ECM 2069)(輸入盤) - Recorded July 2007. - 1. Monster 2. Pas De Deux 3. Kvelartak 4. Horisont 5. Mono 6. Rite 7. O 8. Snor 9. Slag 10. Seg 11. Dialog 12. Skimte 13. Nattsvermer

(09/03/30)ノルウェーのヴァイオリニストの初リーダー作にしてソロ作品。全曲Nils Oklandの作曲。ジャンル別には、実際にはインプロヴィゼーションがあるにしろ、サウンド的にはジャズではなくてクラシックや古楽、あるいは民族音楽の色合いがかなり強い作品。ヴァイオリンだけではなく、民族楽器(Hardanger Fiddle)や古楽器(Viola D'amore)も使用していて、変化に富んでいます。ただし、こういった弦楽器のソロ作品のため、もちろん持続音が中心であり、音が高めの音域に集中していて、かなり空間的な演奏になっています。かなりECMらしい作品と言えばいいのか。ゆったりとしつつも薄暮の風景と北欧の民族音楽の面影のある旋律があり、異国の空間に入り込んだ感じはかなり強いです。聴く人を選ぶ、ECM独自の情景。

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