工藤さんの12月のオススメ盤(bb白岩)
ちょっと個人的な話で恐縮なのですが、年明け二月に店舗の移転を控えていてしかもそれは新たに通販専門店という新形態への移行ということもあり、もっかドキドキわくわくの時期であります。定休日の今日は終日新しい仕事場の具体的なレイアウトと新たに必要となる看板やその他告知物のデザインを練っていました。幸い看板類のデザインは先ほど無事終了しまして、明日馴染みの取引先に見積もり依頼を出すばかりになりました。まだまだ検討の余地を残すのが、新たに「appleJam通販センター」(笑) となる仕事場の全体的なレイアウトです。一日の仕事をどのような流れで行うかは今までの延長の部分がほとんどなので、その点では何も難しいことはないのですがお店で販売する時のような陳列方は必要ないので限られたスペースを最大限有効に使えて、さらには作業にも無駄の少ない効率的な配置を追求しています。きっと現実にはそれで一端スタートしたあとやってみて判ることに遭遇したりして適時にまた変更していくことになるのでしょうけど、ともかくそっちの図面が完成しないと何となく心が落ち着かないといったところです。と言いながらここでこのような余暇を楽しんでいる姿もあるのですが、やはり人間気分転換も必要というこですね(笑)。
今回工藤さんの投げたボールは紅魚無(ベニー・ウォレス)。この人はなかなかのくせ者で、かつてはテキサス・ブルース・ギターのS.R.ヴォーンをゲストに強烈な変態ブルース・チューンを含んだアルバムを放ったこともありました。とにかく型にはまらない人という印象が強烈にあります。そんな個性派がアプローチしたコールマン・ホーキンスということで、大変な興味を今回この作品に抱いておりました。
Disorder At The Border/Bennie Wallace & His Orchestra(Enja)
Recorded November 6, 2004
Bennie Wallace (Ts)
Terell Stafford(Tp)
Ray Anderson(Tb)
Jesse Davis(As)
Brad Leali(As)
Adam Schroeder(Bs)
Donald Vega(P)
Danton Boller(B)
Alvin Queen(Ds)
この作品を通して聴いたとき、明らかにそれだけが他と違う発色をしている・・・と感じたのが#5.Body and Soulでした。絵で言うと、この曲のときだけ使用する絵の具と筆を変えたような感じで、筆圧もかなりソフトに感じます。バラードだから当たり前は当たり前なのですが、どうもそれだけではない何かがここにはある、と思ったらそれは延々とカデンツァ風にソロ・パフォーマンスしている時間が長いからかも知れません。もともと濃厚なパフォーマンスが印象的なウォレスですが、このバラードではまるでそこに居るのは自分だけ、周囲も気にせず一心不乱に一筆書きで最初から最後まで描き上げたって感じの風情です。そのあと締めくくりに登場する「ジェリコの戦い」の喧噪とは大きなコントラストを生んで、私の場合はこのラスト二曲で魂を抜かれた感じです。特にその6曲目「ジェリコの戦い」は冒頭からブギー調のフレーズがてんこ盛り、その後も強烈にホットなブギウギ・スタイルを基調にジャンプ、ジャイヴにストンプ、R&Bと、あるとあらゆるオールド・スタイルのブラック・ジャズのエッセンスが詰め込まれた16分超!まさに圧巻のひとときってやつ。もし客席にいたら思わず大統領!って叫んでるくらいの気分の高揚感があります。文句なしの一枚です。
bb白岩(appleJam)
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