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2018/08/16

Live/Joachim Kuhn, Daniel Humair, J. F. Jenny Clark

Joachimlive
ヨアヒム・キューンのアルバムの8日目。トリオでのアルバムが2日続きますが、ライヴでこれだけ自由で一体感出せるとなると、いやはやスゴいトリオだと思います。いわゆる・ジャズ・ジャイアンツと言われる人たちを除けば、ピアノ・トリオというくくりで言えば、このトリオが個人的に1番好きだなあ、と今でも思えます。縦横無尽に3人で斬りこんでいく演奏が、やっぱりいいですねえ。ただし、このメンバーでは’80年代後半から’90年代にかけてしか聴けないのが残念でもあります。まあ、ずっと続くグループは無いわけだし、そのためにCDという媒体でいつでも聴き返せるのがいいんですけれども。


Live/Joachim Kuhn(P), Daniel Humair(Ds), J. F. Jenny Clark(B)(CMP) - Recorded November 27, 1989. - 1. Changement 2. Last Tango In Paris 3. Clever Feelings 4. Guylene 5. Yesterdays 6. Para

2、5曲目以外がオリジナル。ヨアヒム・キューンの作曲が1、3、6曲目、ダニエル・ユメールとの共作が4曲目。いわゆるスタンダードの方が聴きやすくていいのですが、オリジナルのハードなものの方が彼らの演奏ならではと思います。それにしても、ライヴでもこれだけの演奏をやっているという事は、いかにすごいトリオかわかります。ライヴなので少し音質は落ちますが、1曲目とか4曲目でその自由度と三位一体感が出ています。個々のプレイもスゴいので、その相性はバツグンです。2曲目の「ラスト・タンゴ・イン・パリ」は好きなんだけど、転調が多いため、ふだんはあまり聴けない曲。乾いた雰囲気のバラードの3曲目も、個性的な一面を見せてくれます。6曲目も、割とドラマチックな展開でど一体感を見せてくれています。

2018/08/15

From Time To Time Free/Joachim Kuhn, Daniel Humair, J. F. Jenny Clark

Joachimfromtime
ヨアヒム・キューンのアルバムの過去盤聴き7日目。うれしいこのメンバーのトリオのアルバムです。スゴいことをやっているはずなのに、この一体感。聴いた限りでは、チック・コリア、ミロスラフ・ヴィトウス、ロイ・ヘインズの「トリオ・ミュージック」(ECM)を聴いた時の衝撃に近いというか。人によってはフリーに入れる人もいるだろうけれども、私としては、ギリギリのところでこちら側にいると思います。まあ、今聴き直してもスゴいなあ、と思うアルバムはそうざらにはありません。残りを聴くのはもったいないような気もするのですが、まだまだ大量にアルバムコメントを直していかねばならず、早めにその機会が来てしまいます。


From Time To Time Free/Joachim Kuhn(P), Daniel Humair(Ds), J. F. Jenny Clark(B)(CMP) - Recorded April 1988. - 1. India 2. Spy vs. Spy 3. From Time To Time Free 4. Para 5. Sometimes I Don't Remember 6. Cannonball 7. Trio Music 8. Expression

ヨアヒム・キューンの作曲は3-5曲目(3曲目のみユメールとキューン作)、3人のフリー・インプロヴィゼーションは6-7曲目、ジョン・スコフィールド作が2曲目。そして1曲目と8曲目にジョン・コルトレーンの作品を持ってきた強烈なアルバム。ピアノ・トリオでジョン・コルトレーン・バンド並みの迫力あるサウンドが出せるのはなかなかいません。基本はモードなんだろうけど、1曲目など、時にピアノの恐ろしく速いパッセージがあります。基本的に静かでやや不気味な浮遊感のあるバラードの2曲目。フリー・インプロヴィゼーションの曲たちはやはりこの3人ならではで、フリーとは思えない、決められたような構築感と打ち合わせたかのような場面転換がけっこうスリリングです。4ビートで疾走する場面もあるし。けっこう興奮度高し。

2018/08/14

Wandlungen/Joachim Kuhn

Joachimwand
ヨアヒム・キューンのアルバムの過去盤聴き6日目。今日のアルバムはソロ・アルバムです。ほぼ即興演奏だと思うのですけど、61分も収録されている割には、今聴いても全然飽きないですね。ドラマチックな構成になっていて、かなり速いパッセージの部分もカチッとしていて、安心して聴けるというか。まあ、現代音楽的な表現も多いので、あまり聴きやすいピアノとは言えないですけれども。それでも、そのピアノの相性、私とけっこういいですねえ。トリオもいいけどソロもいい、とこの頃(’80-90年代)の彼の演奏を聴いていて思います。やはり感受性の高い時期に聴いていたからなのか、それとも彼のピークがこのあたりだったのかは分かりません。


Wandlungen/Joachim Kuhn(P)(CMP) - Recorded May 1986. - 1. No 2. Snow 3. First 4. Machine 5. Source 6. Wandlungen 7. Pertal 8. Italienische Sonate

全曲ヨアヒム・キューンの作曲のソロ・ピアノ。61分収録。思索的というか、ある程度カチッとしたフリー的(おそらくその場の即興がほとんどを占めると思う)にも現代音楽的にも聞こえるそのアプローチは、難解といえば難解と言えるし、確かにリラックスして聴けるものではないのですが、我が道を行くという感じで、こういうアルバムもたまに聴くといいと思います。誰風の音でもない、キューン自身のそのまんまの素晴らしいテクニックと情熱をピアノにぶつけているので、けっこう聴きごたえがあります。しかも進行が単調ではなくてドラマチックなのもいいところ。ここまで弾ける人はそうはいないでしょう。強いて言えば抽象的な弾き方なのですが、さらに情熱的な感じと冷めた面を持っていて、カッチリとしながら爆発もたまにあります。

2018/08/13

Easy To Read/Joachim Kuhn, Daniel Humair, Jean Francois Jenny-Clark

Joachimeasyto
ヨアヒム・キューンのアルバムの過去盤聴き5日目。今日からリーダー作です。残り9枚のうち、5枚がこのメンバーによる演奏なので、聴いていくのが楽しみです。このアルバムで彼らにはじめて出会いましたが、よほどインパクトが大きかったんでしょうね、このアルバムが一番印象に残っています。ジャズというにはあまりにも緊密で変幻自在なんですね。それは5曲目がフリー・インプロヴィゼーションとなってますけど、11分にわたって、丁々発止で変幻自在、時にリラックスした4ビートも交えたり、いきなりスピードを出してかっ飛んだり。やはり若い頃の刷り込みって大きいもんだなあ、と改めて思います。


Easy To Read/Joachim Kuhn(P), Daniel Humair(Ds), Jean Francois Jenny-Clark(B)(Owl) - Recorded June 1985. - 1. Guylene 2. Easy To Read 3. Habits 4. Sensitive Details 5. Open De Trio 6. Monday

5曲目が3人のフリー・インプロヴィゼーションで、他は全曲ヨアヒム・キューンの作曲。初めてキューンのトリオを聴いて、そのスピード感と3人の緊密なインタープレイに驚きました。フリーにやや近く、用意周到にアレンジされたものでないインプロヴィゼーションです。複雑なテーマの後、明るい5拍子基調で演奏した後に超アップテンポで攻め立てたりゆっくりになったりの1曲目、浮遊感のある中、おもむくままにフレーズを紡ぎ出すタイトル曲の2曲目、決めどころとアドリブのところが混然一体となり素晴らしい3曲目、8分の6拍子でちょっと乾いた感触のメロディの4曲目、フリー・インプロヴィゼーションなのに、打ち合わせたかのような変幻自在の構成の11分台の5曲目、自由なんだけどしっとり感もあるバラードの6曲目。

2018/08/12

Colors/Ornette Coleman + Joachim Kuhn

Ornettecolors
ヨアヒム・キューンのアルバム聴き4日目でサイド参加作は一段落。次はリーダー作の方に入って行きたいと思います。オーネット・コールマンとのデュオ作というのは珍しいですけど、いつもはフリーに行きそうで行かないようなギリギリのセンをキューンは弾いている感じなんですが、ここでは相手がオーネットということもあって、かなり自由な演奏をしていますね。それでいて、聴いてキューンの演奏と分かるように、カチッとしている感じで、ドシャメシャにはならないというか。ただ、知っているメロディというかテーマがなかったし、ライヴならいいけど、CDで65分これを聴くのは、ちょっときついかな、というのも個人的な感想ですけど。


Colors/Ornette Coleman(As, Tp, Vln) + Joachim Kuhn(P)(Verve/Harmolodic) - Recorded August 31, 1996. - 1. Faxing 2. House Of Stained Glass 3. Refills 4. Story Writing 5. Three Ways To One 6. Passion Cultures 7. Night Plans 8. Cyber Cyber

ヨアヒム・キューンが憧れていたオーネット・コールマンとのドイツでのデュオのライヴ。最初から最後までピアノとのデュオの演奏ということで、貴重な演奏です。全曲オーネットの作曲とアレンジ。ただしフリー・インプロヴィゼーション度が強く、聴く人を選ぶかも。誰でも知っているような有名曲が無いことと、やはりこのメンバーではフリーでの進行が強く、1曲目からそれは感じることができます。キューンはフリーになりそうでならないところが特徴だったと思いますが、ここではその一線を超えている演奏を見せています。ただこれを指示しているのが、オーネットのアレンジだとすると、かなかな面白いなあ、と思います。硬質かつなだらかな面と、カチッとしているアグレッシヴな面を持つピアノとオーネットのマイペースさがいい感じ。

2018/08/11

Just Friends/Helen Merrill

Helenjust
ヨアヒム・キューンのアルバムの過去盤聴き3日目。今日はヘレン・メリルのアルバムに、例のトリオでの参加のあるアルバム。メリルもホームページ特集を途中まで作ってやめてしまったのが残念です。豪華な経歴やいろいろなミュージシャンとの録音が残っていて、興味はあったのですが、当時国内制作盤で2枚、廃盤で入手できないのがあり(その後、少し前に入手できましたが)、結局あきらめてしまいました。今日のアルバムは、スタン・ゲッツもけっこういいし、キューンのトリオとの演奏なので、味わいのあるところはあるし、激しい演奏は度肝を抜かれるし、と当時けっこう聴いたものでした。こういうアルバムがあるからジャズはやめられない。


Just Friends/Helen Merrill(Vo)(EmArcy) - Recorded June 11-12, 19, July 5, 1989. Stan Getz(Ts), Joachim Kuhn(P), Torrie Zito(P), Jean-Francois Jenny-Clark(B), Daniel Humair(Ds) - 1. Cavatina 2. It Never Entered My Mind 3. Just Friends 4. It Don't Mean A Thing (If It Ain't Got That Swing) 5. Baby Ain't I Good To You 6. It's Not Easy Being Green 7. If You Go Away 8. Yesterdays 9. Music Maker

主にスタンダード集。ヨアヒム・キューンは1-4、8-9曲目に参加。特にアップテンポの4曲目「スイングしなけりゃ意味ないね」は、キューンだけでなく、スタン・ゲッツも、速い流れるようなフレーズの連発で、ましてやヘレン・メリルのヴォーカルともなれば、一度聴いてみる価値はあると思います。驚きます。ゲッツの歌に絡む様子はなかなかのもの。穏やかなワルツの曲で、ゲッツの歌に寄り添うサックスもいい1曲目、明るめのバラードをしっとりと歌う2曲目、イントロがちょっと変わっているけど、ノリ良く4ビートで歌うタイトル曲の3曲目、渋いミディアムの4ビートとサックスが心地よい、有名な曲の8曲目、丁々発止の勢いのある9曲目。5-7曲目はトリー・ジトーとの落ち着いたバラードのデュオ(7曲目は、サックスも参加)。

2018/08/10

9/11p.m. Town Hall

A911townhall
ヨアヒム・キューンのアルバム聴きの2日目。サイド参加作の4枚のうち、うれしいことに2枚、個人的に鉄壁のトリオと呼んでいるメンバー(キューン、ジャン・フランソワ・ジェニー・クラーク、ダニエル・ユメール)が入っています。長くこのピアノ・トリオは続きますが、’98年にジェニー・クラークが亡くなって、それ以来最近までキューンはピアノ・トリオの編成を避けていました。まさに彼らのアルバムと出会わなかったら、ヨアヒム・キューンのアルバムは聴かなかったかもしれないなあ、と思うと、ミュージシャンとそのアルバムとの出会いは重要だなあ、と思います。このスリリングな演奏が、その後の自分の好みも決めていったのかもしれません。


9/11p.m. Town Hall(Label Bleu) - Recorded June 29, 1988. Daniel Humair(Ds on 1-2, 4-7), Michel Portal(Sax, Bcl, Bandoneon on 5-7), Martial Solal(P on 3-4), Joachim Kuhn(P on 1-2, 5-7), J.F. Jenny Clark(B on 1-2, 4-7), Marc Ducret(G on 5) - 1. From Time To Time Free 2. Easy To Read 3. Medley 4. Aigue Marine-Coming Yesterday 5. Pastol 6. Alto Blues 7. Changement

ヨアヒム・キューンは1-2、5-7曲目に参加して、鉄壁のトリオを含む編成。1-2、7曲目が彼の作曲。知られている曲もあります。3曲目はマーシャル・ソラールによるソロ・ピアノで、13分間心のおもむくままに弾いた感じ。3-4曲目が彼の作曲。5-6曲目はミシェル・ポルタルの作曲。1曲目の最初から好きな曲で、かなり飛ばします。こういうフリーに行きそうで行かなそうな鋭さは、他ではなかなか聴けないかも。2曲目は一味違うバラード。フランス勢によるコンサートがニューヨークで開かれた録音ですが、そのレベルの高さ(アメリカのミュージシャンと指向性が違う事もありますが)にびっくりした事と思います。フレキシブルに展開していくのがけっこういい感じ。乾いた感じの演奏も、熱めの演奏もあります。75分収録。

2018/08/09

Creaction/Rolf Kuhn, Chick Corea, Joachim Kuhn

Chickcreac
今日からヨアヒム・キューンのアルバムを14枚((追記)その後重複が見つかり、13枚になりました)、聴いていきたいと思います。先にサイド参加作4枚を聴いていくのがいいかな、と。今日は購入時の邦題では「クリアクション/チック・コリア」とあったので、彼のリーダー作と思っていたら、ジャケットは3人の連名になっているし、’77年録音ではなくて’70年の録音らしいし、ちょっとあいまいな感じの怪しげなアルバムです(笑)。これは、知り合いから情報をいただいていて、可能なところは直しておきました。聴いた感じ、このフリーの傾倒具合などから、私も今では’70年録音説を支持しています。ただ、やはりこの頃のエレキ楽器も導入して、適度な混沌具合、フリー具合から、聴く人を選ぶだろうなあ、とは思いますけど。


Creaction/Rolf Kuhn(Cl), Chick Corea(Key), Joachim Kuhn(P, Org)(Vaan Media) - Recorded 1970. John Surman(Bs, Ss, Key), Alan Skidmore(Ts), Tony Oxley(Ds), Peter Warren(B) - 1. Houndhouse Rock 2. Sad Ballade 3. T.C.B. 4. Going To The Rainbow 5. Racing It Down

ロルフ・キューン作が1、4曲目、ヨアヒム・キューン作が2曲目、アラン・スキッドモア作が3曲目、ジョン・サーマン作が曲目。チック・コリアもヨアヒムもサーマンもピアノやオルガン、エレキ・ピアノで参加していますが、昔懐かしいクロスオーバーっぽい曲から、叙情感あふれる曲、ジャズ的なフリー調の曲まで幅広い感じです。統一性はともかく、よくこのメンバーが集まったものだと思います。ジャズロックの影響を受けつつ、少しストレートに当時の電化ジャズを演奏している1曲目、フリー的なおかずも入ったりして、哀愁のあるバラードの2曲目、アップテンポでアグレッシヴかつモーダルな、時にフリーの雰囲気がカッコよい3曲目、モード調で渋く進んでいく12分台の4曲目、混沌とした感じの強い、かなりフリーな雰囲気の5曲目。

(注)須藤さんからの情報。このアルバムは’77年録音でなくて’70年録音。’70年に発表された"Going To The Rainbow/Rolf Kuhn(Cl) Jazzgroup(MPS)" と同内容とのことです。(01/09/07)

2018/08/08

So Near, So Far(Musings For Miles)/Joe Henderson

Joesonear
ジョン・スコフィールドのサイド参加作の14日目で一段落。このところ新譜が来ないので今月いっぱいぐらいは過去盤聴きが多めになると思います。その分、少しずつ終点が見えてくる感じで、悪くはないなあ、と思いますけれども。残りは515枚。ジョー・ヘンダーソンはホームページで特集を組んだミュージシャンではないけれど、10数枚ぐらいブログには掲載されているようです。この時期の彼のアルバムは参加ミュージシャンとか、特集とかが興味深いものが多いし、お金もかかっているようなので、本当だったらもっと積極的に聴き直してもいいアルバムばかりだと思います。CDの枚数が増えすぎた弊害でしょうか(笑)。


So Near, So Far(Musings For Miles)/Joe Henderson(Ts)(Verve) - Recorded October 12-14, 1992. John Scofield(G), Dave Holland(B), Al Foster(Ds) - 1. Miles Ahead 2. Joshua 3. Pfrancing (No Blues) 4. Flamenco Sketches 5. Milestones 6. Teo 7. Swing Spring 8. Circle 9. Side Car 10. So Near, So Far

大物メンバー4人による演奏。しかもマイルスの演奏曲集で72分収録。このような素晴らしい企画が聴けるとは。マイルスゆかりの曲たちは、印象に残っているメロディのものが多いので、インパクト的には大きかったです。この頃のヴァーヴは、アルバムごとに企画が絞られている事が多いので、興味あるアルバムがいっぱいですね。マイルス曲集とはいっても、トランペットがいないので、あくまでもジョー・ヘンダーソンのペースで、ややソフトな感じの演奏が聴けます。この編成だと、ギターソロのときはギター・トリオになるのがいいところ。ただ、ジョン・スコフィールドもマイルス・バンドへの参加時代の音やフレーズではなくて、ジャズっぽく丸く、割とオーソドックスなフレーズを奏でています。この時期のジョー・ヘンもなかなか。

2018/08/07

Things Ain't What They Used To Be/McCoy Tyner

Mccoythings
ジョン・スコフィールドのサイド参加作の13日目。この時期の彼のサイド参加作はあらかた手をつけてしまっていて、飛び飛びになっています。こういう、共演者がホームページで他に追いかけているミュージシャンがいないものの割合が増えてきていて、少人数のアルバムもその範疇に入ります。このアルバムも、収録時間が66分あって、さすがにソロでこの時間を聴かせるのは辛いかも、とプロデューサーが考えたのかどうかは分かりませんけど、3曲だけに参加、というのも契約上の理由があるのかも。まあ、進行上、いいアクセントになっていますけど。もちろんジョージ・アダムスは12曲目では吹き放題吹いてます。マッコイ・タイナーもこの時期、いろいろなレーベルから新譜を量産していた時期でもありました。


Things Ain't What They Used To Be/McCoy Tyner(P)(Blue Note) - Recorded November 2 and 27, 1989. John Scofield(G), George Adams(Ts) - 1. The Greeting 2. Naima 3. I Mean You 4. Here's That Rainy Day 5. Things Ain't What They Used To Be 6. Joy Spring 7. Lush Life 8. Sweet And Lovely 9. Song For My Lady 10. What's New 11. Search For Peace 12. Blues On The Corner 13. My One And Only Love

邦題は「昔はよかったね」。基本的にはソロ・ピアノのアルバムで、ジョン・スコフィールドは3、4、6曲目に参加、ジョージ・アダムスは12-13曲目に参加でマッコイ・タイナーとのデュオ、しかもスタンダード(12曲目を除く)なので、個性的ながらもメロディアスな2人の演奏が楽しめます。タイナー作は1、9、11-12曲目で、たにジャズメン・オリジナルや、スタンダードが多めになってます。華やかで力強いところもあるピアノの66分のソロでの収録時間だと長めなので、2人の参加がアクセントになっています。セロニアス・モンク作を、割と彼風かつオーソドックスなウネウネ奏法で演奏する3曲目、バラードをしっとりとデュオで歌っていくゆったりした4曲目、やや活発な曲で、普通なんだけど、やっぱりジョン・スコ節になる6曲目。

«Blues Bred In The Bone/Ray Anderson

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